認知症予防にも!? 癒しの音色「クリスタルボウル」の秘密を専門医が語る

今回mora独占配信となった「RAURA / Bonne Nuit ~ Crystal Singing Bowl for Beautiful Sleep」。超高周波を発生するクリスタルボウルというこの特徴的な楽器は、これまで“ヒーリング”といった文脈で語られることが多い楽器ですが、具体的にはどういった特徴、効果をもつものなのか。身体を内側から若く保つアンチエイジング診療の他、日本初の方法で、認知症発症予防を目指す診療「ブレインケアプログラム」を行う、ブレインケアクリニックの今野裕之院長にお話を伺ってきました。

インタビュー&テキスト:mora readings編集部

 


 

dr_konno―― ブレインケアクリニックとはどういったクリニックなのでしょうか?

ブレインケアクリニックでは、出来るだけ多くの人が認知症にならないよう、脳と心の健康をサポートしています。一般的に、認知症という病気は脳の老化が関係しています。脳の老化は40代の後半くらいからだんだん始まりますが、それとあわせて徐々に老廃物が脳に溜まってきます。それがある程度の量に達すると脳が縮んできて、認知症になります。すでに「物忘れ外来」という早期発見・早期治療するための外来がありますが、「物忘れ外来」を受診される方というのは、多くの場合、ある程度症状が進んでしまっている、あるいは既に認知症になってしまっている患者さんなんですね。しかし、ほとんどの認知症では根本的な治療法はまだありません。ですから、本当はもっと早くから対策を始めて認知症にならないようにするべきなのです。しかし私の知る限り、その受け皿となるところがありませんでした。そこで認知症になる前から、継続して脳の健康をサポートしていくクリニックとして、ブレインケアクリニックを立ち上げました。

――なるほど。

老化のリスクファクターのひとつはストレスです。ストレスはうつ病や、適応障害、自律神経失調症といった病気の原因になりますが、病気にかかることによってさらにストレスの影響を受けやすくなります。ストレスに長い間さらされていると、次第に脳がダメージを受け、脳の働きの低下に繋がっていきます。当クリニックではストレスの原因となっているものが何かを見定めて、できるだけ薬を使わずに治していきます。

――先生のご専門は「精神医学」でしたね。

そうですね、専門は「精神医学」と「抗加齢医学(アンチエイジング医学)」というものになります。精神疾患を防ぐ精神医学と、老化を防ぐアンチエイジング医学をもって、総合的に認知症予防に取り組んでいます。

――その認知症予防という部分で、クリスタルボウルに着目されたんですね。

 

RAURAさん

 

RAURAさんと出会ったのは2014年でした。大学院の研究室で老化の研究をしていたんですが、ある時RAURAさんからクリスタルボウルの音の医学的な効果を調べてほしい、そんな依頼をいただきました。そこでRAURAさんが演奏したクリスタルボウルの楽曲の波形を調べると、リラックス効果があると言われている1/fゆらぎという音の特徴がある、ということが分かりました。その結果を研究室のセミナーで発表し、それをきっかけにRAURAさんとの交流が続いてきたという感じですね。私も眠れない時やイライラした時などにRAURAさんのアルバムを聞いて気持ちを落ち着かせています。
昨年はブレインケアクリニックのイベントで演奏会をやっていただいて、演奏を聞く前後で参加者の自律神経を検査したところ、過半数の方で交感神経、あるいは副交感神経の働きが改善しているという結果が出ました。短時間でこれだけの効果が出た、これは凄いなと思いましたね。

――なるほど。クリスタルボウルのどういった点が作用したと考えられますか?

RAURAさんのクリスタルボウルの癒しの効果は恐らく2つあって、1つは演奏による1/fゆらぎの効果。規則性と意外性のバランスの部分、人が心地よいと感じるところですね。もう1つはクリスタルボウルが発する超高周波。人間には聞こえない音ですが、この超高周波があることによってさらに癒しの効果があるのではと考えています。でも、超高周波の音域は普通のCDではカットされています。一方、ハイレゾなら超高周波も収録することができます。そこでRAURAさんにハイレゾでアルバムを作ったらどうかという話をしたのです。
超高周波は骨伝導で脳に影響を与え、アルファ波というリラックスした時に生じる脳波を発生させるという報告があります。超高周波は自然のなか、特に枯れ葉が擦れる時、水が流れる時などに発生している音です。一方、自然の少ない都会ではこういった超高周波はほとんど存在しません。人間はもともと自然のなかで生きていました。超高周波を感じると、無意識に自然の環境を想像してリラックスするのではないかと考えています。

――そういった要素がクリスタルボウルの音のなかにあるということですね。ところで、先ほど交感神経と副交感神経というワードがありましたが、それぞれ、どういったものなのでしょう?

