不思議な響きだ「エイリアンズ」 ～カバーされる名曲たちとその魅力～
カバーされる名曲たちとその魅力
原曲に尊敬の念を込めながら、名曲を自分たちなりにアレンジして世に放つカバーソング。
世の中に星の数ほどある名曲の中から、よくカバーされる楽曲をmoraスタッフが自らが選び、その原曲とカバー曲の魅力を紹介するコーナーです。
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＜紹介する楽曲：エイリアンズ＞
堀込高樹と堀込泰行の兄弟によるユニット “キリンジ”が2000年にリリースしたシングル「エイリアンズ」。まぎれもなく日本を代表する名曲の1つです。
メロディやアレンジから良い曲だと感じる。しかし歌詞を良く見ても何のことを表しているのか明確には分からない。切ない？心温まる？ 表現している意図はわからなくとも耳当たりが心地よくて、良い曲だと感じる、そんな不思議な魅力を持っている曲です。
この曲の力に魅せられてカバーしたアーティストは数多く、モデルで女優の杏さんや、オリジナルラブの田島貴男さん、最近ではラジオ番組で星野源さんがカラオケで歌ったこともあります。それぞれの解釈の仕方で「エイリアンズ」を表現。2017年にはLINE モバイルのCM曲に起用され、CMに出演していた のんさんが1カットで「エイリアンズ」を歌唱した動画も話題となっていました。
＜紹介するmoraスタッフ＞
・名前：ハイレゾマンの中の人
・年齢：社会人として脂が乗りに乗っている30代中盤
・性別：男性
・趣味：サッカー、ダンス、お笑い、汗をかくこと。
・担当：mora編成全般
決して上手とは言えないその歌声ゆえに、必死に歌おうとしている姿勢が100%伝わる。
のんによる「エイリアンズ」
LINEモバイルのCMにも出演し、アカペラカバーした動画も公開されたことで一気に話題となったが、何よりもまず驚いたのはのんの歌声だ。普段の話し声からは全く異なる少し低めのその歌声に最初は違和感を覚えた。「え？この歌声はのんちゃん？」。しかし二回目、三回目と聴くうちに徐々に力強さを感じるようになった。語弊なく伝えたいが、決して上手とは言えないその歌声ゆえに、必死に歌おうとしている姿勢が100%伝わる。少し泣き出しそうな、少し震えているようなその歌声は2017年当時の心境が現れてしまったのか？勝手に推測してしまった。のん による「エイリアンズ」。
圧倒的大人の色気。鈴木雅之による「エイリアンズ」
圧倒的大人の色気。イントロからアコースティックGtの深みが全開、リーダー（鈴木雅之）の顔が似合うほど大人な雰囲気が溢れ出ている。”泣かないでくれダーリン”の最後に小さな「ッヌ」、色気。サビ部分はファルセットと地声のハーモニー、色気。優しく語り掛けるように歌いつつ、”エイリアン”の部分では力強い。さすがリーダー、裏切ってくる。そんな振り回し具合も大人な魅力。原曲と異なる点と言えば、少しリズムが強くなったアレンジ。それは幼少期からR&Bに触れ合っていた鈴木雅之が日本最高峰のシンガーということで、彼の魅力が一番引き立つアレンジになっている 鈴木雅之による「エイリアンズ」
キラキラ輝きだす。Awesome City Clubによる「エイリアンズ」
”ネオシティポップ” と表現され今注目を集める5人組バンド。リリースしているオリジナル曲は一言でいえばすべて『おしゃれ』。決して派手ではないけどキラキラしてる。そんな彼らが表現する「エイリアンズ」で一番印象的だったのは、サビ部分での男女2人によるファルセットボーカル。atagiとPORINによるハーモニーが原曲を覆すような、でも原曲の魅力は損なわずに彼らの味を出してくる絶妙な歌唱。アレンジもバンド然としており、原曲ファン、Awesome City Clubファンも納得の「エイリアンズ」
強い酒を飲みたくなる。たなかりかによる「エイリアンズ」
ジャズボーカリスト たなかりかによるカバー。少ない音数が歌詞を色濃く浮かびあげてくれる。思わず度数の高いカクテルを飲みたくなる、飲みなれていなくても。多くのアーティストがカバーしているエイリアンズだが、たなかりかによるエイリアンズが一番気持ちを前向きな気分にさせてくれるようなアレンジに感じた。特にサビ部分では、格別に優しい。母性にも似たような、でも力強さも兼ね揃えた不思議なサビに注目してもらいたい たなかりかによる「エイリアンズ」
名曲×美声＝最強タッグ。 秦基博による「エイリアンズ」
個人的ベスト「エイリアンズ」に輝いたカバー。”鋼と硝子でできた声”と表現される秦基博の「エイリアンズ」は、彼の弾き語りLIVE「(At The Room)」で披露された音源をそのまま収録。アコースティックギターをつま弾きながら歌うそのアレンジはとてもシンプル、シンプルゆえに彼の優しい歌声が抜群に立っており、サビでは力強さ兼ねそろえる最強っぷり。街を歩きながらでも、仕事が終わって疲労困憊のなか電車の中でも、風呂に防水スピーカーを持ちこんでも、どんなシーンでも合う 秦基博による「エイリアンズ」
早朝の朝日とともに聴きたい。THE CHARM PARKによる「エイリアンズ」
韓国・ソウル生まれ、アメリカ・ロサンゼルス育ちのシンガーソングライター・Charmによるソロプロジェクト THE CHARM PARK。音楽メディアでよく名前を目にすることも多い彼の「エイリアンズ」はいきなりアカペラからスタート。耳元に曲がCharmいる。ピアノとアコースティックGtのシンプルなアレンジで1番を終え2番に入ると、瞬間に転調を入れ込み音数も一気に増えた、”良い意味で予想裏切り”アレンジ。改めて彼の歌声に注目すると、張った時に少し掠れながらも力強いトーンが絶妙にこのアレンジに合う。早朝の日の出をみながら壮大な気分で聴きたい THE CHARM PARKによる「エイリアンズ」。
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