【レポート】20名限定の超プレミアムイベント!『アナザーエデン オリジナル・サウンドトラック2』ハイレゾ先行試聴会

2018年9月2日(日)、mora主催で『アナザーエデン オリジナル・サウンドトラック2』のハイレゾ先行試聴会が実施された。
会場は、ダイナミックオーディオ5555 4F試聴ルーム。約一千万円するという高級オーディオに囲まれた、超プレミアムイベントである。

 

 

『アナデン』こと『アナザーエデン 時空を超える猫』は、App Store、Google Play(TM)にて配信中のシングルプレイ専用スマートフォンRPG。
プロキオン・スタジオ所属の豪華作曲家陣によるハイクオリティーな楽曲の数々も、人気の理由の1つである。前日に開催された初のオフィシャルライブ“Faraway from Time”もチケットは即完、急遽2部構成になったほどだ。

 

ハイレゾ先行試聴会の参加者は、高倍率の抽選をくぐり抜けたたった20名。
ちょっと怪しげな“ハイレゾ男”の司会に合わせて、まずは拍手の練習。
というのも会場のダイナミックオーディオ5555 4F試聴ルームは、吸音性・防音性にも非常に優れているため、普段通りの拍手だとどうしても小さく収まってしまう。
「いつもより大きめに笑っちゃって大丈夫ですよ!」というハイレゾ男の台詞に、会場に和やかな雰囲気が流れる。

 

会場が温まったところで、遂に『アナザーエデン オリジナル・サウンドトラック2』の作曲を務める土屋俊輔さん、マリアム・アボンナサーさんが登場。
お二人の簡単なプロフィール紹介がされた後、緩やかにフリートークが始まる。

作曲活動の傍ら、二児の父としても奮闘中の土屋さん。
「もう怪獣と怪獣です(笑)」と、お父さんらしい笑顔を浮かべる。

7歳のころに独学で作曲を開始したというマリアムさん。
楽譜通りにピアノを弾くことが苦手だったため、「だったら自分で作っちゃえ!」と思い作曲を始めた、というエピソードを語る。
「そんな大したことではなくて…」と謙遜しながらも、天才ならではの発想に会場では感嘆の声が漏れる。

ちなみにマリアムさんの変わった苗字は、「出身のイギリスでも珍しい苗字」と語る。
実はマリアムさん、出身はイギリスながらもお父様がモロッコ人とのこと。すらっとしたモデル体型にも納得がいく。

 

オフィシャルライブ“Faraway from Time”についても軽く触れられる。
ライブでは「マイク担当」だったという土屋さん。ハイレゾ試聴会は少人数イベントのため、生声でのトークとなったが、「実は持ってきているんですよ~」とエアマイクをズボンのポケットから取り出すお茶目な一幕も。

 

ここでお待ちかね、『アナザーエデン オリジナル・サウンドトラック2』のハイレゾ試聴がスタート。

初っ端から会場を圧倒するのは、土屋さんが作曲した『闇に仇なす傍に立つ者』。
ギターソロも入る迫力あるサウンドが、高音質で会場を包み込む。

一方で、マリアムさんの作曲による『聖なる剣の挽歌』は、重厚なオーケストラサウンドが特徴的。
ハイレゾの高音質を通すと、まるでオーケストラや合唱団がすぐ傍にいるかのような臨場感だ。

「昔から作っていたこともあって、オーケストラ系の楽曲が得意です。バンドサウンドは土屋さんに任せればいいかなって!」と無邪気に話すマリアムさんに対して、「実はそんなに得意なジャンルではないんですけどね」と笑う土屋さん。
ご自身で得意と考えているのは、『トト・ドリームランド~喪われた宝石~』のようなしっとりとした楽曲だという。

美しいボーカルラインが印象的な『トト・ドリームランド~喪われた宝石~』。
「ボーカルのメロディーから作曲をしたんですか」との質問に対し、土屋さんは「この曲は冒頭のピアノのメロディーから思いついたんです」と制作秘話を語る。