交感神経と副交感神経はどちらも自律神経のひとつですね。自律神経というのは基本的には自分の意志ではコントロールできない、自律している神経。交感神経は血管や内臓に作用して、血圧を上げたり脈を速くしたり、といった作用があります。何かストレスがあったときに、それに対応するために働く神経です。副交感神経はその反対で、体を休めるために働きます。何故そういったメカニズムがあるかというと、昔、人間が原始的な生活をしていたときは、災害や猛獣など、生命に危険を及ぼすようなストレスを感じる状況がありました。このような時は血圧や心拍数を上げ、危険に備えて素早く動けるようにすることが必要でした。ただ、命に関わるような危険な状況はそうしょっちゅう起きるわけではありません。危険をやり過ごせれば、今度は副交感神経を働かせてリラックスして過ごすことができました。一方、現代は、人間関係や仕事、お金のことなど、ストレスが常に続いています。そうすると、交感神経がずっと働きっぱなしになってしまう。はじめのうちは交感神経が過剰に働いて、胸がどきどきしたり、息が粗くなったり、冷や汗が出るという症状が現れます。しかし、ストレスが慢性化すると、もう交感神経も働かなくなって、体がだるい、血圧があがらないから起きられない、立ちくらみする、疲れやすいといった症状も出てきます。このように、ストレスによって自律神経の働きが乱れて起こる病気が、いわゆる自律神経失調症です。

――なるほど。よく耳にする症状ですね。

自律神経失調症を改善するためには、一般的には栄養をきちんと摂ってしっかり休みましょう、必要な人はお薬を飲みましょうと指導します。しかし、先程お話ししたように、クリスタルボウルの生演奏を30分から1時間くらい聴いただけで、多くの方の自律神経の働きが改善してしまいました。クリスタルボウルのハイレゾ音源を収録したアルバムを使って、その効果を自分自身でも検証してみましたが、やはり曲を聞いた後では自律神経の働きが改善されました。もし聞くだけで自律神経の働きを良く出来るのであれば、非常に便利だし、ありがたいですよね。

――まさに自律神経が働きっぱなしの現代人にはうってつけですね。

そうですね。RAURAさんのクリスタルボウルの演奏は、CDの音よりも、超高周波を含み、音の解像度も高く生の音に近いハイレゾ音源のほうが効果を実感できるはずです。ストレスで苦しんでいる方は沢山いらっしゃいますから、特にそういった方にクリスタルボウルのハイレゾ音源を聴いてもらえるといいなと思いますね。

――本日は有難うございました!

 

※以下は今野院長による、今回の「RAURA / Bonne Nuit ~ Crystal Singing Bowl for Beautiful Sleep」をハイレゾで試聴後の検査結果。自律神経の活動性も上がり、交感神経、副交感神経のバランスもとれていることが分かる。

 

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今野 裕之院長のプロフィール

 

 

RAURA / Bonne Nuit ~ Crystal Singing Bowl for Beautiful Sleep

FLAC|96.0kHz/24bit

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RAURA プロフィール

クリスタルボウル演奏家/アーチスト/モデル
ホリスティックビューティーに興味を持ち、世界各地でメディテーションや、カラー、アロマ、ハワイの秘法「マナ」、シークレットスピリチュアルを学び、自ら心の声にしたがって生きる事を実践。
クリスタルの美しい音色に導かれるようにライブパフォーマンスや作品作りを始める。
彼女の研ぎ澄まされた感性から奏でられる、透き通るような音色は、多くの人々を魅了し、ブランドのVIPパーティやビューティ系イベントなどをはじめ様々なイベントへ出演している。
またモデルとして外資系航空会社やリゾートのCMにも出演するなど存在としても注目のアーチスト。現在はParis在住。

クリスタルボウルとは?
水晶やルビー、ダイヤモンド、ローズクオーツ、エメラルドなどのジェムストーン(宝石の原石)で作られた、癒しの音色を奏でる楽器

 

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