【一挙17タイトル】ハイクオリティ録音が話題のアールアンフィニ・レーベル、待望の第2弾配信解禁!

  ピアニスト・横山幸雄のアルバム配信解禁で、一躍ハイレゾ・クラシック界のメインコンテンツとなった人気レーベル「アールアンフィニ」、待望の第2弾が配信解禁となりました。

アールアンフィニ・レーベル 全タイトル一覧(公式サイト

 今回は一挙17タイトルの配信解禁。チェロの新倉瞳、ピアノの金子三勇士、ヴァイオリンの三浦文彰、クラリネットの赤坂達三、指揮者の宮本文昭とシエナ・シエナ・ウインド・オーケストラほか、実力と人気を兼ね備えた日本人アーティストがずらりと並ぶゴージャスなラインナップです。

 

mora配信のファイルスペックは、DSD11.2MHz/1bit, PCM 192kHz/24bit, AAC 320kbpsの3種類。「高品位なDSDレコーディング」をポリシーとしたアールアンフィニ・レーベルの録音を、さまざまなフォーマットでお愉しみいただけます。

レーベルがこだわる豪華で美麗なジャケットも特徴の同レーベル。思わず目移りしてしまうアルバムの中から、まず聴いてほしい推薦タイトル4作をピックアップしました。

 

チェリスト・新倉瞳が奏でる「協奏曲」と「デュオ」の対照的な世界

新倉瞳は、現在スイスと日本を拠点に活躍するチェリスト。

ソリストとしての演奏活動にとどまらず、クレズマーバンド「Cheibe Balagan」や礒絵里子・高橋多佳子とのトリオ「椿三重奏団」への参加、作曲、TV出演、さらにはM maglie le cassetto とのコラボレーションによる「演奏家のためのドレス」のプロデュース(新宿伊勢丹、銀座三越、日本橋高島屋での展開)などバラエティに富んだ活動で注目を集めています。

 ファッショナブルで多才なイメージがある新倉ですが、桐朋学園大学音楽学部首席卒、さらにバーゼル音楽院ソリストコース・教職課程の両修士課程を最高点で修了したという「優等生」。性格も真面目で、「クラシックはこうでなければならない」という意識が強いタイプだったといいます。

 そんな新倉の転機になったのが、スイスへの留学を経てからの「エルガー: チェロ協奏曲」の録音でした。

『エルガー: チェロ協奏曲』

新倉瞳(チェロ)/山形交響楽団/飯森範親(指揮)

AAC[320kbps] FLAC[192.0kHz/24bit]   DSD[11.2MHz/1bit]

イギリスを代表する作曲家、エドワード・エルガーによる唯一のチェロ協奏曲。

『威風堂々』『愛の挨拶』などの有名曲とはまた違う、第一次世界大戦直後の荒涼としたムードがただよう作品です。新倉はこの作品を演奏して、はじめて自分の魂の叫びが音になってあふれる感覚を抱くことができたといいます。

幼少期はピアノを習っていたものの、チェロの暗く深い音色に惹かれて転向したという新倉。日ごろの華やかな活動を表面的に見ているだけではわからない、彼女の音楽性の本質を聴くことができる名盤です。

 

 もう1作の『祈り』は、朝永侑子が奏でるハープとのデュオによるアルバム。

『祈り 〜 チェロとハープ珠玉の名曲集』

新倉瞳(チェロ)/朝永侑子(ハープ)

AAC[320kbps] FLAC[192.0kHz/24bit]   DSD[11.2MHz/1bit]

 サン=サーンス『白鳥』など、シューベルト『アヴェ・マリア』など、誰もが知るメロディも数多く登場するアルバムです。

ともするとこうした名曲集は、よくある「癒し系」として色眼鏡で見られてしまいがち。「優等生」の新倉も当初はこうしたアルバムに少し抵抗感があったといいます。しかし、ハープとチェロとの絶妙なコラボレーションに魅力を感じ、「こういうものを録音するいい時期に来ている」と、ポジティブなイメージを抱くに至ったそうです。

 

ダークな世界観を表現した「チェロ協奏曲」と、ハープとの美しい調和を追求した「祈り」。前者はしっとりと深みのあるイギリス製のトーマス・ドット、後者は明るく音量豊かなイタリア製のランドルフィと、それぞれ異なる楽器が使われているのも特徴です。「二重人格だと思って聴いていただけるとうれしいです」との本人談。ぜひ、お好きなフォーマットで聴き比べていただきたい2作です。

※『Net Audio(ネットオーディオ)』誌 最新号:Vol.36(2019年10月19日発売/音元出版)に、新倉瞳のロングインタビューが掲載されています。

 

名盤に「プラス1」を加えた配信限定アルバム──金子三勇士(ピアノ)と三浦文彰(ヴァイオリン)

さて、今回のアールアンフィニ・レーベル第2弾のもうひとつの目玉は、CDには収録されていないボーナストラックを加えた配信限定アルバム「プラス1」。日本の若手を代表する2人のエース、金子三勇士と三浦文彰の2010年&11年のデビューCDに、それぞれDSDレコーディングによる抒情的な1曲を添えての配信解禁となりました。

公開中の映画『蜜蜂と遠雷』にてピアノ演奏を担当したことでも話題の、ピアニスト・金子三勇士

弱冠20歳とは思えない骨太で貫禄の演奏を見せる『プレイズ・リスト』(2010年CDリリース)には、儚げでデリケートなムードを醸す、ショパンの『ノクターン第11番』を。

『プレイズ・リスト プラス1』

金子三勇士(ピアノ)

AAC[320kbps] FLAC[192.0kHz/24bit]   DSD[11.2MHz/1bit]

~ボーナストラック「ショパン: ノクターン第11番 ト短調 Op. 37, No. 1」~

 

ソロ・リサイタルや名門オーケストラとの共演で世界を飛び回り、11月には『BBC Proms JAPAN 2019』への出演も予定されている、ヴァイオリニスト・三浦文彰

20世紀屈指の名曲といわれるプロコフィエフのソナタ2曲を緊迫感たっぷりに弾きあげた『プロコフィエフ: ヴァイオリン・ソナタ 第1番 & 第2番』(2011年CDリリース)には、本編とはうってかわって甘美でロマンティックな、マスネの『タイスの瞑想曲』を。

いずれの音源も、今回配信先行での初公開となります。

 

『プロコフィエフ: ヴァイオリン・ソナタ 第1番 & 第2番 プラス1』

三浦文彰(ヴァイオリン)/イタマール・ゴラン(ピアノ)

AAC[320kbps] FLAC[192.0kHz/24bit]   DSD[11.2MHz/1bit]

~ボーナストラック「マスネ: タイスの瞑想曲」~

新倉瞳と同じく、こちらもアーティストの2つの顔を知ることができる配信アルバム。アールアンフィニ・レーベルのDSDレコーディングによる高品位録音が、楽器の響きや当時の演奏環境、アーティストの息づかいをつぶさに再現しています。

どれも聴き応え抜群の第2弾配信、17タイトル。ぜひ、大好評の第1弾とあわせてお愉しみください。