【インタビュー】鬼頭明里2ndアルバム『Luminous』リリース記念、鬼頭明里×椿本康雄(制作プロデューサー)スペシャル対談!

鬼頭明里の待望の2ndアルバム『Luminous』が10月12日より配信リリース!

前作『STYLE』から約2年、「自身の成長が感じられる1枚になった」という本作には、彼女らしいロックチューンだけでなく、大人の魅力が感じられる楽曲も多数収録されており、新たな魅力が楽しめる作品となっています。

今回は、過去に「mora ハイレゾ キャンペーンキャラクター」を務めたこともある鬼頭さんと、制作プロデューサーである椿本康雄さんに、本作のハイレゾでの聴き所を中心にたっぷりとお話をお伺いしました。

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好きな曲であればあるほど、良い音で楽しみたい

――鬼頭さんは過去に「ハイレゾ キャンペーンキャラクター」をご担当されていたこともありますが、ハイレゾ音源にどんな印象を持っていますか

鬼頭明里さん(以下、鬼頭):良いヘッドフォンでハイレゾ音源を聴くと、“空間”をすごく感じられるという印象です。それまで聴こえていなかったような音もたくさん聴こえてくるし、好きな曲であればあるほど、良い音で楽しみたいなって思うようになりました。

鬼頭明里

――鬼頭さんはどんな環境で音楽を聴くのですか?

鬼頭:ハイレゾに関しては、自分の曲のハイレゾ配信が始まるタイミングで専用のヘッドフォンをいただきました。そこから自分の曲のハイレゾ音源を買って聴いてみたり、あとは自分が好きなアーティストのハイレゾ音源を買っては、聴いてみたりしています。

 

――実際に自分の曲を聴いてみてどうでしたか?

鬼頭:本当に素人の意見ですけど、良い音だなぁって思いました(笑)。聴いていて心地良いし、より没頭できるというか、曲に入り込めるんです。歌声もきれいに聴こえますし、特に演奏の聴こえ方が違うと思いました。細かいところまで聴こえるから臨場感があるんです。

 

ハイレゾで映える楽曲が盛りだくさんのニューアルバム!

――そして、10月12日(水)に2ndアルバム『Luminous』がリリースされますが、こちらはどんなコンセプトで作ったアルバムですか?

鬼頭:今回は「昼と夜」というのをテーマにしていて、そこからジャケットを考えたり、曲を集めたりしていきました。

椿本康雄(制作プロデューサー): 鬼頭さんにもリファレンスの曲を出してもらいながら曲を集めて、そこから選んでもらいましたね。

――すでにリリースされている既存曲が昼のイメージだったので、新曲は夜をテーマにした、大人っぽい曲が並んでいましたね。ただ、曲順を見ると、前半が新曲で、後半が既存曲になっているのが面白いと思いました。

椿本:曲順は私が決めているんですけど、かなり迷いました。昼と夜がテーマならば、夜で終わるのが普通だと思うんです。でもアルバムとして聴いたときに、昼のイメージの既存曲が前半に並ぶのも、何だかなぁという気持ちがあって。

 

――たしかにそうですね。

椿本:あとはやはり1曲目にインパクトのある曲を持ってきたかった、というのもありました。ジャケットで昼と夜をしっかり分けているので、ごちゃ混ぜにするのもテーマに沿わないのではないかと思って、初志貫徹し、テーマに沿って並べてみました。

 

――それでアルバムの途中で一旦寝て起きるという、一泊している感じになったのですね(笑)。

椿本:そうなんです。本来は最後に寝かせたかったんですけど、一度寝てから叩き起こすっていう(笑)。 鬼頭 ふふふ(笑)。

 

――新曲はすごく大人っぽく、お洒落な曲が多いですが、ハイレゾ音源で聴いたら面白そうな曲というと、どの曲になりますか?

椿本:そうですね……音数が多い「DEAD or CALL MY NAME」は良いと思いますし、リード曲の「Esquisse」もぜひハイレゾで聴いてほしいですね。特に「Esquisse」は全部楽器を生で録っているんですよ。バイオリンも結構な人数をかけて録っていて、ピアノも生ですし、そういう細かいところってハイレゾのような良い音質で聴かないと聴こえなかったりするんですよね。我々もマスタリングのときは、一番良い環境で聴いているので、よりその音に近いハイレゾ音源で聴いてもらいたいです。生と打ち込みの違いって、ちょっとした歪みだったり、ピアノだったら鍵盤を叩いているときの音だったりするんです。それは聴く環境が良ければ聴こえてくるものなので、細かいところまで聴いて、感じてもらいたいです。

 

――「DEAD or CALL MY NAME」は、音の配置も細かく考え抜かれていますよね。

椿本:そうですね。LとRを分けて音を配置していたり、パンを振って音が回るような作りにしているんです。まさに曲と同じくスウィングしている感じになっているので、そういうところも感じてもらえたら嬉しいです。

 

――しかもこの曲は、鬼頭さんの“ショータイム”という掛け声から、“ふふふ”と途中で笑うところもすごく良いので、ハイレゾ向きかなと思いました。鬼頭さんの声をより感じられるというか。

鬼頭:(笑)。この曲はそれだけでなく、1曲の中でも色んな歌い方をしているので、そのボーカルをしっかり聴いてもらえたらいいなと思います。それと「Crescent Lullaby」のようにウィスパー気味で歌った曲もあるので、そういう歌こそ、ハイレゾ映えするような感じがしています。

 

――息遣いも聴こえますからね。

鬼頭:そうですね。なのでぜひ、ハイレゾで楽しんでもらいたい!

