ジム・オルーク 1トラック44分の実験作『sleep like it’s winter』ハイレゾで配信!

シカゴ生まれ・日本在住の音楽家ジム・オルークの新作『sleep like it’s winter』が配信開始。1トラック44分の実験的な作品。ハイレゾ音源(PCM 96kHz/24bit)で配信です。
音にこだわるハイレゾユーザーのみなさんに、ぜひおすすめしたい作品です!

 

sleep like it's winter (PCM 96kHz/24bit)/Jim O'Rourke

Jim O’Rourke
「sleep like it’s winter」

試聴・購入 [FLAC]

 

<作品解説>

――「いつまでもこの音の中に埋もれていたい」
緩やかに、その音の魅力にとり憑かれるニューアルバム”sleep like it’s winter”。
私たちへ常に新しいヴィジョンを突きつける、ジム・オルークの次章の始まりである。

2015年にリリースした「Simple Songs」が海外音楽メディアでベスト・アルバムに選ばれるなど、新たな音楽ファンを獲得し、そのキャリアを通して名作を作り続ける音楽の申し子ジム・オルーク。2018年、またも傑作と呼ぶにふさわしい最新作が到着した。「sleep like it’swinter」と名付けられた今作は、44分1曲のインストゥルメンタル・アルバムとなっている。「Bad Timing」、「The Visitor」という名盤からの続く物語と感じる人もいるかもしれない。またある人には「I’m Happy, and I’m Singing, and A 1, 2, 3, 4」、「Happy Days」という時代を代表する電子音楽アルバムの最新形として耳に響くかももしれない。しかし、ここから聴こえるのは、(これまでの彼の作品がそうだったように)全く新しいジム・オルークの音楽である。この数年で録り貯めたシンセ、ペダルスティール、ピアノなどの音を、精緻を極めた工芸品のように一つの作品へとまとめた今作は、顕微鏡を覗き込み、かすかな輝きさえも掴み損ねないように、ある決定的な瞬間を44分の時間で表現しているかのような作品へと仕上がっている。まるで彼が愛する映画のような手法を用いて、音楽というフォーマットでしかできない魔法をかけるのだ。電子音楽、アンビエント、ミニマルミュージック・ファンから、ロック・ファンにまで幅広く賛辞を浴びることはもちろん、このアルバムを聴き終えて初めて、ブライアン・イーノ、クリスチャン・フェネス、オウテカなど、電子音楽を代表する音楽家とは違った価値観、独自の導き方で完成に至った音楽であることを感じていただけるであろう。

そして今作の最も稀有な点は、誰の心にもすっと届き、崇高でありながらも親しみやすい楽曲に仕上がっていることである。電子的な軽音楽=エレクトロニック・ライト・ミュージックを標榜する新レーベル、NEWHEREMUSICから世界に向けてリリースするにふさわしい、ジム・オルークの次章の始まりとなるアルバムである。

 

ジム・オルーク プロフィール

1969年シカゴ生まれ。Gastr Del SolやLoose Furなどのプロジェクトに参加。一方で、小杉武久と共にMerce Cunningham舞踏団の音楽を担当、Tony Conrad、Arnold Dreyblatt、Christian Wolffなどの作曲家との仕事で現代音楽とポストロックの橋渡しをする。1998年超現代的アメリカーナの系譜から『Bad Timing』、1999年、フォークやミニマル音楽などをミックスしたソロ・アルバム『Eureka』を発表、大きく注目される。1999年から2005年にかけてSonic Youthのメンバー、音楽監督として活動し、広範な支持を得る。2004年、Wilcoの『A Ghost Is Born』のプロデューサーとしてグラミー賞を受賞。アメリカ音楽シーンを代表するクリエーターとして高く評価され、近年は日本に活動拠点を置く。日本ではくるり、カヒミ・カリィ、石橋英子、前野健太など多数をプロデュース。武満徹作品『コロナ東京リアリゼーション』など現代音楽に至る多彩な作品をリリースしている。映像作家とのコラボレーションとしてWerner Herzog、Olivier Assayas、青山真治、若松考二などの監督作品のサウンドトラックを担当。

 

電子/ 光/ 軽音楽

felicity の兄弟レーベル、NEWHERE MUSIC誕生。
アンビエント、ニューエイジ、ドローン、ポストクラシカル、等々。
これらジャンルの境界線を取り払い「エレクトロニック・ライト・ミュージック」と定義付けて
電子的な軽音楽を創造するニューブランド。
CD作品では音楽とデザインの融合を図りながら、デジタル配信に力点を置き、アナログ盤の
販売強化等で全世界に発信。
言語の壁を超えたインストゥルメンタル音楽の長所活用。国境を越えて美しいサウンドスケープを模索する音楽愛好家に向けて。
ユニークなパースペクティブを持った実験的な音楽室のようなオープンマインドでボーダレス、
タイムレスな新定番を目指します。

NEWHERE MUSIC 公式サイト

 

NEWHERE MUSIC 第1弾作品配信中!

Villa Tereze/王舟 & BIOMAN

王舟 & BIOMAN
「Villa Tereze」

試聴・購入 [AAC]

2017 年末、約 2 週間、王舟と BIOMAN がイタリア中部の小さな町、ペルゴラに滞在し作り上げた架空のサ ウンドトラック。インスト中心(声ネタあり)、イタリア産のアコースティックとエレクトリックを行き来す るアンビエント・ポップスはどこかエキゾティックな響き。 2nd アルバム「PICTURE」は各地で評判を呼び、NHK BS プレミアム「嘘なんてひとつもないの」の劇伴を担当、 数多くの CF 音楽への楽曲提供など、活動の幅を更に広げる王舟。 neco 眠るで作曲、シンセサイザーを担当する BIOMAN も、DJ や、ユニット「千紗子と純太」としての活動 のほか、デザイナーとしても活躍しています。 レコーディング、ミックスエンジニアは王舟と共作で CD「6songs」をリリースしているイタリア人ミュージ シャン、マッティア・コレッティが担当。 マッティアが王舟と回ったジャパンツアーの際、大阪で出会った BIOMAN と意気投合し、制作がスタート。 生楽器と電子音が混ざり合った、新しい音楽がここに。言語の壁を越えたインスト音源で世界に向けてアピー ルします。