いま、聴くべきクラシック名盤はこれだ!~2017年度レコード・アカデミー賞 受賞作品をご紹介~
第55回レコード・アカデミー賞(2017年度)が、2回にわたる選定委員会を経て決定!
大賞にはテオドール・クルレンツィス(指揮)&ムジカエテルナによる「チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》」(ソニー・ミュージックレーベルズ)、大賞銀賞にも同じ座組による「モーツァルト:歌劇《ドン・ジョヴァンニ》」(ソニー・ミュージックレーベルズ)、大賞銅賞には「現代曲」部門から初の3賞入賞となる、ルノー・カピュソン(ヴァイオリン),フィリップ・ジョルダン指揮ウィーン交響楽団,他による「21世紀のヴァイオリン協奏曲集」(ワーナー・クラシックス)がそれぞれ選ばれました。
また、本年度から、「録音の新旧を問わず、歴史的に意義のある録音等を表彰する」新部門「特別部門 歴史的録音」が創設され、第1回の受賞ディスクとして、指揮者スタニスラフ・スクロヴァチェフスキを追悼するリリース3点、読売日本交響楽団による「シューマン/交響曲全集」、「ショスタコーヴィチ:交響曲第10番&同第11番《1905年》」、「ブルックナー:交響曲第5番」が選ばれています。
レコード・アカデミー賞とは?
わが国の音楽文化の向上に資する目的を持って、音楽之友社が1963年(昭和38年)に創設したもので、1年間に国内のレコード会社から発売されたクラシック・レコードのうち、当社『レコード芸術』誌「新譜月評」(本年度は2016年1月号~12月号)で高い評価を得たものの中から、部門ごとに演奏や録音などの最も優れたディスクを選定し、発売レコード会社を表彰するもの。2013年には創設50周年を迎えている。回を重ねるごとに多大の成果をあげ、海外を含め各方面から注目されている。
■大賞 交響曲部門
チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》
テオドール・クルレンツィス(指揮)&ムジカエテルナ
■大賞銀賞 オペラ部門
モーツァルト:歌劇《ドン・ジョヴァンニ》(全曲)
テオドール・クルレンツィス(指揮)&ムジカエテルナ,ディミトリス・ティリアコス(バリトン),他
■大賞銅賞 現代曲部門
ルノー・カピュソン/21世紀のヴァイオリン協奏曲集〔W.リーム:画家の詩,デュサパン:アウフガング(上昇),B.マントヴァーニ:水の戯れ〕
ルノー・カピュソン(ヴァイオリン),フィリップ・ジョルダン指揮ウィーン交響楽団,パリ国立歌劇場管弦楽団,他
■管弦楽曲部門
シャイー/スカラ座の序曲・前奏曲・間奏曲集
リッカルド・シャイー指揮,スカラ座フィルハーモニー
■協奏曲部門
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番,同第2番
フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン),アラン・ギルバート指揮 北ドイツ放送エルプフィルハーモニー
(moraでの配信なし)
■室内楽曲部門
フランク:ヴァイオリン・ソナタ,ショーソン:コンセール
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン),アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ),他
(moraでの配信なし)
■器楽曲部門
シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番,同第21番
クリスティアン・ツィメルマン(ピアノ)
■声楽曲部門
フレミング/ディスタント・ライト〔バーバー:ノックスヴィル1915年の夏,ヒルボリ:ストランド歌曲集,ビョーク:ウィルス,ヨーガ,オール・イズ・フル・オヴ・ラヴ〕
ルネ・フレミング,サカリ・オラモ指揮,ロイヤル・ストックホルムフィルハーモニー
■音楽史部門
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り
ジュゼッペ・マレット指揮,ラ・コンパーニャ・マドリガーレ,カンティカ・シンフォニア,ラ・ピファレスカ,他
(moraでの配信なし)
■特別部門 吹奏楽/管・打楽器
ベスト・オヴ・マーチ-3
武田晃1等陸佐指揮 陸上自衛隊中央音楽隊
(moraでの配信なし)
■特別部門 録音
マーラー:交響曲第3番
イヴァーン・フィッシャー指揮ブダペスト音楽祭管弦楽団,バイエルン放送合唱団,カンテムス少年少女合唱団,ゲルヒルト・ロンベルガー,他
(moraでの配信なし)
■特別部門 企画・制作
モーツァルト/交響曲全集
飯森範親指揮 山形so
■特別部門 特別賞
ショスタコーヴィチ/交響曲全集
井上道義指揮サンクト・ペテルブルク交響楽団,千葉県少年少女管弦楽団,東京フィル,新日本フィル,名古屋フィル,広島交響楽団,他
(moraでの配信なし)
■特別部門 歴史的録音
(新設:録音の新旧を問わず、歴史的に意義のある録音等を表彰するものです)
シューマン/交響曲全集
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮,読売日本交響楽団
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番/同第11番《1905年》
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮,読売日本交響楽団
ブルックナー:交響曲第5番〔原典版〕
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮,読売日本交響楽団