【ライブレポ】Argonavis 2nd LIVE開催!ライバルバンド・GYROAXIAの全貌も明らかに

2019年12月5日(木)、BanG Dream! Argonavis 2nd LIVE「VOICE -星空の下の約束-」が開催された。
Argonavisのワンマンライブは、今年5月に開催された1st LIVE以来およそ7か月ぶりとなる。今回の会場はTOKYO DOME CITY HALL。前回ライブより一回り広い会場ではあるが、客席は青いペンライトでびっしりと埋め尽くされた。

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キャラクター紹介がスクリーンに映し出され、メンバーが1人ずつステージに登場する。
白石万浬役・橋本祥平さん、桔梗凛生役・森嶋秀太さん、的場航海役・前田誠二さん、五稜結人役・日向大輔さん、そして最後にステージ後方から七星 蓮役・伊藤昌弘さんが順に現れる。
最初に披露するのは、オリジナル曲の『Steady Goes!』。歌詞の「宜候」に合わせて、ボーカルの伊藤さんは手で客席を射抜くお馴染みのポーズを見せる。日向さんや前田さんもステージ前方で観客を煽り、1曲目から手加減は一切ない。

ベースの前田さんにスポットライトが当たり、カバー曲『メリッサ』へ。伊藤さんのロングトーンが会場を包み込んだかと思えば、前田さんのベースソロや日向さんのギターソロが後を追う。メンバー間で互いに支え合っている様子が、音から伝わってくる。
続く『READY STEADY GO』のカバーでは、ショルダーキーボードに持ち替えた森嶋さん。日向さんのギターと前田さんのベースとの間で、ちょっとした殺陣のようなバトルを演じるシーンも。

休む暇もなく、カバー曲『GO!!!』とアップテンポな曲が続く。
ステージ上を自由に駆け回るメンバーたち。森嶋さんが歌唱するシーンでは、伊藤さん、日向さん、前田さんが、マイク横へと駆けつける。改めて、イケメン揃いだ。
そして日向さんのギターソロを邪魔するかのように、3人がかりで手元をぐいと覗き込む伊藤さん、森嶋さん、前田さん。日向さんは根負けしたのか、特に邪魔しにかかっていた伊藤さんの頬を笑いながら叩く。

そして『天体観測』『*~アスタリスク~』と、2曲連続でカバー曲を演奏。目を閉じて、心を込めながら歌う伊藤さんの姿が印象的だ。
オリジナル曲流星雨では、森嶋さんのキーボードの音色と、メンバーたちのハーモニーが美しく会場に響く。

熱い演奏が続き、「汗かいちゃった」と話す前田さん。ここぞとばかりに、前田さんがグッズのタオルを取り出す。そして伊藤さんに対して予備のタオルと、予備の予備のタオルと、予備の予備の予備のタオルとを畳み掛けるように渡すと、橋本さんが「俺も欲しい」と身を乗り出す。
キャラクターを演じているはずなのに、まるでメンバーたちの素の会話を見ているようで微笑ましい。

「5人で演奏するのは初めての曲」との紹介で始まるのは、ギフトだ。スクリーンに歌詞と映像が映る。情感たっぷりに歌い上げた。
そんなしっとりとした雰囲気をぶち壊すように、STARTING OVERが続く。日向さんが「歌えー!」と会場を煽ると、今度は伊藤さんがシャウト気味に歌う。

ここで、Argonavisの5人による朗読劇が挟まれる。
朗読劇内で実力派バンドGYROAXIAのMVが流れると、会場が赤いライトで照らし出され、なんとGYROAXIAがシークレットゲストとして登場する。

Argonavisへの宣戦布告かのように、熱い演奏を見せつけるGYROAXIA。
旭 那由多役・小笠原 仁さんのハスキーで独特な声と、「つべこべ言わず黙って聴け!」という観客の煽り方が、“孤高のボーカリスト”のイメージにぴったりだ。
『現状ディストラクション』『MANIFESTO』の2曲を歌い上げ、クールにステージを去っていく。

強烈なインパクトを残したGYROAXIA。しかし再びArgonavisがステージに立つと、客席からは「Argonavis!」と大歓声が上がる。
1st シングルゴールラインの後に、間髪入れずに新曲の『AAside』へ。リリース予定のスマホゲームのストーリーを想像したくなるようなタイトルと歌詞。それぞれの楽器にソロシーンがあり、5人の成長を暗に示している。

