「関ジャム」で特集 音楽業界のクセ者が選ぶ次来るアーティスト10！
8月20日（日）23:40～テレビ朝日系で放送された「関ジャム 完全燃SHOW」は音楽業界のクセ者が選ぶ次来るアーティスト10！
この特集された10組をピックアップしたのは“音楽業界のクセ者”6人。いとうせいこう、鬼龍院翔（ゴールデンボンバー）、遠山大輔（グランジ）、もふくちゃん、行達也（タワーレコードレーベル事業部長）、大塚智昭（新宿LOFT店長）。この6人による独自の目線でピックアップしたアーティストをご紹介します。
◆鬼龍院翔（ゴールデンボンバー） ピックアップアーティスト
＜１＞ オメでたい頭でなにより
2016年に活動開始したインディーズバンドで、コンセプトは「底抜けに自由でおめでたいバンド」。ボーカル赤飯は男声と女声を使いこなす両生類の歌い手としてニコニコ動画などで活躍していた。女声はモーニング娘。のマネをしていたらできるようになったという不思議さ。男声、女声、デスボイスを使い分けて歌う「大塚愛／さくらんぼ」は一度聴いてほしい。メンバー全員がちゃんふざけているという注目のコミックバンド。
2018年にメジャーデビュー。過去曲も含めて配信中。
＜２＞ 忘れらんねえよ
2011年にメジャーデビューした２ピースバンド。「バンドマンは基本カッコつけが多いので、情けない歌詞を書いてもどこかスカした歌詞になってしまいます。バンドマンの心情を正直に描いたこの歌詞はバンドマンの僕にとって凄く斬新な歌詞でした」と鬼龍院はコメント。「バンドやろうぜ」「寝てらんねえよ」など、共感性や内面もさらけ出す赤裸々な歌詞はすでにテレビ業界でも注目を浴びており、2014年にヒットした恋愛ドラマ「きょうは会社休みます。」でもバンド名が挙がるなど、話題に事欠かない。
「バンドやろうぜ」「寝てらんねえよ」なども収録され、ジャケット写真のインパクトも大きいアルバム『犬にしてくれ』他、楽曲配信中。
忘れらんねえよ / 『犬にしてくれ』
◆もふくちゃん（音楽プロデューサー） ピックアップアーティスト
＜３＞Satellite Young
2013年に結成した歌謡エレクトロユニット。草野絵美、ベルメゾン関根、テレビデオによる3人組。80年代アイドル歌謡を現代風にアレンジしているのが特徴で、草野絵美は広告代理店で働きながら、「音楽、できる気がする」という突発的な自信とともに、「今８０年代のアレンジや、バブリーな見た目が外国でウケる」という時流を読む驚異的なセルフプロデュース能力と行動力で邁進。ちなみに、結婚しており一児の母である。
ピックアップしたもふくちゃんは「日本では無名だが、Perfumeや水曜日のカンパネラなども出演をしたアメリカの大型イベント「SXSW」に招待されるなど海外の人達の方が彼女達の面白さに気づき始めています」と海外での人気に太鼓判。
土佐信道(アートユニット明和電機 社長)、四方宏明(音楽世界旅行[共産テクノ部]者)らもレコメンドする彼らの最新アルバム配信中。
Satellite Young / 『Satellite Young』
◆行達也（「TOWER RECORDS」レーベル事業部部長） ピックアップアーティスト
＜４＞THE CHARM PARK
韓国生まれのアメリカ育ちで29歳のアメリカ人。小学4年生の時にX JAPANと出会いJ-POPにハマり、2010年に来日し音楽活動をスタート。
単純ではない育った経歴の彼には「邦楽」という概念がなく、上質な音楽ばかり作り出すゆえに作曲された温かさは、もちろん日本人にもしっかりと届く。
2018年6月にエイベックス（rhythm zone）より音源配信開始。こだわりつづける作品に今後も期待したい。
THE CHARM PARK/ 『カルぺ・ディエム / フォー・ユー ep』
＜５＞緑黄色社会
2017年にインディーズデビュー、平均年齢21歳の男女混成バンド。2013年10代限定ロックフェス閃光ライオットで準グランプリを獲得。ボーカルの長屋晴子のビジュアルと歌声が女子中高生から圧倒的な支持を受けているが、メンバー全体の絶妙なバランスと透明度は”白シャツが似合う！”と番組内でも話題になった。
行達也は「まるで漫画の「NANA」に出てくる「女性が憧れるカッコイイ女性」をリアルにしたような存在感を持っています」と太鼓判をおした。Towerレコードでは全店でプッシュとのことだが、2018年にSony Musicより満を持してメジャーデビュー。今後も期待したい。
緑黄色社会/ 『緑黄色社会』
