Looking For The Perfect Beat (12" Vocal Version) (Remastered)
Afrika Bambaataa
黎明期のヒップホップで、誰よりも巨大な存在感を示したのがアフリカ・バンバーター先生。その戦闘的なイメージと裏腹に、曲はこんなにエレクトロ。いま聴いても最高にクールな「完璧なビート」。
Fight For Your Right
The Beastie Boys
初期ヒップホップ史に燦然と輝く白人(ユダヤ人)軍団による大ヒット・パーティナンバー。しかし、実は当時流行っていた学生ノリのパーティ曲(モトリー・クルーとか)を皮肉ったパロディだったのだとか。
Straight Outta Compton (Edited)
N.W.A.
危険都市コンプトンの名を地図に刻み、西海岸ヒップホップのイメージを決定づけた凶悪ラップナンバーがこれ。アイス・キューブとDr.ドレーを輩出した、「世界で最もデンジャラスなグループ」の代表曲だ。
We Want Eazy
Eazy-E
NWAのリーダー、「小さな巨人」ことイージーの代名詞的ヒット。ブーツィーズ・ラバー・バンドの“Ahh... The Name Is Bootsy, Baby!”の替え歌的カバーで、冷血ギャングスタに徹しきれないキャラに合っていた。
U Can't Touch This
MC Hammer
空前のダンスブームを巻き起こした、踊れるラッパー。最大のヒット曲であるこれは、リック・ジェイムズの“Super Freak”をサンプリングしたもの。詞よりグルーヴで魅せるハマー流ヒップホップを象徴している。
Mama Said Knock You Out
LL Cool J
人気にかげりが見えた頃のLLが、祖母(彼はママと呼ぶ)に「敵はみんなノックアウトしちまいな!」と言われたことをきっかけに作り上げた曲。ボクシングをイメージしたこの戦闘的ラップで、彼は見事に復活!
THE WORLD IS YOURS
Nas
デビューするや否やMCとして名声を確立したナズの初期代表曲。名匠ピート・ロックによるトラックは、ジャズのサンプリングを活かしスクラッチを絡めたもので、当時のNYのクールさが凝縮されている。
California Love
2 Pac
伝説のラッパー、2パック。そんな彼が亡くなる前年の95年に放った代表曲がこれ。カリフォルニアへの愛を歌い上げる! プロデュース&ラップでDr.ドレーが、トークボックスでロジャー・トラウトマンが参加。
Sock It 2 Me (Amended Version)
Missy Elliott
90年代後半のヒップホップ/R&B界に衝撃を与えたティンバランドの相方ソングライターがミッシー。シンガー/ラッパーとしてデビューし、その肥満体(当時)込みの独特の存在感で、シーンの台風の目となった。
Tear Da Roof Off [Explicit Version]
Busta Rhymes
持ち前のユーモアと絶妙なラップ・スキルで、90年代後半のNYシーンに欠かせない存在だったバスタの代表曲。スウィズ・ビーツ(アリシア・キーズの夫)の初期プロデュース曲としても要注目だ。
What's My Name
DMX
ジェイ・Z、ジャ・ルールと共に、90年代末の「デフ・ジャム(系)全盛期」を盛り上げた男。デビュー作から1年半で発表した第3作『...And Then There Was X』からの初シングルで、吠えるようなラップが印象的だ。
My Name Is (Album Version (Explicit))
Eminem
「2000年代に最も売れたラッパー」と言われるエミネムのメジャー・デビュー曲。Dr.ドレーがプロデュースしたノヴェルティ調のトラックに乗ったコミカルなラップが、ヒップホップ界の新時代を感じさせた。
Country Grammar (Hot...) (Album Version (Explicit))
Nelly
「歌えるラッパー」時代の本格的到来を告げた、無名ラッパー(当時)の超出世曲。その前年にブレイクしたエミネムと共に、これまで無視されていたミッドウェスト(中西部)地方をヒップホップ地図に刻むことに。
Take It Da House (Explicit Album Version)
