ジョジョの奇妙な元ネタ紹介！ その⑱「ボーイ・II・マン」
～今週のスタンド～
ボーイ・II・マン
（元ネタ：米ボーカル・グループ「Boyz II Men」）
吉良吉影の唯一の味方、それは実の父親（幽霊！）でした。殺人鬼という正体を知りながらも息子を守ろうとするその精神……杜王町の住民にとってはたまったもんじゃありませんが、ともあれその執念はすさまじく、隠し持っていた「矢」でスタンド使いを増やそうと画策しているようです。
今週からしばらく、吉良の父親が増やしたスタンド使いと仗助たちとのエピソードが展開されていきます。とはいえDIOのそれと違って、吉良（および吉良の父親）とスタンド使いたちとの間に強い上下関係や仲間意識があるわけではありません……それゆえ必ずしも「戦闘」という形ではない独特のエピソードが続くので、お見逃しなく。
新たなスタンド使い軍団のトップバッターを飾るのがサブタイトルにもなっている「ジャンケン小僧」です。その名の通りジャンケンで勝負を挑んできます……奇妙でしょう？ しかし、たかがジャンケン、されどジャンケン。ただの遊びで終わらないのが『ジョジョ』たるゆえんです。それどころかこの勝負、筆者的に『ジョジョ』屈指の名バトルと言っても過言ではない勝負になっています。シュールなのに手に汗握る、異次元の「ジャンケン」は必見ですよ！
ジャンケン小僧の使うスタンドが「ボーイ・II・マン」です。元ネタはアメリカのボーカル・グループ「ボーイズ・II・メン」。複数形が単数形になっていますね。元ネタのほうは3人組（第四部連載時は4人組）で、R&B・ソウルミュージックの一時代を築いたグループとして名高いです。日本だとゴスペラーズやCHEMISTRY、そしてEXILEの源流にあるグループと言っても良いのではないでしょうか？ 2011年のアルバム『TWENTY』にはEXILEのボーカリストもゲスト参加しています。
まさかEXILEの名前を出すことになるとは思いもしませんでした……こういう意外なつながりが見出せるのも、当コーナーならではということで！
TO BE CONTINUED…
TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』公式サイト
