ジャズ・ヴォーカル界のキング&クイーン、夢の共演! トニー・ベネットとダイアナ・クラールによるデュエット・アルバムが配信開始
過去10年間のアルバム・セールスが合計1,000万枚(2作品が全米チャート1位を獲得)を誇る現役最高峰の「キング・オブ・ジャズ・ヴォーカル」ことトニー・ベネットと、8作品が全米ジャズ・チャート1位に輝く「ジャズ・ヴォーカルの女王」ことダイアナ・クラール。正真正銘のジャズ・ヴォーカル界のキング&クイーンによるデュエット・アルバム『ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ』が、9月14日に全世界同時発売!
トニーとダイアナは2000年にツアーを一緒にまわり、トニーの2枚のアルバム『ウィズ・マイ・フレンズ』(2001年)、『デュエッツ:アメリカン・クラシック』(2006年)にダイアナがゲスト参加しデュエットを披露するなど、20年以上にわたり友情を育んできましたが、今回満を持してフル・アルバムを完成させました。
アルバムでは、20世紀アメリカが生んだ最高の作曲家=ジョージ・ガーシュウィンの生誕120周年を祝し、グラミー常連のビル・チャーラップ・トリオをバックに、スタンダード・ナンバーとして現在も歌い継がれるジョージ&アイラのガーシュウィン兄弟作の名曲の数々を録音。
発売元のヴァーヴ・レーベル・グループの社長兼CEOであり、アルバムのエグゼクティヴ・プロデューサーを務めたダニー・ベネットは、次のようにコメントしています。
「トニー・ベネットとダイアナ・クラールがガーシュウィン兄弟の名曲を歌うということは、歌手とソングライティングの実に完璧で芸術的な組み合わせです。スペシャルなパフォーマーをスタジオに連れて行き、ガーシュウィンのソングブック集を彼らの前に置く。これは、それが必然的なものであると聴けばすぐに理解できる、そんな類の作品です。」
Love Is Here To Stay / Tony Bennett, Diana Krall
【収録曲】
1. スワンダフル
2. マイ・ワン・アンド・オンリー
3. バット・ノット・フォー・ミー (ダイアナ・クラール・ソロ)
4. 首尾よく行けば
5. ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ
6. アイ・ガット・リズム
7. サムバディ・ラヴズ・ミー
8. ドゥ・イット・アゲイン
9. アイヴ・ガット・ア・クラッシュ・オン・ユー
10. ファシネイティング・リズム
11. 誰にも奪えぬこの想い
12. フー・ケアズ? (トニー・ベネット・ソロ)
トニー・ベネットここがすごい!
① 来年芸暦70周年! グラミー20冠! エミー2冠にハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム!
1926年生まれで兵役を経て49年にジョー・バリという芸名でレコード・デビュー。間もなく高名な俳優・コメディアンであるボブ・ホープに認められ、ステージ・ネームをトニー・ベネットと改めたのち大ブレイク! 「ビコーズ・オブ・ユー」「コールド・コールド・ハート」「ラグス・トゥ・リッチズ」という全米1位シングルを連発し、62年「思い出のサンフランシスコ(I Left My Heart in San Francisco)」が大ヒットとなり、グラミー賞の“最優秀レコード賞”を受賞しました!今までにグラミー賞ではこの「思い出のサンフランシスコ」そして94年にリリースした『MTVアンプラグド』で“最優秀アルバム賞”の主要部門2回と功労賞1回を含む計20冠を達成!96年と07年にエミー賞も受賞、もちろんハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムにもその名が刻まれるなど、アメリカのショービズ界最大の大御所にして生きる伝説です!
② 画家としても超一流!
名門「ハイスクール・オブ・アート・アンド・デザイン」で音楽だけで なく美術も学んだトニーは画家としても名作を数多く残し、アメリカを代表する科学、産業、技術、芸術、自然史の博物館“スミソニアン博物館”に3作品が所蔵されています。また、70年代にデュオ作を共作した名ピアニスト=ビル・ エヴァンスのアルバム・カヴァーや、2011年にはファッション誌『ヴァニティ・フェア』の企画で レディー・ガガのヌードを描いたことも大きな話題を集めました!
