ハイレゾ音源大賞 11月度大賞発表!!

ハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」、「mora ~WALKMAN®公式ミュージックストア~」、「OTOTOY」、「VICTOR STUDIO HD-Music.」による連合企画「ハイレゾ音源大賞」の11月度大賞受賞作品が本日発表された。

大賞を決めるセレクターには音楽評論家の小野島大を迎え、2016年11月1日~11月30日のリリース作品から各ストアが推薦する4タイトルのノミネート作品の中から、 OTOTOYが推薦したOGRE YOU ASSHOLE(オウガ・ユー・アスホール)の「ハンドルを放す前に」が大賞として選出された。

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タイトル :「ハンドルを放す前に」 
アーティスト :OGRE YOU ASSHOLE(オウガ・ユー・アスホール)
配信開始日 :2016年11月9日(水)
配信URL:http://ototoy.jp/_/default/p/67556  

 

<2016年11月度のセレクターに選ばれた音楽評論家小野島大氏のコメント>
オウガ・ユー・アスホールの『ハンドルを放す前に』は、バンドがエンジニアの中村宗一郎と共にアナログ機材を駆使して、マンツーマンでたっぷりと時間かけて作り上げた録音芸術の粋である。音のない隙間を効果的に生かし、音の鳴りと響きを重視して、奥行きと幅のある立体的な音響として圧倒的な完成度の高さだ。CDに比べると低域の伸びと音像の奥行きの深さが違う印象。隅々までアーティストの意思が行き渡っていて、無駄な音が一個もない。AORやシティ・ポップスにも通じるソフト&メロウな音楽性なのに、怖いほどの密度の高さとヒリヒリするような緊張感。歌や演奏や歌詞やメロディだけでははかれない総合録音芸術であり、これこそが2016年の音楽である。
4作品のうち、音楽性も録音の時期も方向性もバラバラなので優劣はつけがたいが、ここは、「2016年の録音芸術」として必要にして十分な要素を無駄なく配置し、24/48(24bit / 48kHz)というフォーマットを存分に完璧に生かした構成力で見事な高みを示したオウガ・ユー・アスホールに、第3回ハイレゾ音源大賞を進呈したい。この異様なまでに完成度の高い音源を、ライヴでどう展開するのか。楽しみだ。

小野島大

<プロフィール>

小野島大 /Dai Onojima
音楽評論家。内外のロックなどポップ・ミュージックを中心に各メディアに執筆。著編書に『音楽配信はどこへ向かう?』(インプレス)、フィッシュマンズ全書』(小学館)『Disc Guide Series UK New Wave』(シンコーミュージック)等多数。オーディオに関する執筆も多い。

 

 

その他、各サイトの推薦3作品や11月度セレクター小野島大のロングインタビューはハイレゾ音源大賞HPで掲載中。

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◆ハイレゾ音源大賞とは
ハイレゾ音源をより多くの方に聴いていただくことを目的に、ハイレゾ音源配信4サイト「e-onkyo music」「mora ~WALKMANR公式ミュージックストア~」「OTOTOY」「VICTOR STUDIO HD-Music.」(※アルファベット順)の連合企画として2016年9月スタート。
毎月各サイトがその月にリリースされるハイレゾ音源の中から1作品を推薦し、月替りのセレクターが4作品の中から最も印象的な作品を選出いたします。セレクターには、アーティスト・ライター・メディア関係者・芸能人・ラジオDJなど、音楽に携わる著名人を迎え、その月のセレクターによって変わる幅広いジャンルをお楽しみいただけます。

◆過去の大賞受賞作
2016年9月度(第1回)「ArtScience / Robert Glasper Experiment」 selected by 坂本龍一
2016年10月度 (第2回)「Neo Yankees’ Holiday / Fishmans」 selected by大山卓也(ナタリー前編集長)