「ぐっすり眠れるα波」シリーズ……本当にぐっすり眠れるのか、寝てみた。 |

2014年の発売以来、4年経った今も、moraだけでなく各配信サイトで「ぐっすり眠れるα波」シリーズがロングセラーとなっています。それだけみなさんの「快眠」に対する興味や関心が、近年高まっているということでしょう。

折しもmoraでも、こんなトピックスもございます。

眠りの質は、生活の質に直結。よく眠れたと感じた朝は、何でもできそうなポジティブな気持ちになれますよね。女性でしたら、「睡眠の質がお肌の調子にも影響する」なんて感じることもあるのではないでしょうか。大人になると誰もが多少なりとも抱えることになる疲れ、ストレス、悩み…。せめて眠っている間はそれらから解放されて、無防備な心と身体を癒しの時間に充てたいものです。

そこで今回オススメしたいのが、「ぐっすり眠れるα波」シリーズの最新作「ジブリプレミアム・ピアノ・ベスト」。多くの人が慣れ親しんでいるジブリ作品の中から15曲を厳選し、眠りのための音楽というコンセプトにフォーカス＆アレンジしました。純粋で透明感のあるピアノの音色が、よりリアルに伝わってきます。ハイレゾ環境を整えたばかりという方の「初めてのハイレゾ体験」にも最適な1枚です。

ぐっすり眠れるα波〜ジブリプレミアム・ピアノ・ベスト

試聴・購入

就寝直前の心身の状態は、睡眠に深く関わってくる要素の１つです。眠る30分～1時間くらい前からこの音楽を聴き、心穏やかに眠りへの準備を進めましょう。1日のほぼ三分の一を占める大切な睡眠時間。「ハイレゾ＋ジブリ」という最強のコンビが、幸福感とリラックスムードで心身を包み込み、質の良い睡眠へと導いてくれるはずです。

……とここまでは発売元に頂いた情報を元に穏やかに商品をご紹介してきましたが、moraチームに入ったばかりでこのシリーズを試した事がないスタッフには一抹の疑問が。

「そもそも、音楽を流しただけで安眠できるものなのか…？」

商品コンセプトに真っ向から噛みつく形になってしまいますが、この記事をご覧の皆様にも同様の疑問をお持ちの方がいらっしゃるはず……！

こちらも自分で試せていないものを手放しでおススメするわけにはいきません。

ここはひとつ、いざ尋常にトライ！

■被験者

本記事を執筆しているスタッフ。最近の睡眠事情はもっぱら寝落ちが多く、フローリングの上で明け方に目覚める事もしばしば。フジロックでのテント泊でみるみる崩れる生活リズム。お世辞にも良い睡眠をとっているとは言えない。

■実験環境

被験者宅。中野区の1K。窓の向きは北と北東。朝なのに薄暗い。マットレスはアイリスオーヤマ。

■再生機材

ウォークマンNW-A35、ワイヤレスポータブルスピーカーh.ear go（SRS-HG1）

Bluetooth対応のスピーカーだが、ハイレゾ再生の為に有線接続で再生。

■実験の模様

【第1夜】

寝落ち。無念……

【第2夜】

前夜の浅い睡眠で疲れが残る中、仕事を終え帰宅。ウォークマンをセットして「ぐっすり眠れるα波～ジブリ～」を再生し、床につく。

1曲目に流れてきたのは「となりのトトロ」。原曲はアップテンポなだけに少し意外なチョイスに感じましたが、聴いてみるとピアノの響きが美しく、何とも心地よい…眠りを妨げない程度に抑えられつつも感じる適度な抑揚、ボイシングも比較的近い音同士でまとめられているように聞こえます。例えばギターだと構造的に同じ事は難しいですね。ピアノならでは。

2曲目は「カントリー・ロード」！大好きな曲の登場に、これから眠らなければいけないのにテンションが上がる被験者。原曲のメロディを活かしながらも、冒頭からAメロの刻みが凄く気持ちいい。

……でも正直、音楽を流しながら眠る習慣がこれまで無かったため、この時点ではどこか落ち着かず「やっぱり音楽を睡眠に活かすのは難しいのでは？」という疑念も拭えない…

3曲目の「君をのせて」が流れてくると、やはり超名曲(※)にしみじみ聴き入ってしまったような気がします。気がします、というのはこの時点で既に記憶がおぼろげだからです。疑念はどこへ行った…

※そもそも曲目をご覧の通り、このアルバムは名曲しか入っていないのですが…

4曲目の「いのちの名前」の時点ではすでに、「ああ、千と千尋の『あの夏へ』が……」と薄れゆく意識の中で勘違いしていたような、なかったような。5曲目の「ひこうき雲」も夢の中で流れていたような、いないような…

翌朝、朝日で目覚めるとウォークマンからは宇多田ヒカルが流れていました。

■結果

というわけで結果、非常によく眠れました。

第3夜もトライしたのですがやはり即K.O.されまして、中～後半の曲がまったく聴けなかったので会社でも再生。仕事をしながら聴くのにも快適な、素晴らしい内容でしたよ！　例えば「風のとおり道」では、久石譲さんによる抑揚や歯切れの良さを強調したピアノ演奏と聴き比べてみると、イントロの時点でコンセプトがはっきりと違う事がわかります。