Trick Daddy
カリブ海に突き出したフロリダ半島南部は、陽気なスケベ・ラップの宝庫……だった。そのイメージをガラッと変えたサグ系ラッパーがトリック・ダディ。だが、この曲では陽気なパーティラップに挑んでいる。
Right Thurr
Chingy
ネリーと同郷、ミズーリ州セントルイスから登場した男。エミネム並のハイトーンで繰り出される、ネリー以上にキツいセントルイス弁(hairをherと発音する)ラップが、適度に弾けたトラックにマッチしている。
In Da Club (Album Version (Explicit))
50 Cent
ボクシングとドラッグ稼業で鍛えた競争精神で、9発の銃弾を喰らっても生き延びた男。口も撃たれたのでロレツが怪しいが、それも個性に変えたラッパーだ。Dr.ドレーによる硬質なビートが冴える代名詞的ヒット。
Through The Wire (Album Version (Explicit))
Kanye West
高速再生サンプリングでシーンに衝撃を与えた天才プロデューサーのデビュー・ヒット。チャカ・カーンの“Through the Fire”と、自動車事故で負傷したアゴをワイヤーで固定した過去をひっかけたユーモア・メロウ曲。
Slow Jamz (Feat. Kanye West & Jamie Foxx) (Explicit Album Version)
Twista
最速ラッパー、トゥイスタが、同郷カニエ・ウェストの助力で放った、メロウトラック×早口ラップ。途中で入る女性のエロチックなセリフ「スロウなのも素晴らしかったわ。でも今度は速く攻めて♥」が笑いを誘う。
Ridin' (Album Version (Explicit)
Chamillionaire
禁酒・禁タバコ・禁ドラッグ派のコンシャスラッパー、カミリオネア。「黒人だから怪しい」という理由で、警官に呼び止められ、クルマの中を調べられる……そんな「人種別プロファイリング」に対する抗議曲だ。
Stay Fly (Clean Album Version)
Three 6 Mafia
(グラミー賞ではなく)アカデミー賞をとってしまった、テネシー州メンフィスのラッパー/プロデューサー・チーム、スリー6マフィア。強面イメージとは裏腹にソウルフルな曲を作り続ける彼らの代表的ヒット。
It's Okay (One Blood)
The Game
2000年代以降の西海岸を背負って立つのは、右頬に「LA」とタトゥーされているこの男、ザ・ゲーム。「38歳にもなってまだラップやってるのかよ」とジェイ・Zを揶揄するリリックもある対決姿勢全開曲。
I Luv It
Young Jeezy
I Luv It
Low (feat T-Pain)
Flo Rida
フロリダ出身の筋肉ラッパー。そのゴツい体格に似合わぬ、裏返り気味の高い声で、ポップかつエレクトロなトラックも軽々と乗りこなす彼のデビュー・ヒット。T・ペインが歌うフックが冴える。
The Game Belongs To Me(Explicit Version)
UGK
片割れ(ピンプ・C)の刑務所入りで活動停滞を強いられたテキサス・ヒップホップ界の無冠の帝王デュオ「UGK」が、久しぶりに二人揃って出したこの曲。スロウだがハードボイルドに、ドラッグ取引についてラップ!
A Milli
Lil Wayne
「あか抜けないニューオリンズの少年ラッパー」だった過去はどこへやら。歌もギターも習得し、最強ラッパーの一人となったウェイン。「アミリアミリ」を繰り返すミニマルなトラックに、その粘着質なラップが映える!
Like A G6
Far East Movement, The Cataracs, DEV
アジア系アメリカ人グループとしては初めてビルボード誌のチャートで1位獲得の快挙! 極端にエレクトロ方面に傾斜したサウンドに乗せたぶっきらぼうなラップで、「クールなアジア系」の時代を到来せしめた。
Bustin' At 'Em (Explicit Album Version)
Waka Flocka Flame
2010年代の最凶南部ヒップホップ。ドラムスより大きい銃声、メインのラップより大きい掛け声……と狂った音バランスも破壊力抜群。その一方で、あまりに単細胞なラップで「愛すべき男」と見られているフシあり。