ハイレゾで聴いてほしい! 「きのこ帝国」ニューアルバム

本日11月2日より配信が開始された、ロックバンド・きのこ帝国のニューアルバム『愛のゆくえ』。

ハイレゾページの編成担当が「ぜひハイレゾで聴いてほしい!」と自信を持っておすすめする作品になっております!

 

ain-no-yukue

きのこ帝国

『愛のゆくえ』

 ハイレゾ / 通常

 

前作『猫とアレルギー』はメジャー1stアルバムということもあって、ポップに振り切った優しい印象を与える作品でした。

メジャー2ndとなる今作ではインディーズ時代からの彼らの代名詞のひとつである、轟音のギターサウンドを解禁。

加えて、ソングライターの佐藤千亜妃がルーツのひとつに挙げる宇多田ヒカルにも通ずるような、R&B・ダブ的なリズムも取り入れた彼らの新境地を感じさせる作品に仕上がっています。

 

そして特筆したいのが音響。今作のプロデュースは、先日リマスタリング&ハイレゾ化がなされたばかりのフィッシュマンズ作品を手掛けた名エンジニアのzAk氏。

アンプを通して外に出ている音だけでなく、楽器の内部で反響した音ピックが弦に擦れる音までも拾い上げているかのような、繊細かつ重層的なサウンドプロダクションがなされています。

ボーカルもより儚く、それでいて優しく、聴き手を選ばない心地よさで響いてきます。

 

正直に言うと、通常音源(moraサイト上での試聴)でも十分に上記の特徴は感じられると思います。

しかしながら、各パートのレイヤーがはっきりと区別されて聴こえるというのはやはりハイレゾのよさ。ハイレゾ独自のポイントである“音の空間性”を感じ取るのにうってつけの商品だと、自信を持っておすすめできます。

(繊細なプロダクションゆえ、残響音に関しては通常音源だと少し潰れて聴こえてしまうかもしれないと個人的には感じました。ハイレゾならこの点に関してもクリアできます)

 

音響的なこだわりが作品の本来持つ説得力と見事に結び合っているという意味で、非常に稀有なアルバムだと感じます。

ぜひ聴いてみてください!