【イベントレポ】MAPPASTAGE2021開催!10年間駆け抜け続けてきたMAPPAの軌跡とこれから。

2021年6月27日(日)、J:COMホール八王子にてアニメーションスタジオMAPPAの10周年を記念した「MAPPA STAGE 2021 -10th Anniversary-」が開催された。当日は会場に訪れたファンを始め、オンライン視聴も行われ国内外およそ10万人を超えるファンに見守られながらイベントがスタート。

オープニングでは、10年間の感謝の気持ちを込めて制作されたスペシャルムービーを公開。

歴代のMAPPA制作のキャラクターたちが勢揃いし、10年の歴史を辿る形で作られた映像とともに、「ずっと真夜中でいいのに。」のMAPPAコラボ楽曲「ばかじゃないのに」が流れ、会場が祝福ムードに包まれた。

10th Anniversary Movieはこちら


最初のステージは「ゾンビランドサガ リベンジ」、フランシュシュを演じる声優陣6人が登壇し、リベンジの名LIVEパフォーマンスを振り返った。

最初の名場面は学園祭ライブで使用された「ぶっちゃけてフォーユー」。この楽曲は声優の花澤香菜さん演じる楪舞々 (ゆずりはまいまい)がフランシュシュの新メンバーとしていきなり登場し披露した楽曲。源さくら役の本渡楓さんからは「6月のライブでは花澤さんがゲスト出演してくれるので、この曲はやらないとでしょ!」と10月16日(土)、17日(日)に幕張メッセで開催予定の2DAYSライブ(https://zombielandsaga.com/event/detail.php?id=1089446&c=media)の意気込みを熱く語った。

2曲目は「佐賀事変」が流れ、出演者6人もリズムに合わせて踊り出す。映像が終わってゆうぎり役の衣川里佳さんから「エモい!」の一言。衣川さんから制作時のエピソードも明かされた。

続けて「リトルパラッポ(第5話挿入歌)」は、星川リリィ役の田中美海さんがスキャットに挑戦した力作。周りのメンバーもディビディビに挑戦!

次に最終話でのライブシーン「REVENGE」。改めて映像を見て感極まるキャストの6人。二階堂サキ役の田野アサミさんが「みんなの夢が詰まっている名シーン、次のライブではこうやって声を出して盛り上がれば良いな。」とコロナ禍でのもどかしい気持ちを吐露した。

山田たえ(CV.三石琴乃)によるコール&レスポンスをキャストと会場が一体となり追体験したのち、6曲目に選ばれたのは「輝いて」。紺野純子役の河瀬茉希さんからは「今までのフランシュシュの歩みが一気にこみあげてきて、特にさくらのロングトーンを聞いただけで涙が溢れてくる。」と楽曲の聴きどころに関して語ってくれた。

最後に選ばれた楽曲は、「追い風トラベラーズ」。水野愛役の種田梨沙さんがリベンジの最終話を振り返る。「最終話では過酷な状況に佐賀が追い込まれているけれど、みんなで力を合わせれば追い風も吹いてきてまた頑張れるというメッセージが込められた楽曲」と伝え、最終話のさくらが涙を流すシーンの裏話も明かされた。

MAPPA STAGE2021「ゾンビランドサガ リベンジ」アーカイブ:

 

TVアニメ「ゾンビランドサガ リベンジ」公式サイト:https://zombielandsaga.com

TVアニメ「ゾンビランドサガ リベンジ」公式Twitter:https://twitter.com/zombielandsaga


「平穏世代の韋駄天達」ステージでは、ハヤト役の朴璐美さん、イースリイ役の緒方恵美さん、城所聖明監督が登壇。
7月よりフジテレビ“ノイタミナ枠”にて放送開始予定の本作は、平和ボケしている韋駄天たちと魔族、そして人類による禁断のバトルロワイヤルを描く、ギャグありエロありアクションありと盛り沢山の内容になっている。

 

3名からは「期待を裏切れられるヤバイ作品!」という言葉が何度も挙げられ、視聴者が初めて見るような新感覚なアニメに仕上がっていると自信をみなぎらせた。城所監督も「選択肢があれば、迷わず奇抜な方を選択し続けた。」と作品への挑戦を露わにした。

また、バトルシーンもこの作品の見どころの一つだ。朴璐美さん演じる主人公のハヤトは、アニメ史上NO1の脳筋キャラで、戦うシーンでは朴さんのアドリブが遺憾なく発揮されているという。緒方さんはじめ共演者は朴さんに追随するかの如く、気合を入れてアフレコに臨んだとのことだ。

キタニタツヤが歌う「聖者の行進」が、アニメ「平穏世代の韋駄天達」のオープニング・テーマに決定している。

 

MAPPA STAGE2021「平穏世代の韋駄天達」アーカイブ:

 

TVアニメ「平穏世代の韋駄天達」公式サイト:https://idaten-anime.com/

TVアニメ「平穏世代の韋駄天達」公式Twitter:https://twitter.com/idaten_anime


 

