デイヴィッド・バーン 14年ぶりのソロ・ワークスハイレゾ配信開始!

2004年リリースの1stAL『グロウン・バックワーズ』からなんと14年ぶりのソロ・ワークス誕生!ブライアン・イーノ、ロディ・マクドナルド(The xx, King Krule, Sampha, Savages)らとともに作り上げた、まさに現代音楽の最高峰が今ここに。

 

「American Utopia」

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稀代の現代音楽家であるデイヴィッド・バーン

ブライアン・イーノ、ノーマン・クック(Fatboy Slim)、近年ではセイント・ヴィンセントらとの共作が記憶に新しいが、この『アメリカン・ユートピア』は、実に14年ぶりのソロ・アルバムとなる。

楽曲制作からレコーディングの過程において、長年のコラボレーターであるブライアン・イーノ、 プロデューサー ロディ・マクドナルド (The xx, King Krule, Sampha, Savages)、そして制作面でNYブルックリンを拠点に活動するダニエル・ロパティン (Oneohtrix Point Never)、UK出身のDJ/プロデューサーであるジャム・シティ、トーマス・バートレット (St. Vincent producer, aka Doveman)、ジャック・ペニャーテが当作品に参加している。

 

レコーディングはNYにあるデイビットのホーム・スタジオ、Reservoir Studios、Oscilloscope、XL Studios、Crowdspacer Studioに加え、ロンドンのLivingston Studio 1にて行われた。

 

アートワークは、アメリカの“アウトサイダー・アーティスト”で、パーヴィス・ヤング(Purvis Young)をフィーチャーしている。彼は日常生活にあるもので構成されたコラージュと、ペインティングをブレンド手法でよく知られており、人種も性別も漠然とした人物の顔を描いており – 理想、瞑想、塾考を描いている。

この作品についてデイビットは以下の通り言及している —

 

これらの楽曲は、架空の場所のことを歌っているのではなく、むしろ我々が今生きているこの世界のことを指している。

思うに、我々の多くがこの世界に関して満足をしていないのではないか – 我々自身が作り出したこの世界に。

周りを見回して、自問自答する – このようにならなければならないのか?別の道は?これらの作品はそういうことを歌っているんだ。

アルバムは間接的にではあるが、向上心を裏付けとした強い衝動を表している。質問を投げかけるということは、答えを見つけるプロセスをはじめるということだ。

 

このタイトル『アメリカン・ユートピア』というのは皮肉ではないんだよ。これは特定のユートピア(=すなわちこの我々が生きている世界そのもの)を直接指しているではなく、むしろ我々が長く待ちのぞんでいる、苛立ち、願望、恐怖、そして可能性という名の希望のことを指している。不満や欲望に関する描写 — これが私がこの曲について感じていることなのだ。

私は、これに対する処方箋や確実な答えは持ち合わせてはいない。しかし、絶望や冷笑に屈服することを良しとせず、ほん少しの希望を持ち続けながらこの問題に関して考えを巡らせているのは私だけではないと思っているから。

これは簡単なことではないが、音楽はある種の規範となり、我々がどのようにすべきかを教示したり指し示してくれる手助けをしてくれるのである。