③ 全米アルバム・チャート最年長1位の記録保持者!
数多くのヒット曲を持つトニーもアルバム・チャート1位には縁が遠く…意外にも初めて1位を獲得したのは2011年、85歳のときに、レディー・ガガ、ノラ・ジョーンズ、エイミー・ワインハウスら豪華アーティストとのデュエット作『デュエッツII』で、当時ボブ・ディランが67歳の時に『トゥゲザー・スルー・ライフ』で作った最年長首位記録を大幅に塗り替えました。さらに2014年にはレディー・ガガとのアルバム『チーク・トゥ・チーク』でも1位を獲得し、自身が持つ記録を再度塗り替え、88歳での1位獲得は圧倒的快挙として今ももちろん塗り替えられておりません。
④ シナトラも絶賛の生声パフォーマンス!
同じイタリア系アメリカ人としてフランク・シナトラはトニーにとって憧れであり最大のライバル。しかしレコード・デビューの頃から彼は「シナトラのように歌わないこと」を心がけ、若い頃からベルカント(イタリア・オペラの歌唱法)のトレーニングを継続し独自のスタイルを築きました。このトレーンニングに裏打ちされた歌唱力はもちろん、衰えることの無いその声量も圧倒的で、90歳を超える今でもコンサートのクライマックスではマイクを使わないアカペラ歌唱を披露! そんなトニーの歌唱をシナトラは「ベネットこそ最高の歌手」と称賛。2005年に行なわれたシナトラ生誕100年トリビュート・コンサートでもトニーは圧倒的な歌唱を繰り広げ大きな話題を呼びました。
⑤ 日本のジャズの聖地の開幕もトニー!
今年11月に開店30周年を迎える南青山「ブルーノート東京」。そのオープン第1弾アーティストに選ばれたのがトニーでした。1988年11月28日から12月3日まで出演し、オーディエンスは至近距離で超一流のパフォーマンスに酔いしれました!
以降、トニーと日本の絆はさらに深まり、2013年には国内最大級のジャズフェス「東京JAZZ」にも出演。喝采を浴びました。
⑥ ビートルズに賞を手渡し!
1965年、ザ・ビートルズがイギリスの人気音楽雑誌『New Music Express』のアワードで“World Vocal Group”などを受賞した際のプレゼンターがトニー! ポール・マッカートニーとはその時以来50年以上の付き合いがあるのだとか。
ダイアナ・クラールここがすごい!
① 大御所プロデューサーに見初められてデビュー!
4歳からピアノをはじめ15歳でジャズ・クラブで演奏を始めたダイアナ。10代で奨学金を得て名門バークリー音楽大学へ入学!(同期にはあの小曽根真さんが!)。 卒業後はニューヨーク、そしてロサンゼルスで演奏活動をしていましたが、故郷であるカナダへ戻ると93年にカナダのマイナー・レーベルから1stアルバム『ステッピング・アウト』をリリース。このアルバムが話題となり、マイルス・デイヴィス、ジョージ・ベンソンやポール・マッカートニーのプロデュースも手掛けグラミー受賞多数、更にあのYMOを世界に紹介したことでも有名な巨匠トミー・リピューマに見出され95年にメジャー・デビュー! トミー本人も「僕のキャリアで最も長くプロデュースしているのがダイアナ。本当に幸せなことだよ。」と語っております。
② デビュー直後に大ブレイク! ジャズ界の記録の女王!
