『ワールドトリガー』×スピッツ!? 主人公・空閑遊真のイメージソングとして注目「夜を駆ける」

大型リリース日の水曜日。新譜の売れ行きはどうかな……と思ったmoraスタッフがチャートを確認すると不思議な1曲が。

三日月ロック/スピッツ

スピッツ「夜を駆ける」
(アルバム『三日月ロック』に収録)

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2002年発売のアルバムに収録されていた、シングル曲でもないこの楽曲がなぜ? と思って調べてみると、どうやらコミック『ワールドトリガー』の公式アカウントのツイートがきっかけのようでした。(原作者の葦原大介先生が、6月4日に発売されたコミックス20巻に収まりきらなかったQ&Aに答えるという趣旨とのこと。)

『ワールドトリガー』はアニメ化もされた人気作品。『週刊少年ジャンプ』で連載開始し、現在は『ジャンプSQ.』に移籍して月刊連載中です。

「夜を駆ける」がテーマソングとなっているというキャラクター、空閑遊真は公式Twitterのアイコンにもなっている、主人公相当の人物。これを知り「夜を駆ける」を聴いてみたファンからは、彼の物語中での歩みや他キャラクターとの関係性などに思いを馳せ、万感の””感情””を吐露するツイートが相次いでいます。(「夜を駆ける ワートリ」「夜を駆ける 遊真」などで検索!)

 

この記事を書いているスタッフは大のスピッツ・ファン(『ワールドトリガー』は未読……絶対読みます)。その目線から少し解説をば。

「夜を駆ける」が1曲目を飾るアルバム『三日月ロック』は2002年の作品。現在まで続く、亀田誠治さん(音楽プロデューサー。かつて東京事変のベーシストとしても活躍)とのタッグ体制第一弾アルバムでもあります。個人的な感想ですが、このアルバムからぐっとリズム隊の重心が低く聴こえるようになったように感じていて、これはやはりベーシストでもある亀田さんとの化学反応なのだろうか……と思ったり。

『三日月ロック』、スピッツの長いキャリアの中でも1,2を争う名盤だと思っていて、4曲のシングル曲(「水色の街」「さわって・変わって」「ハネモノ」「遥か」)にも負けない強度の楽曲のオンパレード。冒頭の切ないピアノのイントロにぐっと引き込まれる「夜を駆ける」、もし“スピッツ”ではない架空のバンド名をこれから名乗るとしたら……という設定で書かれた思わず踊り出したくなる「ミカンズのテーマ」、アルバムのラスト曲ながら<あきらめないで それは未来へ>というラインが光を感じさせる、ライブの定番曲でもあるロックナンバー「けもの道」……などなど。全13曲がシングル級かつ、一枚のアルバムとしての構成も完璧。実はテクニシャン揃いのスピッツ、うねる太いベースラインや弾むようなタム回しも存分に楽しめ、「ロックバンド」としてのスピッツに入門するにはうってつけの一枚でもあると思います。

moraのスピッツ配信一覧はこちら。スピッツ、なにせ活動30年、アルバムも15枚出しているので、今回初めて知った方はこれからハマれるというのがうらやましい!(笑)

(ちなみにスタッフの超・個人的『三日月ロック』の次に聴くべきおすすめアルバムは、2016年リリースの最新アルバム『醒めない』です。単に最新作というだけでなく、『三日月ロック』と同様にスピッツのロックな側面を押し出しながらも一冊の絵本のようなストーリー性を持ってまとまっており、亀田誠治プロデュース体制以降ひさびさに「ハマった!」と思えた作品でした。)

 

スピッツは今夏、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」の最終日(8月12日)に出演。また、自主企画「ロックロックこんにちは」(8月23日、8月24日)では、Official髭男dismindigo la Endなどと共演! ライブもまた最高なので、ぜひアルバムを聴いて予習して(スピッツはアルバム曲もたくさん演奏するので有名!)、足を運んでみてください!

 

※初出時、コミックスの発売日に誤りがありました(6月10日→6月4日)。訂正しお詫び申し上げます。