【flumpoolハイレゾ大使就任記念インタビュー】これからも新しい景色をファンと、4人で見ていきたい
ハイレゾを実際に体験、“今日からみんな、ハイレゾや!”
ハイレゾ大使に就任いただいたみなさんに、実際にハイレゾ音源を体験していただきました。今回聴いていただいたハイレゾ音源は、10月9日(月)に配信されるベストアルバム『The Best flumpool 2.0 〜 Blue[2008-2011]& Red[2019-2023]〜』と、mora限定でハイレゾをまとめ購入いただいた時のスペシャル特典で、今年の6月に開催された『さよなら中野サンプラザ音楽祭 supported by コカ・コーラボトラーズジャパン 〜flumpool Get Back Live「Real 2023」〜』のライブ音源。試聴環境は、SonyのMDR-Z1RとNW-WM1ZM2を使用しました。情報量が多いハイレゾ音源ならではの多彩なサウンドは、flumpoolのみなさんにどのように聴こえたのでしょうか。
――ハイレゾ大使就任の話を聞いた時の感想を教えてください。
山村:誇らしい気持ちになりました(笑)。
阪井:ハードルは高い感じはしましたね。僕らがハイレゾ大使でいいのかなって。
山村:元々レコードだったり、オーディオ製品が好きで一時期は高価なものを買ったりしていた時期もあったんですが、その世界の深さを知れば知るほど、ハイレゾ大使の重みというのも感じるので、すごく光栄です。
――趣味として音楽を聴く時の、音の質やガジェットへのこだわりはお持ちですか?
阪井:やっぱり制作をするうえでは、それ相応のものを使ったりするんですけど、逆に日常的に使うものはみんなが音楽を聴くような環境で聴いていますね。レコーディングの最終チェックも同様に。
山村:結構ミュージシャンの友達同士だと「今、何(オーディオ製品)で聴いてるの?」っていう話題には絶対なるよね。
阪井:でも結局好みだよね、値段だけじゃなく。どの製品を使って聴いているのが一番気持ちいいか。値段が安くても、自分にとって心地いい音質であれば、その製品が一番ですし。
――阪井さんがオーディオ製品を選ぶときのこだわりは?
阪井:結構時期によるんですよね。派手さを重視したい時は低音がしっかり聴こえるものを好んだり。逆にフラットに全部の音が聴こえてくるようなものが良かった時期もありますね。今だとAirPodsで聴く時もありますけど、EQは自分で調節したりしていますね。
――ハイレゾ大使に就任いただいたみなさんにとっての、大切な思い出の1曲を教えてください。
山村:やっぱりコブクロさんですね。ライブもいまだに毎回ツアーを観に行かせていただいています。コブクロさんの曲を聴いている時だけ、いちファンに戻れるというか。どうしても普段音楽を聴いていると、職業柄ヒントを探したり学ぶ姿勢で聴いてしまうクセがあるんですけど、ファンとしてただ感動しにライブへ行っています。
阪井:僕はTHE YELLOW MONKEYの「バラ色の日々」ですね。やっぱり音楽を始めたきっかけの方々ですし、懐かしくて、当時の記憶がよみがえってきますね。
尼川:俺も「バラ色の日々」ですね。
阪井:なんでや(笑)。
尼川:青春時代の、カラオケに行ったら絶対歌うので。今気づかされたけど。
阪井:意外にもバラ色の日々かぶりしていたってことね(笑)。珍しいね、思い出の1曲がメンバーと一緒って。
――絆がそれだけ深いということですね。
尼川:幼馴染なので(笑)。
――小倉さんはいかがでしょうか?
小倉:どっちだろうな、2つあるんですよね。
尼川:「バラ色の日々」と?
