訃報 「ファンキー・ドラマー」クライド・スタブルフィールド死去

ジェームス・ブラウンのドラマーとしてドラマーとして数多くのヒット曲で演奏し、“Funky Drummer”でのドラム・ソロが定番ブレイクビーツとして広まったことでも知られるクライド・スタブルフィールドが亡くなったことがわかりました。

クライド・スタブルフィールドは長年闘病生活を続けながら、2014年にはジェイムス・ブラウンの伝記映画『ジェームス・ブラウン~最高の魂(ソウル)を持つ男~』の公開を記念したJBトリビュート・コンサートにピー・ウィー・エリス、フレッド・ウェズリーらと共に出演していました。

そのプレイが多くのサンプリングとして使用されており、パプリック・エナミーの“Fight The Power”、ドクター・ドレーの“Let Me Ride”、LL・クール・Jの“Mama Said Knock You Out”などから、近年はエド・シーラン“Shirtsleeves”に至るまで、サンプリングされた数は1000以上ともいわれもっともサンプリングされたドラマーの一人です。

Princeが生前、クライド・スタブルフィールドのがん治療費8万ドル余りを極秘で肩代わりしていたという事実がPrinceの死後に明らかになったのも有名な話です。

訃報に多くのミュージシャンが追悼のコメントを寄せています。

偉大なレジェンドドラマーの訃報に心よりお悔やみ申し上げます。

 

<クライド・スタブルフィールド参加作品>

THE GODFATHER OF SOUL. TRAIN

 

The Funky Drummer

 

Cold Sweat

 

Ain’t It Funky Now

 

Sex Machine

 

I Got The Feelin

 

クライド・スタブルフィールド

クライド・スタブルフィールドは、オーティス・レディングなどのツアーに参加後、1965年にジョージア州メイコンで彼の演奏を目にしたジェイムス・ブラウンに声をかけられ、JBバンドに加入。1971年まで、ジェイムス・ブラウンのリズムを支える重要なドラマーとして活躍し、“Funky Drummer”、“Cold Sweat”、“Say It Loud – I’m Black and I’m Proud”、“I’ve Got The Feelin’”や『Sex Machine』などに貢献した。その後、様々なアーティストらと共演し、また1999年には、フレッド・ウェズリーの声かけで元JB’sの面々が集合したJBズ・リユニオン名義のアルバム『Bring The Funk On Down』に全面参加。また1997年には『The Revenge Of The Funky Drummer』でソロ・アーティストとしてのデビューを飾っている。