ここで、この日のライブタイトルでもある『VOICE』の演奏が始まる。
お客さんとの距離が近い会場の特性を活かすように、1人1人と目を合わせながら歌う伊藤さん。メンバー間の歌の掛け合いも魅力的だ。
伊藤さんは胸に手を当てながら「約束します、みんなを夢のステージへ連れて行きます!」と話し、会場から大きな歓声が上がる。

アンコールでは、Tシャツに着替えたArgonavisのメンバーたちが登場。
伊藤さんの歌声で始まるのは、UNISON SQUARE GARDEN田淵智也さんが作詞作曲を手掛けた、アニメ「アルゴナビス from BanG Dream!」オープニング主題歌の『星がはじまる』だ。ステージ中央から、バンドメンバーを振り返りながら歌う伊藤さん。仲の良さが伺える。

そんな新曲『星がはじまる』の練習について、「ひいひいがひいだった」と表現する伊藤さん。相当難しい曲のようだが、日向さんは「でも楽しかった」と話す。

ここでGYROAXIAの5人がステージに再集結。
小笠原さんが「汗かきすぎー!」と話しかけると、伊藤さんは「だって本気だもーん!」と笑う。クールな演奏を見せたGYROAXIAだが、「裏ではこんな感じなんですよ(笑)」と和やかな雰囲気。

最後にArgonavisのメンバーから一言ずつメッセージが添えられる。
日向さん「今日という日をすごく楽しみにしていました。ステージの大きさが変わったとしても僕たちの想いは変わりません。また皆様とお会いできる日を楽しみにしています!」
前田さん「今日まで本当に頑張ってきました。12月なんでこれだけは言わせてください……良いお年を!」
森嶋さん「アルゴ船という星座をモチーフにしたArgonavisですが、大きな船に1人でも多くのナビゲーターを乗せて、大海原に向けて航海していきたいと思います。」
橋本さん「去年下北沢GARDENで出会ってから素敵な1年を過ごさせてもらいました。Argonavisには命をかけられます!」
伊藤さん「どんな会場にいてもどの席でもちゃんと5人の音楽を届けたいです。届いているかな?本当にArgonavisを好きで良かったです。」

そしてライブの最後を飾るのは、初めて生演奏するという逢のうただ。
「今日は本当にありがとうございました!」と締めの挨拶を終えた後にも、客席に向けてギターのピックを投げたり、おんぶをしながらも手を振り続けたりと、終始ファンサービス精神が旺盛なArgonavisであった。

ちょうど約1年前、下北沢GARDENから航海を始めたArgonavis。1つ1つの星としての輝きのみならず、Argonavisという星座として、ライブを重ねるごとに輝きを増してきている。
新春スペシャル生放送や3rd LIVEの開催など、今後もイベントが盛りだくさんだ。さらなる輝きに期待したい。

 

◇公演名
BanG Dream! Argonavis 2nd LIVE
「VOICE -星空の下の約束-」

◇会場
TOKYO DOME CITY HALL

◇開催日
2019年12月5日(木)

◇出演
Argonavis(Vo.七星 蓮:伊藤昌弘、Gt.五稜結人:日向大輔、
Ba.的場航海:前田誠二、Key.桔梗凛生:森嶋秀太、Dr.白石万浬:橋本祥平)
【シークレットゲスト】
GYROAXIA(Vo.旭 那由多:小笠原 仁、Gt.里塚賢汰:橋本真一、Gt.美園礼音:真野拓実、Ba.曙 涼:秋谷啓斗、Dr.界川深幸:宮内告典)

◇セットリスト
1.Steady Goes!/Argonavis
2.メリッサ(カバー)
3.READY STEADY GO(カバー)
4.GO!!!(カバー)
5.天体観測(カバー)
6.*~アスタリスク~(カバー)
7.流星雨/Argonavis
8.ギフト/Argonavis
9.STARTING OVER/Argonavis
10.現状ディストラクション(カバー)
11.MANIFESTO/GYROAXIA
12.ゴールライン/Argonavis
13.AAside/Argonavis
14.VOICE/Argonavis
15.星がはじまる/Argonavis
16.逢のうた/Argonavis

 

Argonavis×GYROAXIA『VOICE/MANIFESTO』、2020年1月15日発売決定!

 

□桜田 夢子
音楽好きのアニメ・ゲームオタクとして、mora内ブログやTwitterにしばしば出没。
ライブレポートやレビューなどを随時執筆中。過去の記事はこちら。