What I'm Feelin'
2016.03.25
12曲
FLAC|
44.1kHz/24bit
サム・クックやオーティス・レディング、そしてカーティス・メイフィールドやダニー・ハザウェイといった誰もが認めるクラシックでトラディショナルなソウル。それは教会に根付いた神を讃える精神とありのままを伝えるストーリーテリングのコンビネーションであった。最近のアーティストでリアルにそのトラディショナル・ソウルを継承しているアーティストはごくわずかしかいないが、アンソニー・ハミルトンは間違いなくその代表である。
アンソニーのそのソウルフルで甘いヴォーカルは様々なジャンルのアーティストから絶大なる支持を得ており、R&Bやヒップホップだけでなく、ゴスペルやカントリーのアーティストとの客演実績においても高い評価を得ている。近年では最も注目のR&Bシンガーのキーシャ・コールとの共演が話題になり、2008年には大復活を遂げたソウル・レジェンド、アル・グリーンのアルバムで2曲もフィーチャーされるなどしてその実力ぶりを発揮している。しかし、キャリア史上最大のハイライトは2007年11月に公開されたデンゼル・ワシントン主演の映画『アメリカン・ギャングスター』の挿入曲としてアンソニーの楽曲が使用されたことである。ダイアン・ウォーレンが手掛けた「Do You Feel Me」というこの曲は主題歌にはならなかったものの、劇中では重要なシーンで挿入され、映画全体を通してアンソニーの歌声は非常に印象に残るものとなった。しかもアンソニー本人もこの映画にバーで歌うシンガー役としてカメオ出演しており、アンソニーの音楽が映画のイメージづくりに重要な役割を果たしていたことは言うまでもない。
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