◆いとうせいこう ピックアップアーティスト
＜６＞THE BASSONS
MCバトルで爆発的な人気をほこる「フリースタイルダンジョン」にも出演したMC DARTHREIDERを中心にベース、ドラムの３ピースファンクバンド。
いとうせいこうは「THE BASSONSの間の使い方がすごい。」と、音数の少ない編成にも関わらず見事にファンクしていることを絶賛。さらにDARTHREIDERは2010年に脳梗塞で倒れ合併症で左目を失明、さらに腎臓が悪く余命5年を宣告されているという拝見もあるなか、バンド結成し活動するというところに、一音一言の重みが増す。
アルバムで全曲聴いて、その重みと勢いに圧倒されてほしい。
THE BASSONS / 『5 YEARS』
＜７＞海藻姉妹（かいそうしまい）
東京藝術大学出身の３人組ユニット。鍵盤の”めかぶ” サックスの”わかめ” と”こんぶ”、全員海藻の名前です。
演奏力と緻密な編曲力を絶賛し、「映画音楽などですごい賞を受賞する日も近いのではないか」と推薦。
moraでの配信は現在なし。今後に期待したい。
◆大塚智昭（ライブハウス 新宿LOFT 店長） ピックアップアーティスト
＜８＞イギリス人
6人組のパンクバンドのイギリス人は、見た目は強面だが活動の拠点は巣鴨、ライブでは優しいMCが炸裂する。泥臭いけど人に優しいパンク、全年代に通じる魅力を持っている。
この露出がきっかけとなったのか、2018年1月にLOFT RECORDSより音源配信開始。
イギリス人 / 『などわ』
◆遠山（お笑い芸人グランジ、ラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」パーソナリティ） ピックアップアーティスト
＜９＞NakamuraEmi
１０代・中高生を中心に大人気のラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」（平日22:00～ TOKYO FMをキー局にJFN38局で全国放送）で”とーやま校長”の名で知られるグランジ遠山は、自身が対面してそのパワーや本気さの面でNakamuraEmiをピックアップ。
その歌詞の力強さは以前からmoraでも注目していたが、その理由としては33歳で遅咲きということも含まれているだろう。保育士や自動車整備士など様々な仕事をしながら音楽活動を続けていたが、当時は万人受けするような当たり障りのない歌詞を歌っていた。しかし、当時の交際相手の影響でHIP HOPを聴くようになって、その言葉の力強さに驚き、今までの自分の歌詞のような作為的な表現を一切やめるようになった。番組で紹介した「メジャーデビュー」のさらけ出し具合も驚愕だが、アルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.4』に収録されている「大人の言うことを聞け 」の歌詞のメッセージ感の強さ、メジャーデビューアルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』のリード曲「YAMABIKO」の歌詞にある人を鼓舞させる強さは、現在のアーティストでは頭一つ抜けていると確信している。
また、歌唱パフォーマンスも前後にステップするHIP HOPのルールは踏襲しながらフォーキーの要素も取り入れている独特な歌いまわしが、より一層力強さを表現する。
番組内で紹介された「メジャーデビュー」を含む『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.4』は絶賛配信中。
NakamuraEmi / NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.4
＜１０＞ReN
遠山が推薦した2組目のアーティストは、こちらもシンガーソングライターのReN。
10代でイギリスに単身で渡り、UKミュージックに衝撃を受け、20歳の春から本格的な音楽活動を始めた彼。
ベースはギター1本での弾き語りスタイルながら、ループステーションを使ってビートやコーラスなどを次々に重ねていくステージは独特。
ONE OK ROCK「Ambitions Japan Tour」福岡公演にもオープニングアクトとして参加し、初めて彼のステージを観たバンドのファンからも大きな驚きをもって迎え入れられた。
今年6月に2ndアルバム『LIFE SAVER』が発売されたばかり。moraでも配信中だ。
ReN / LIFE SAVER