95年にメジャー・デビューを果たすと、翌96年リリースのアルバム『オール・フォー・ユー~ナット・キング・コールへ捧ぐ』がビルボード誌ジャズ・チャートの第1位を獲得、100週にわたってランクインするという大ヒット! それに続くアルバム『ラブ・シーンズ』(97年)では、母国カナダでジャズ・アーティストでは史上初のプラチナ・ディスクを獲得したのをはじめ、前作をしのぐセールスを記録しました。極めつけは99年リリースの『ホエン・アイ・ルック・イン・ユア・アイズ』。アメリカでプラチナ(100万枚を突破)、カナダでダブル・プラチナ、ポルトガルでプラチナ、そしてフランスでゴールドを記録、52週ビルボード・ジャズ・アルバム・チャートの1位に君臨し、その年のグラミーではサンタナやバックストリート・ボーイズやディキ シー・チックス、TLCと肩を並べて“アルバム・オブ・ザ・イヤー”にジャズ・アーティストとしては20年ぶりにノミネートという快挙を達成!(受賞はサンタナで、ダイアナはベスト・ジャズ・ヴォーカル賞を受賞)この快挙を受けて、ノラ・ジョーンズ、ジェイミー・カラム、マイケル・ブーブレなど世界中のレーベルがジャズ・ヴォーカリストを続々デビューさせ、ジャズ・ヴォーカル・ブームが巻き起こりました。 ちなみにダイアナは現在までにグラミー受賞5回! 全米ジャズ・アルバム・チャート1位作品が11作に、ジャズ・アルバムでありながら全米チャートTOP10入りしたアルバム6作品(最高位は3位!)という輝かしい記録を残しています! また、2005年に米Amazon10周年に発表した最も売れたアーティストの殿堂でも4位にランクインしました(1位はザ・ビートルズで2位はU2)!
③ 村上春樹氏もお気に入り!
元ジャズ喫茶店主で、著作の中でも感動的な描写としてジャズがたびたび登場するほど、ジャズ・ファンとしても有名な村上春樹氏が、自身のブログ/webサイト“村上さんのところ”で、オススメのCDとしてダイアナの作品を紹介! 話題となりました!
④ エルヴィス・コステロと結婚&双子の母!
96年に出会い、02年には音楽制作も共にしていたエルヴィス・コステロと03年12月に結婚! 2004年にはエルヴィス・コステロと共作したアルバム『ザ・ガール・イン・ジ・アザー・ルーム』をリリースし、全米アルバム・チャート4位を記録! その後06年に妊活&産休に入り、12月に双子を出産。約3年 間休養し、09年アルバム『クワイエット・ナイツ』で復帰。この作品はキャリア史上最高とな る全米アルバム・チャート3位を記録!現在も良妻賢母でありながら世界中で演奏活動を続け“働くお母さん”たちから支持されています!
⑤ ポール・マッカートニーもファンを公言! ピアニストとしても超一流!
ヴォーカリストとしてだけでなくピアニストとしても超一流のダイアナ。これまでに同じカナダ出身のスーパースター、セリーヌ・ディオン、女優/歌手として絶大な人気を誇るバーブラ・ストライサンドなど数多くのアーティストの作品にピアニストとして参加! そして2012年にはポール・マッカートニーがアメリカン・スタンダードを取り上げたアルバム 『キス・オン・ザ・ボトム』では、ポールが大ファンと公言していたダイアナにピアニストと してだけでなく、アレンジも依頼! 「ダイアナと一緒に出来たのは本当にうれしかったし 楽しかった。素晴らしいアーティスト」と絶賛し、その後12年のグラミー賞でパフォーマンスする際にもピアノにダイアナを指名するなど話題となりました。ちなみにダイアナのAL 『ウォールフラワー』には、ポールが書き下ろした未発表の新曲が提供されるなど、アーティストとして蜜月の関係にあるようです。
まだまだあるよ!~ジャズ・ボーカル・デュエットの名作たち~
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Tony Bennett, Lady Gaga
『Cheek To Cheek (Deluxe)』 -
Ella Fitzgerald, Louis Armstrong
『Ella & Louis / Ella & Louis Again』 -
ジャッキー&ロイ
『タイム&ラヴ』 -
Bing Crosby and Rosemary Clooney
『Fancy Meeting You Here』 -
Diane Schuur, B.B. King
「Heart To Heart」 -
Sammy Davis Jr./Carmen McRae
「Essential Masters」 -
Bing Crosby, Rosemary Clooney
「That Travelin’ Two-Beat」 -
Barry Manilow with Sarah Vaughn
「Blue」
※1曲のみ -
Natalie Cole
「Unforgettable (Duet with Nat King Cole)」
※1曲のみ -
Kurt Elling & Casandra Wilson
「Time Of The Season」
※1曲のみ