ジョジョの奇妙な元ネタ紹介! その㉓「エニグマ」

~今週のスタンド~

enigma

エニグマ
(元ネタ:ドイツの電子音楽ユニット「Enigma」)

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 原作にはないサブタイトルでファンの憶測を呼んだ「7月15日(木)」ですが、これは原作で同時期に起こった4つのエピソードをばらばらにして断片的に見せつつ、同時進行で展開するというものでした。「鉄塔」のエピソード、露伴を中心としたエピソード、川尻早人/吉良吉影を中心としたエピソード、そして今週メインに展開される「エニグマ」のエピソードですね。

 今回登場する「エニグマ」。康一が何者かに襲われ、仗助の母親の元にも怪しげな影が……というところまで描かれていましたが、彼らを襲ったスタンドがそれです。「エニグマ」とは元々「謎」を意味する単語。その能力の正体も容易にはわからず、本体の実力者っぽい、いきなり別の漫画からやってきたんじゃないか? と思わせる雰囲気もあって、異質なエピソードとして読んだことを記憶しています。そんな謎のスタンドとの対決に一肌脱ぐのは仗助に懲らしめられたことも記憶に新しい「ハイウェイ・スター」の噴上裕也(元ネタ紹介の記事はこちら)。取り巻きの女子を多数抱えるだけあって、カッコいいところを今回は見せてくれますので乞うご期待。

 「エニグマ」の元ネタは、ハード・ロックやプログレッシヴ・ロックのバンド名から取られることの多い『ダイヤモンドは砕けない』の中にあっては異色な電子音楽ユニットからです。中心人物のマイケル・クレトゥはルーマニア出身のミュージシャン。10代の頃よりフランクフルト音楽院で学び、音楽の学位を取得したアカデミックな人物で、エニグマの音楽性には民族音楽やグレゴリオ聖歌、カンタータなどの古典音楽の要素が取り入れられているとのこと。今回ジャケット写真付きで紹介しているアルバムはデビュー作の『MCMXC a.D.(サッドネス・永遠の謎)』ですが、その神秘的でどこか深淵を覗かせるような音楽性は、本エピソードのイメージにもぴったりかもしれません。

  

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TO BE CONTINUED…

 


 

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