「RE-MAIN」ステージでは、清水みなと役の上村祐翔さん、西田征史総監督、松田清監督が登壇。司会を上村さんへバトンタッチして進められた。

7月よりテレビ朝日系列『NUMAnimation』枠にて放映される「RE-MAIN」は、朝ドラ「とと姉ちゃん」の脚本をはじめ様々な実写作品を手掛けている西田総監督とMAPPAが初のタッグを組んだ完全オリジナル作品。弱小水球部を舞台に、記憶を無くした少年 みなとが仲間たちと様々な困難を乗り越えて成長していく本格水球青春アニメ。

西田総監督、松田監督からはアニメの舞台となっている岡山県倉敷市でのロケハンの様子や、アニメでは表現が難しいとされる水の描き方に関するアニメ制作のこだわりを、上村さんからは、主人公みなと役を演じるにあたってのエピソードが語られた。

アニメ『RE-MAIN』オープニング主題歌は、ENHYPENの初の日本オリジナル曲「Forget Me Not」。エンディング主題歌には、仲村宗悟の「壊れた世界の秒針は」が決定している。

MAPPA STAGE2021「RE-MAIN」アーカイブ:

 

TVアニメ「RE-MAIN」公式サイト:https://re-main.net/

TVアニメ「RE-MAIN」公式Twitter:https://twitter.com/remain_anime/


 

第2部「呪術廻戦」ステージでは、虎杖悠仁役の榎木淳弥さん、伏黒恵役の内田雄馬さん、釘崎野薔薇役の瀬戸麻沙美さん、アニメーションプロデューサー瀬下恵介さんが登壇。各キャラクターの名シーンを映像とともに振り返った。

19話「黒閃炸裂、虎杖の覚醒」シーンは、映像が上がったのがアフレコの後。虎杖の演技を膨らませて映像を仕上げたとのこと。榎木さんも「自分の芝居を加味して作ってくれるというのは嬉しい」と喜びをにじませ、「実際の映像を見ても原作の延長線上で、アニメーションの動きが映えるような映像になっていた。」と絶賛した。

伏黒の屈指の名シーンとして挙げられる、23話「限界を超えろ、伏黒の領域展開」シーンは、内田さん曰く「親の顔よりも見た!」そうだ。決め台詞であるセリフに力を籠めすぎず、いかに洗練された言葉として発することへの苦労をにじませた。

24話「我慢比べ、釘崎の共鳴」シーンは、いったいどちらが“悪役”なのか分からないほど主人公たちがダークに描かれており、「真正面から顔を映すというよりは、斜めの感じを強調したかった。」と制作秘話も織り交ぜながら、シーンの魅力について語られた。

今年の12月24日には『劇場版 呪術廻戦 0』の公開が決定しており、更なる盛り上がりを見せる「呪術廻戦」の過去のオープニングテーマ&エンディングテーマを是非振り返ってみてはいかがだろうか。呪術廻戦特集はこちら

 

MAPPA STAGE2021「呪術廻戦」アーカイブ:

 

TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト:https://jujutsukaisen.jp/

TVアニメ「呪術廻戦」公式Twitter:https://twitter.com/animejujutsu


 

「Yasuke -ヤスケ-」ステージは、ラション・トーマス監督の流暢な日本語での挨拶から始まった。

「Yasuke -ヤスケ-」はMAPPA初のネットフリックスオリジナル作品。ラション・トーマス監督は数々の代表作を持つアニメーション監督で、Netflixのアニメ制作はこれで2作品目。「アニメ制作をするなら、日本!」と日本への憧れを打ち明け、織田信長の家臣であるアフリカ出身の武士「弥助」を題材として選んだ理由や、MAPPAと携わり、アニメ制作を肌で感じたと興奮気味に語った。

MAPPA STAGE2021「Yasuke-ヤスケ-」アーカイブ:


 

新作のステージではオリジナルTVアニメーション「takt op.Destiny」の監督の伊藤祐毅さん、シリーズ構成の𠮷村清子さん、そしてプロデューサーのDeNA堀田章一さん、MADHOUSE福士裕一郎さん、MAPPA 木村誠さんが登場し最新作の情報をお届けする。

本作は、話題のアニメスタジオ「MAPPA」と 数々の人気アニメを制作する「MADHOUSE」の共同制作で送る「TVアニメ・ゲームのメディアミックス」作品。ティザーPV が初解禁され、会場が興奮に包まれた。

本作はクラシック音楽がキャラクターのモチーフになっているバトルもので「どうやってクラシックで戦えば良いんだ!?」と試行錯誤しながら制作に臨んだそうだ。主人公の天才ピアニスト・朝雛タクト役を演じる内山昂輝さんからのビデオメッセージも届き、本作主人公を演じるにあたってのやる気をにじませた。

MAPPA STAGE2021「takt op.Destiny」アーカイブ:

 

TVアニメ「takt op.Destiny」公式サイト:https://anime.takt-op.jp/

TVアニメ「takt op.Destiny」公式:https://twitter.com/takt_op_destiny


 

