故郷への想いを奏でるヴァイオリンをハイスペック録音で! 間脇佑華『わが母の教え給いし歌』
「愛の夢 第3番(リスト)」「交響曲第5番よりアダージェット(マーラー)」「アヴェ・マリア(シューベルト)」「タイスの瞑想曲(マスネ)」「モルダウ(スメタナ)」など、耳なじみのある曲も数多く収録。ヴァイオリニスト・間脇佑華の2ndアルバム『わが母の教え給いし歌』が5月25日にリリースとなりました。郷愁にあふれるヴァイオリンの音色を、ハイスペック録音で堪能できるアルバムです。
『わが母の教え給いし歌』
間脇佑華(ヴァイオリン)/大石真裕(ピアノ)
■ヴァイオリンとピアノが奏でるメロディアスな名曲集
当作は、日本とチェコの懸け橋として活躍する若手ヴァイオリニスト、間脇佑華のセカンド・アルバム。ファースト・アルバムの『ヤナーチェク: ヴァイオリン・ソナタ』では、高度なテクニックや激しい情念をみごとに表現した間脇ですが、こちらのアルバムは優美でポピュラーな名曲を中心に収録されており、より多くの方の共感を呼ぶ作品に仕上がっています。「たまにはクラシックを聴いて、しっとりした雰囲気に浸ってみたい」…そんな方にもオススメです。コアなクラシック・ファンの方にとっては、マーラーの交響曲をはじめとする数々のレアなヴァイオリン&ピアノ編曲も、聴きどころのひとつとなるでしょう。
『わが母の教え給いし歌』収録曲
- ドヴォルザーク: ジプシーの歌 Op. 55, B. 104 – IV. わが母の教え給いし歌(フリッツ・クライスラー編)
- ドヴォルザーク: ソナチネ ト長調 Op. 100, B. 183(全4楽章)
- フィビヒ: 気分、印象と思い出 第4集 Op. 41 – XIV. 詩曲(レオポルト・ヴェニンガー編)
- リスト: 愛の夢 S541/R211 – 第3番 夜想曲 変イ長調(間脇佑華編)
- シューベルト: 白鳥の歌 D. 957 – IV. セレナーデ(ハンス・シット編)
- マーラー: 交響曲第5番 嬰ハ短調 – IV. アダージェット(オットー・ヴィッテンベッヒャー編)
- シューベルト: エレンの歌 III 「アヴェ・マリア」 Op. 56, No. 6, D. 839(ハンス・シット編)
- マスネ: タイスの瞑想曲
- スメタナ: わが故郷より – I&II
- スメタナ: 連作交響詩「わが祖国」 – II. モルダウ(小室敬幸編)
■間脇佑華の故郷への強い想いが、クラウドファンディングの成功へ
間脇佑華は、福井県出身のヴァイオリニスト。
東京音楽大学を卒業後、留学先のチェコ国立プラハ音楽院で研鑽を重ねるうち、ドヴォルザークやスメタナといったチェコの作曲家たちが表現している望郷の念を、自身の故郷への想いと重ね合わせるようになったといいます。「これまで育ててくれた大切な故郷に微力ながらも恩返しをしたい」そんな間脇の願いによってはじまった今回のセカンド・アルバム制作のプロジェクト。2017年12月8日に立ち上げたクラウドファンディングはたちまち反響を呼び、1週間で目標額の半分、2ヶ月弱で目標額を大きく上回る資金を集め、ぶじアルバムリリースが実現することになりました。「音楽は国々の懸け橋という通り、彼女の(チェコ)音楽は、言葉では表せない思いを聴く人の心に語りかけます」と、間脇が尊敬するヴァイオリニストのヤン・プステヨフスキーも、彼女の演奏を高く評価しています。著名なアーティストから地元のファンまで、多くの人びとが認める、間脇佑華のチェコや福井への想いが、今回のアルバムにはこめられているのです。
母校である福井県立高志中学校・高校 弦楽部の指導にあたる間脇佑華
■人気レコーディングエンジニア・深田晃によるハイスペック録音
5月18日に先行配信開始された藤田真央の3rdアルバム『passage パッセージ – ショパン: ピアノ・ソナタ第3番』と同じく、当作の録音も人気レコーディングエンジニア・深田晃が担当。間脇の地元のホールであり、「世界の非常に美しいコンサート・ホール25選」にも選ばれている「ハーモニーホールふくい(福井県立音楽堂)」にて、2017年12月19日~21日の3日間をかけたレコーディングが行われました。
レコーディングの様子。
東京や福井で数々の演奏の機会を重ね、6月6日(水)には、すみだトリフォニーホール小ホールで「間脇佑華ヴァイオリンリサイタル~セカンドアルバム発表記念~」も予定されている間脇佑華。故郷への想いをこめた演奏を、質の高い録音にてお楽しみください。
・間脇佑華2ndアルバム『わが母の教え給いし歌』アルバム情報ページ