下村陽子さんによるトークイベント&ハイレゾ試聴会 開催決定! 下村陽子が選ぶハイレゾ楽曲5選!

ゲーム音楽ファン必見!下記のソニーストア 3店舗において下村陽子さんにご登場いただくイベントを開催いたします。『キングダム ハーツ』シリーズや、『ファイナルファンタジー XV』など人気ゲームタイトルの音楽を手がけてきた下村さんと一緒に、下村さんのハイレゾ音源の楽曲を試聴しながら、さまざまな音のもつ魅力や、作曲家としての音に対するこだわりを、みなさまに感じていただくイベントです。

貴重な機会となりますので是非ご参加ください。(※イベント参加は無料です。お申し込みにはMy Sony IDが必要です。)

 

ゲーム音楽作曲家 下村陽子さんトークイベント&ハイレゾ試聴会

ソニーストア 大阪:7月21日(日)
(1)13:00~14:00
(2)15:00~16:00
※予約満席の場合でも、当日立ち見でのご参加は可能です
イベント情報・申し込みはこちら

ソニーストア 福岡天神:7月27日(土)
(1)13:00~14:00
(2)15:00~16:00
※予約満席の場合でも、当日立ち見でのご参加は可能です
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ソニーストア 銀座:8月3日(土)
(1)13:00~14:00
(2)15:00~16:00
※シアタールームでの実施となりますので、予約制です
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※2016年12月掲載「作曲家・下村陽子さんに訊く「FINAL FANTASY XV」サウンド制作秘話! ~変わらぬ思いで作り続けてきた~」記事はコチラ

 

 

また、下村さんが「ハイレゾで、聴きたかった5曲」を本人の解説とともに紹介。下村さんのルーツともいえる楽曲も含まれているかもしれません。是非お聞きください。

ゲーム音楽作曲家 下村陽子がハイレゾで試聴した楽曲

 

In Square Circle/Stevie Wonder

「オーヴァージョイド」Stevie Wonder

試聴・購入 [ハイレゾ]

「スティーヴィー・ワンダーの数ある曲の中でも、私にとって本当に特別な一曲。つらいときや落ち込んだときに、この曲を聴くと、内側から癒やされるようで元気を取り戻せます。深いところに響いてくる、私が頼りにしている曲です。今回はその大好きな曲を、ハイレゾでまず聴いてみたのですが、とてもやさしくて、やわらかな印象だったので驚きました。ピチョン、ピチョンという水の音や、波の音、虫や鳥の鳴き声など、曲の中で使われているサンプリングも、すごく印象的に聴こえてきて。これまでに数えきれないくらい、この曲を聴いてきましたが、そうした自然の音との調和をこれほど心地よく感じたのは、はじめてでした」

 

 

The Best of Do As Infinity (Hi-Res Edition)/Do As Infinity

「柊」Do As Infinity

試聴・購入 [ハイレゾ]

「最初はテレビで聴いたのだと思いますが、その瞬間に、なにこのいい曲!と衝撃を受けました。とくにサビのメロディに心を打たれて、聴くたびに、なんとも切なくて胸に響いてきます。ハイレゾで聴いてみると、目の前で伴都美子さんが歌っているようですね。ボーカルとアコースティックギターが本当に間近に感じられて、まるで特等席で聴いているみたい。アコースティックギターも、弾いているすぐそばで聴くように音が鳴っていて、そこに含まれる深みやツヤまで伝わってきました。個人的には、Jポップの魅力がギュッと詰まった曲だと思っていて、やはり大好きな曲のひとつ。こうしたクリアで鮮やかな音質で聴くと、その世界観がよりストレートに迫ってくるようです」

 

 

BB1/Jazztronik

「Meguru(2017 version)」 Jazztronik

試聴・購入 [ハイレゾ]

「野崎良太さんが率いるジャズトロニックという音楽プロジェクトのアルバム。ビッグバンドによる、とにかくかっこいいジャズのセッションが収録されています。私の場合は、自分でつくるゲームなどの音楽と、普段の生活の中で聴く音楽とがかけ離れていて。家や車の中では、BGMとしても気持ちのいい、こういう音楽を聴くことが多いんです。今回はじめてヘッドホンで聴きこんでみたのですが、いろんな楽器の音が重なって細かい音まで聴こえるのに、まったく耳障りではないのは、ハイレゾならではでしょうか。グルーヴも、とても気持ちよく感じられる。この曲も、いちばんいい席で聴いているような印象で。あらためて、ライブに一度行ってみたい!と、猛烈に思いました(笑)」

 

ラフマニノフ: 絵画的練習曲「音の絵」/楽興の時/ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)

「ラフマニノフ: 練習曲集「音の絵」 Op. 39 – No. 1 in C Minor: Allegro agitato」ボリス・ギルトブルグ(ピアノ)

試聴・購入 [ハイレゾ]

「ピアノのソロ演奏も聴いてみたいと思って選びました。ラフマニノフの作品を弾くには、非常に高度な技術が求められますが、とくにこの曲は、ジェットコースターのような展開で、まさに超絶的なテクニックが必要です。それをハイレゾで聴くと、自分がピアニストになったような気分になるのかな、と思っていたけれど、この演奏に関しては、しっかりと聴く側になりますね。演奏者の息づかいやペダルを踏むところまで伝わってくるし、次から次に生まれてくる音の粒が、生々しいとさえ感じるほど。ボリス・ギルトブルグというピアニストの演奏ははじめて聴きましたが、とても素敵でした。私には難しすぎて弾けないけれど、ラフマニノフならではの、暗くてドラマチックで情熱的なところが大好きです」

 

ドヴォルザーク: 交響曲第8番 & 第9番<新世界より>/Berliner Philharmoniker, Rafael Kubelik

「交響曲 第8番 ト長調 作品88: 第3楽章: Allegro grazioso」Berliner Philharmoniker, Rafael Kubelik

試聴・購入 [ハイレゾ]

「ドヴォルザークの交響曲第8番は、いつ聴いても、本当に美しいメロディだなと思います。じつは高校生の頃に盲腸を患って、急遽手術をすることになったのですが、それがもうイヤでイヤで。騒ぎ続けていた私に、執刀医の先生がこれでも聴いていなさいと、ヘッドホンで聴かせてくれたのが、この曲だったんです(笑)。それ以来、ものすごく好きになりました。この演奏がレコーディングされたのは1966年なので、私が生まれるよりも前にあたりますが、とてもそんな昔の音には思えないですね。しかもオーケストラの演奏であるのに、このハイレゾ音源を聴くと、すごくすっきりとした印象で、自然と耳に馴染む。指揮者になってベルリン・フィルに向かい合っているような臨場感が楽しめました」

 

【ウォークマン「NW-ZX300」とヘッドホン「MDR-1AM2」を使ってみて…】
「ウォークマンの『バイナルプロセッサー』の機能をいろいろと試してみて、たしかにアナログレコードって、こういう感じの音だなと思いました。4種類のモードの中でも、主にスタンダードで聴いてみたところ、曲がより聴きやすくなるというか、やわらかくなるような印象です。開発にあたったエンジニアの方のインタビュー記事も拝見したのですが、デジタル音源を再生するにあたって、アナログレコードの音響効果を取り入れようという発想そのものに驚きましたし、ちょっと感激してしまいました(笑)。そうした飽くなき探求があるからこそ、さまざまなクオリティが向上しているんですよね」