第3部は「進撃の巨人」The Final Seasonステージ。エレン・イェーガー役の梶裕貴さん、アルミン・アルレルト役の井上麻里奈さん、ガビ・ブラウン役の佐倉綾音さん、監督の林祐一郎さん、劇伴作曲家のKOHTA YAMAMOTOさんが登壇し、The Final Seasonの推しシーンについて語った。

佐倉さんが選んだ推しシーンは60話「私があんた達と違うのは覚悟だよ。」というガビの台詞。「この年で覚悟という言葉を振りかざさないといけない…ガビの生きざまが感じられる一言。」とガビを演じる上での苦労を振り返り、井上さんは「この役を演じられるのは佐倉綾音だけ!」と熱弁した。

井上麻里奈さんが選んだ推しシーンはThe Final Seasonのエンディング。話数によってエンディングの見え方が変わるとし、毎回エンディングの持つ意味に思いを馳せながら見ているという。KOHTAさんも「一筋縄でいかない楽曲で、サウンドも粘り気のあるような、弦楽器やフレージングも個性的だった。」と、オンエア時に初めてエンディングを見たときの衝撃を語った。

またKOHTAさんからはエレンのイメージソング「Helpless World」も語られた。「壁の中でエレンが夢を見ていた時に作られた楽曲で、そこから世界の現実を知ってしまったエレンを思うと虚しさを感じる楽曲だ。」と、これだけ主人公が様変わりしてしまう作品の珍しさを語り、一同納得の表情を浮かばせた。

梶さんの推しシーン、68話「戦え、戦え」とエレンが繰り返すシーンを振り返るときには感極まって言葉が詰まる場面も。セリフを自身の中で噛み砕き、セリフを練習しているときも、涙が止まらなかったという。

KOHTAさんの推しシーンは60話「ライナーの戦闘シーン」。シーン使用楽曲「Ashes on The Fire」はThe Final Season用に新たに制作された楽曲で、林監督は「初めてこの曲が上がってきたとき、鳥肌がたつぐらいかっこよく、この曲があればThe Final Season行けると思う楽曲!」と制作時から太鼓判を押していたと話した。

ステージ終盤には、アニメ「進撃の巨人」The Final Season Part 2のティザービジュアルも解禁され、今冬放送されるPart 2への期待がさらに高まっている。

進撃の巨人特集はこちら

 

MAPPA STAGE2021「『進撃の巨人』The Final Season」アーカイブ:

 

TVアニメ「『進撃の巨人』The Final Season」公式サイト:https://shingeki.tv/final/

TVアニメ「『進撃の巨人』The Final Season」公式Twitter:https://twitter.com/anime_shingeki


 

「チェンソーマン」ステージでは、集英社 原作漫画担当編集・林士平さんとMAPPA代表・大塚学さんが出演。2018年から2020年にかけて週刊少年ジャンプにて連載され、累計発行部数1,100万部突破の大人気作である本作は、悪魔が存在する世界を舞台に少年デンジがチェンソーの悪魔ポチタと契約し、悪魔の心臓を持つチェンソーマンとして戦うダークヒーロー作品。

MAPPAでのアニメ制作に至った経緯や、原作の魅力で話が盛り上がるとともに、イベント前に募集した藤本タツキ先生へのQ&Aも発表。独特な世界観を持つ藤本先生のユーモアあふれる回答に会場が笑いに包まれた。

さらに、放送まで待ちきれないファンのために第一弾ティザーPVも初解禁!MAPPAの神髄となる映像美と大迫力のバトルシーンの映像が流れ、司会の天津 向氏も大興奮。現時点(7/5時点)での再生数は700万を超え、全世界からの期待が高まっている。

MAPPA STAGE2021「チェンソーマン」アーカイブ:

 

TVアニメ「チェンソーマン」公式サイト:https://chainsawman.dog/

TVアニメ「チェンソーマン」公式Twitter:https://twitter.com/CHAINSAWMAN_PR


 

最後のステージは国内外から高い評価を受けている岡田麿里監督の最新劇場作品「アリスとテレスのまぼろし工場」。ティザーPV、ティザービジュアル、またメインスタッフも同時解禁された。

MAPPAが手掛ける初オリジナル劇場作品として注目を集め、映像からもその熱量が伝わってくる。岡田麿里監督からのコメントも届き、「曖昧な世界でもがく少年少女達が、“恋心”を武器に運命と戦う物語です。信頼するスタッフとともに、地に足がついていながら挑戦的な、このチームでしかできないアニメーション映画を追及したいと思っています。」と本作に向けての意気込みが告げられた。

映画「アリスとテレスのまぼろし工場」:https://maboroshi.movie/


 

およそ5時間にも上るイベントが終了。ここだけでしか聞けないMAPPA作品の制作秘話やアニメ制作にかけるキャストの皆さんの愛情を伺い知ることのできる、熱いイベントであった。MAPPAは今年のアニバーサリーイヤーを記念して様々な企画を展開予定とのこと!MAPPA10周年を祝福するとともに、新鮮な衝撃と感動を私たちに与え続けてくれるMAPPAの未来がこれからも楽しみでならない。

moraではMAPPA10周年を記念して、過去作品の主題歌を集めた特設ページを公開中!

特設ページはこちらから↓