『エピローグ 1.5』、『オーガ砦』と続いた後に流れるのは、拍子の変化にこだわりが垣間見える『ホライ~夢を視る郷~』。
「遊んじゃおうかなと思って」と話すマリアムさん。天才の遊び心に、土屋さんは「ほらまた~」とすかさずツッコミを入れる。
マリアムさんは本楽曲のような民族系の曲が好きとのこと。「奏者を見つけるのが大変」と言いながらも、民族系の楽器についても打ち込みではなく録音をしているという。

『ホライ~夢を視る郷~』に続き、『わだつみの神殿』の二胡の音色が流れ始める。
二胡を使用している音楽について、「しっとりとした曲の方が好み」と答える土屋さん。『わだつみの神殿』は、ご自身の好きな楽曲をイメージして作られたそうだ。
転調の繰り返される構成について、「だから演奏が難しくなっちゃうんですよね!ライブで嫌がられるんです(笑)」と話す。

 

▼マリアムさんのツイートについても触れられる。
「僕の曲は転調が多いので」と言う土屋さんに対して、「奇跡的に指が増えて、ライブは大丈夫でした!」と笑うマリアムさん。

 

『祈りの結晶』にてサントラ第2弾からの先行試聴は締めくくられたが、「せっかくなので」とのことで、なんとサントラ第1弾も高級オーディオで聴いてみることに。
まずは土屋さんが作曲した『Brilliant Streamer』。この日1曲目に流れた『闇に仇なす傍に立つ者』にも通じるカッコいいサウンドに、バイオリンのメロディーが美しく乗る。

メロディーを重視して作曲をするという土屋さんに対して、メロディーよりも編曲が得意だと話すマリアムさん。
そんなマリアムさんが作った『Paradoxical Dreamers』で、試聴コーナーは締めくくられる。この選曲には、会場も「おおっ!」とどよめきが起こる。

 

 

最後には質問コーナーも。
「感覚で作曲をするタイプか、理論で作曲をするタイプか?」との質問については、「両方かな」と答えるお二人。例えば、コード進行は感覚で作り始めるというマリアムさん。「感覚で作るんですけど……もう1人の自分や、クライアントなどの周りの人からストップが入ります(笑)」と話す。
「今後取り入れてみたい世界観や楽器は?」との質問に、すかさずマリアムさんは「民族系の楽器」と答える。一方で土屋さんは、「サスペンス系やホラー系」に挑戦したいとのこと。意外な回答に対して、会場では期待のこもった拍手が巻き起こった。

 

来場者特典のサイン入りポスターが配布されて、イベントは幕を閉じた。
お客様から「本当に無料でいいの!?」との声も上がった、20名限定の超プレミアムイベント。高級オーディオに囲まれた特別な空間に、土屋さんとマリアムさんの温かさ、来場者の『アナザーエデン』に対する想いが詰まった、濃厚な1時間強であった。

会場のダイナミックオーディオ5555のスタッフも「実は好きなんです」と話すほど、こだわり抜かれた楽曲を誇る『アナザーエデン』。
今回惜しくも試聴会に参加できなかった方にも、是非ハイレゾ音源で世界観を味わい尽くしてほしい。

 

■桜田 夢子
音楽好きのアニメ・ゲームオタクとして、mora内ブログやTwitterにしばしば出没。
最近一人暮らしを始めたため、ソシャゲの課金額を控えめにしている。
ペンネームにも表れるファンキーな観察眼が特徴的だが、真面目なレポートも執筆できる。

 


 

<9/2よりハイレゾ配信開始!>
『アナザーエデン オリジナル・サウンドトラック2』
土屋俊輔 / マリアム・アボンナサー / 光田康典

アナザーエデン オリジナル・サウンドトラック2/土屋俊輔 / マリアム・アボンナサー / 光田康典

試聴・購入 [ハイレゾ]

試聴・購入 [AAC]

 

<サントラ第1弾も好評配信中!>
『アナザーエデン オリジナル・サウンドトラック』
光田康典 / 土屋俊輔 / マリアム・アボンナサー

アナザーエデン オリジナル・サウンドトラック/光田康典 / 土屋俊輔 / マリアム・アボンナサー

試聴・購入 [ハイレゾ]

試聴・購入 [AAC]

 

■『アナザーエデン オリジナル・サウンドトラック2』特設ページ
http://www.procyon-studio.co.jp/special/anothereden2/