全員:(笑)。
小倉:でもやっぱりHi-STANDARDの「STAY GOLD」かな。
山村:いいよなー。
小倉:当時流行っていて、コピーもしていました。Hi-STANDARDがいたから、バンド目指そうっていうひとつのきっかけにもなったぐらい好きなアーティストなので。特に「STAY GOLD」は、めちゃめちゃ難しかったですけどみんなコピーしていて、今でも聴き返しますね。
――それではご用意したヘッドホンとウォークマンで、じっくりとみなさんの楽曲をお楽しみください。
山村:早速聴いていい?楽しみ、楽しみ。
阪井:このウォークマンとヘッドホンの組み合わせで聴いたら、もはやハイレゾじゃなくていいんじゃないですか(笑)?
尼川:俺は(音の違いが)分かる自信ないから、先に頼むわ。
阪井:なんでや(笑)。・・・・・・・(ウォークマン)重たーーーっ!
小倉:重量感・・・凄っ(笑)。
尼川:値段の分だけの重みを感じますね。
山村:これは高級オーディオやな。
阪井:(ベストアルバムを聴き始めて早々)・・・凄いわ、もう凄いわ。
小倉:このセットが凄い。
阪井:気持ちいいな。確かに音の温もりも感じられるし、全部の音が聴こえる。ライブ感というか、音との距離感も近いですし。それこそ一時期オーディオ機材にハマっていた時期もありましたけど、その時に使っていた機材に近い音で楽しめますね。耳元で聴いているのに、スピーカーで聴いているような音の定位を感じるというか。音の中央にいる感じがして、これは贅沢ですね。
山村:レコーディングはコンデンサーマイクを使用したり、マイクにもこだわっていて、今回のベストアルバムの再録音はペルーソを使いました。SONYのマイクを使ったり、歴代色々なものを使ってきましたが、正直マイクの違いとかは音源で聴いても分からないだろうなって思っていたんです。声を中心に聴いていましたが、ハイレゾなら僕らがこだわっていたことも伝わる気がしますね。
――みなさんの制作時のこだわりは、ハイレゾで聴くと伝わってきますか?
阪井:全然違いますね、音の深みが。音の広さもより伝わってくるし。
尼川:ヘッドホンの着け心地も最高やねん。
山村:音圧が全然違うよね。アコギの弦にピックがかすれるちょっとした瞬間の音とかも聴こえるね。頭の中でギター弾いてる感じがする。
尼川:ライブ音源凄いですね!もはや、ライブ行かんでもいいですね(笑)。そのくらい臨場感があります。
小倉:そうやねん。音の奥行きが凄くて。横幅だけじゃなくて、上にも下にも音の幅を感じる。
阪井:(ライブ音源を聴いて)もはやライブやん。
小倉:僕らって結構ストリングスを使っている曲が多いんですけど、その音も鮮明に聴こえてきますね。
尼川:音の立体感がほんまに凄い。
小倉:3Dですよ、ほんとに。
阪井:一生聴いていたいよな。耳も全く痛くならないし(笑)。
小倉:(ヘッドホンが)柔らかい。ドラムのシンバルの音はハイトーンなので、直接聴くと耳が痛くなる時があって、イヤホンで守りながら叩く人もいるんですけど、ヘッドホンを着けた時に変な痛みとか、全く感じないですね。
阪井:それヘッドホンレビューやん(笑)。
山村:レコーディングの時に使っているスーパースピーカーで聴いているような感じがしますね。楽曲を作っている時に聴いている、僕らがレコーディングしている時の音。
尼川:贅沢やな、これは。
阪井:なかなかこの環境で聴かれへんわ。
小倉:我が家にあるアンプが、このウォークマンにキュッと詰まってる感じか。
阪井:ハイレゾ最強感、ありますね。今日からみんな、ハイレゾやわ。
――試聴いただき、ありがとうございます。それでは最後に、moraへ訪れるファンのみなさまへひとことメッセージをお願いいたします。
山村:今回15周年の集大成としてベストアルバムを制作しましたが、声にこだわって録音して、バンドとしても色々な壁を乗り越えて作ってきた音で、一番今熱量が高いアルバムになっています。是非その熱がダイレクトに届くように、ハイレゾで聴いてもらえると嬉しいです。
インタビュー:mora スタッフ