【ハイレゾで聴く「ハープ」の美音】～DSD11.2MHz＆PCM |

大人気ハイレゾアルバム「天使のハープ」のDSD11.2MHzバージョンと、OMFレーベルの新譜「中世の四季」が配信開始されました。いずれのアルバムも、演奏は、古楽界にたくさんの熱心なファンを持つヒストリカル・ハープ奏者の西山まりえ。涼やかなハープの音色をハイレゾで愉しむのはいかがでしょうか？

天使のハープ～ 5台のヒストリカル･ハープがいざなう、中世のダンス･パーティ、ダ･ヴィンチのアトリエ、マリー･アントワネットのサロン

DSD11.2MHz/1bit（4/30配信開始） / DSD 5.6MHz/1bit / FLAC

絢爛たる西洋史の舞台には、つねに、時代の象徴としての美しいハープが在りました。クラシック音楽界で注目を集めるヒストリカル･ハープ奏者の西山まりえによる、年代の異なる5台のハープを自在にあやつる演奏と、空間の広がりや音の香りをリアルに表現するハイスペック録音(マスター DXD: 352.8 kHz/32bit)が、聴く人をいにしえのヨーロッパへいざないます。（解説サイト）

FLAC /AAC

ヨーロッパ中が絶賛！13–15世紀の中世の名曲たちが、残された絵画や資料のたゆまぬ研究と解釈により、現代によみがえりました。天上の響きと讃えられる、優美で清らかな音色をお聴きください。極上の演奏テクニックを持つコリーナ・マルティと西山まりえによる決定盤です。

どちらのアルバムも、演奏に用いられているのは、現代のハープではありません。中世から近代にかけて制作されたオリジナルのハープ、もしくはそれらを絵や資料をモデルによみがえらせた復元ハープ。ハープというと、見た目も音も、きらびやかでゴージャスというイメージですね古い時代のハープ（ヒストリカル・ハープ）は、制作年代にもよりますが、そうした現代のハープとは少し雰囲気が違います。民族楽器を思わせるような、とても素朴で、それゆえに神秘的な音色。

このたび新たにDSD11.2MHzバージョンが配信開始されたアルバム「天使のハープ」には、時代も形状も異なる5台のハープによる演奏が収録されています。（ゴシックハープ（15世紀ボスモデル）［手前左］、ゴシックハープ（15世紀メムリンクモデル）［手前右］、ルネサンスハープ（16世紀）［中央］、バロックハープ（17世紀）［右］、シングルアクション・ハープ（18世紀）［左］）

　「天使のハープ」「中世の四季」両方に登場するゴシックハープ（15世紀ボスモデル）は、床に置くのではなく、竪琴のように抱えて演奏できるほど小ぶりのサイズ。

　「天使のハープ」には、フランス王妃マリー・アントワネットが作曲したと伝えられている作品を、彼女が愛した当時の有名ハープ製作者 “ナーデルマン”のシングルアクション・ハープで奏でた音源も収録されています。ベルばらファンの方、先ごろ話題になった「マリー・アントワネット展」で彼女の魅力を知った方には特にオススメ。プチ・トリアノンのサロンに招かれたような、幸せなひとときをお過ごしいただけるのではないでしょうか。

　「中世の四季」では、西山まりえが中世ハープとオルガネット（小さなオルガン）、コリーナ・マルティがクラヴィシンバルムとリコーダーを担当。ハープのソロから、オルガネットとリコーダーの共演まで、さまざまな組み合わせによる演奏が展開され、バラエティに富んだ「四季」の世界を形づくっていきます。コリーナ・マルディが奏でる「クラヴィシンバルム」は、小さな丸テーブルひとつに収まってしまうようなかわいらしい楽器！

2台のリコーダーとヒストリカル・ハープの演奏も息ぴったりです。

　「天使のハープ」「中世の四季」いずれも、軽井沢の個人所有のホールでレコーディングが行われましたどちらも、楽器のみならず、ホール全体の空気を感じ取れるような録音。特に、「天使のハープ」のDSD11.2MHzでは、爪弾かれたハープの音が、波紋のようにホールじゅうに広がっていくさまをリアルに感じることができるでしょう。

また、「天使のハープ」の演奏者・西山まりえが演奏に参加しているアルバム「天正遣欧使節の音楽［2017リマスター］」と「J.S.バッハ: イタリア協奏曲＆フランス風序曲」が、9月29日より配信開始予定。こちらもあわせてチェックしてみてください。

　国内外で精力的に活動する、いまをときめく古楽器奏者の共演による待望の新譜「中世の四季」は、CD一般発売の5月26日に先駆けてのハイレゾ＆通常AAC音源での配信スタート。

　慌ただしい4月を終え、いにしえの世界に思いを馳せながら、ゆったりと連休を過ごしたい方にぴったりのアルバムです。

その他の西山まりえ演奏のアルバムはこちら

バロック・ハープとの出会い(2011リマスター)