 

――ウィスパー気味とおっしゃいましたが、音の抜き方というか、息の抜け方がすごく良いなと思いました。それは声優であることも影響しているのかなと。

鬼頭:どうなんだろう……。普通はどうやるのかがわからないかも(笑)。

 

鬼頭明里の低音の魅力

――「Crescent Lullaby」では英詞のところなど、ものすごく良いボーカルだなと思いました。

鬼頭:私の声って張れば張るほどツンとしちゃうんですけど、意外と低音やウィスパーの倍音の部分が良いと自分では思っているんです。でも張って歌ってしまうとそちらにスポットが当たってしまうので、そうでないボーカルも聴かせることができたらいいなぁと思っていたんです。今回そういう部分がこの曲では聴けますし、ハイレゾだとそれがよりわかりやすくなっているのではないかなと思っています。

 

――声優で言うと、TVアニメ『まちカドまぞく』の千代田 桃役で、鬼頭さんの低音が魅力的であることに気づいたのですが、歌のほうでも新たな魅力に気づくかもしれない?

鬼頭:デビュー当時は低い声でお芝居することが得意ではなかったし、低い声で歌うのもあまり得意ではなかったんです。だから男性ボーカルの歌とかは歌わなかったのですが、最近では歌えるようになってきて。だからこそ、今回のアルバムは曲の幅も広がっていると思います。

椿本:ブレス感の話で言うと、ZAQさんに作っていただいた「illminate」は結構ブレスを残しているんです。曲自体は縦ノリの曲なんですけど、ボーカルは横に揺れるような感じで歌ってもらっているところがあって。ZAQさんのミックスの意向としても、ブレス感、息遣いをしっかり残すんですよね。
そういう部分は、普通の音源やイヤホンだと聴き取りづらいし、ハイレゾ音源のほうがよく聴こえるんじゃないかなと思います。やっぱりブレスって、歌の印象をかなり左右する要素でもあるので、個人的にもブレスがしっかり聴こえる曲は好きなんですよね。今って、ボーカロイドも人間と変わらないところまできているので、仮歌がボーカロイドのときに「これ人じゃないんだ?」って思うときもあるんです(笑)。そういう意味で、ブレスって人が歌っている感じがするし、生命を感じる部分でもあると思うので、そこはお客さんにも聴いてもらいたいところです。

 

――完成したアルバムを聴いてみていかがでしたか?

椿本:レコーディングの最後のほうはバタバタで、ミックス作業、マスタリング作業のときはスタジオに籠りっきりでした。そこで過去のミックスした音源も、音圧をチェックしながら聴くんです。そこで改めて、鬼頭さんの表現の幅が広がったなと感じて。
「DEAD or CALL MY NAME」なんて、ミックスする前のラフの段階から素晴らしかったですし。色んな曲に出てくるキャラクターや主人公を、鬼頭さんがさらに演じ分けできるようになっているんですよね。そこでアーティストとしても役者としてもレベルアップしているんだなと思ったので、そういう部分が感じられる1枚になったのかな、と思います。

鬼頭:久しぶりのアルバムだったのですが、1stアルバム『STYLE』(2020年)から比べると、自分の歌も成長できているのかな、と感じることができました。これまでは歌い上げる曲が好きでそういう曲ばかり聴いていたんですけど、大人になって静かな曲も聴くようになってきて、このアルバムでも『STYLE』のときでは歌えなかったような曲もたくさん入っているんです。リード曲「Esquisse」もその1曲ですね。
なので、1枚目から比べて私の成長が感じられる1枚になりましたし、これまで見せられなかった一面もみんなに聴いてもらって、驚いてもらえるアルバムになったかなと思います。ぜひハイレゾでもたくさん聴いてください!

INTERVIEW & TEXT BY 塚越淳一

 

購入者全員に 鬼頭明里 mora限定スペシャルボイスをプレゼント!

moraにて、鬼頭明里2ndアルバム『Luminous』をハイレゾでまとめ購入いただいた方全員に「mora限定 スペシャル耳元ボイス」をプレゼント!今回は、SNSで募集した昼と夜のシチュエーションに合わせて、鬼頭さんにアドリブで囁いてもらいました!是非本作と合わせてお楽しみください。

 

■対象期間:

2022年10月12日(水)~2022年11月8日(火)23:59まで。

■ダウンロード方法:

上記期間中、鬼頭明里2ndアルバム『Luminous』ハイレゾ音源をまとめてご購入・ダウンロードいただきますと、楽曲と合わせてボイスデータをダウンロードいただけます。

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