なつかしアニメ主題歌プレイバック! ~2011年編~
「なつかしアニメ主題歌」2011年編をお送りいたします!
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2011年といえばやはり『魔法少女まどか☆マギカ』。東日本大震災の影響による放送休止を挟んで放送された衝撃のラストに日本中が沸きました。この作品から「アニメってすごい!」と感じるようになった人も多いのではないでしょうか?
他にも舞台となった埼玉・秩父への「聖地巡礼」が社会現象を巻き起こした『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、『美少女戦士セーラームーン』『少女革命ウテナ』の幾原邦彦監督による14年ぶりのオリジナルアニメーション『輪るピングドラム』、秋葉原を舞台に本格的なSFタイムトラベルミステリーを展開した『STEINS;GATE』など、まさにレジェンド級のタイトルが続々。
この10年で最大の「当たり年」だったともいえるこの年、他にはどんなアニメが放送されていたのか? 主題歌とともに振り返っていきましょう!
魔法少女まどか☆マギカ
いわずと知れた社会現象級の魔法少女アニメ。アバンギャルドな演出が特徴的なシャフト、ハードボイルドな活劇を得意とする脚本家/ゲームシナリオライターの虚淵玄、そして漫画家・蒼樹うめの手による可愛らしい絵柄のキャラクターデザインが絶妙な化学反応を起こし広くアニメファン以外にも受け入れられた。今年こそ新作の情報に期待したい!
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
フジテレビ系「ノイタミナ」枠で放送されたオリジナルアニメーション。埼玉・秩父を舞台に幼馴染5人のすれ違いと友情を描く青春群像劇。長井龍雪×岡田磨里×田中将賀のタッグは2008年の『とらドラ!』以来で、その後の劇場映画『心が叫びたがってるんだ。』にもつながっている。2015年には実写ドラマ化もされ話題に。
輪るピングドラム
その演劇的な表現手法や独特のセリフ回しで『エヴァンゲリオン』に比肩するオンリーワンな輝きを放った1997年のアニメ『少女革命ウテナ』。監督を務めた幾原邦彦が実に14年ぶり(当時)に送り出したオリジナルアニメーションは「運命」や「孤児」などの主題を抽象度の高い表現で描いた記憶に残る作品に。OPテーマは相対性理論のやくしまるえつこが担当。
STEINS;GATE
原作は5pb.より発売されたADVゲーム。プレイヤーの選択によってシナリオが分岐するマルチエンディングの要素をタイムトラベルというガジェットと組み合わせ、非常に高度なSFミステリーを実現したことでゲーム史に残る作品だ。一本道のアニメという媒体においても高水準で原作の緊張感を再現。後に劇場版も制作される人気シリーズとなった。
STEINS;GATE VOCAL BEST
(OPテーマ「Hacking to the Gate」など収録)
花咲くいろは
『true tears』『Angel Beats!』などを手掛けたP.A.WORKSの手掛けるオリジナル作品。ひょんなことから温泉旅館で働くことになった少女を主人公に、仕事をすることの厳しさや大人サイド・子供サイドそれぞれの葛藤が描かれる人間ドラマだ。その後多くのアニメタイアップで活躍するバンドnano.RIPEが初の主題歌を担当したのもこの作品。
TIGER & BUNNY
企業とスポンサー契約を結ぶことで活動するという斬新なヒーロー像を提示したオリジナルアニメ。全体にアメコミ風の世界観で、年季の入ったヒーローと自信家の新人ヒーローによる「バディもの」という側面も。女性を中心に大ヒット作となった。UNISON SQUARE GARDENがOPを担当し、以降彼らとアニメの結び付きは強くなっていく。
THE IDOLM@STER
2005年に稼働した大人気アイドル育成ゲームが、原作ファンを自認する監督・錦織敦史をはじめとするスタッフにより青春群像劇として再構成されたのが今シリーズ。原作ではプレイヤーとアイドル個々との一対一の関係が主軸だったが、それに加えて各アイドル同士の関係性も深く描かれた。後に劇場版も制作される人気作に。
THE IDOLM@STER 765PRO ALLSTARS+GRE@TEST BEST! -THE IDOLM@STER HISTORY
THE IDOLM@STER 765PRO ALLSTARS+ GRE@TEST BEST! -SWEET&SMILE!-
THE IDOLM@STER 765PRO ALLSTARS+ GRE@TEST BEST! -LOVE&PEACE!-
Fate/Zero
2007年にアニメ化もされたADVゲーム『Fate/stay night』の前日譚を、『魔法少女まどか☆マギカ』の虚淵玄が小説として書き下ろしたものが原作のアニメ。制作スタジオ・ufotableによるテレビシリーズとは思えぬ高クオリティの映像が大きな話題に。後に『stay night』もufotableの手によりリメイク、最終章「Heaven’s Feel」が2017年より公開予定だ。
ギルティクラウン
「ノイタミナ」枠で放送されたオリジナルアニメで、スタジオ・Production I.G.×監督・荒木哲郎×音楽・澤野弘之という後に『進撃の巨人』の大ヒットを生みだすタッグが揃った作品。また物語において 重要な役割を果たす作中アーティストのEGOISTは放送終了後も活動を継続。2月に公開の映画『虐殺器官』でも主題歌「リローデッド」を担当する。
第1クールOPテーマ 「My Dearest」 |
第1クールEDテーマ 「Departures~あなたにおくるアイの歌~」 |
第2クールOPテーマ 「The Everlasting Guilty Crown」 |
第2クールEDテーマ 「告白」 |
GUILTY CROWN COMPLETE SOUNDTRACK
IS〈インフィニット・ストラトス〉
同名のライトノベルが原作。「特殊な能力を持つ男性主人公が、女学園に編入して“ハーレム”を形成しつつ活躍する」という、良くも悪くも「ライトノベルのアニメ化といえばこういうもの」というテンプレートを形成してしまった作品。しかしもちろん大ヒットを飛ばしたからこそ後発の作品も作られたのだ。
日常
京都アニメーション初のギャグ漫画原作のアニメ化。シュールで奇天烈な世界観はコアなファンを獲得し、後にNHKで再編集版が放送された。OPを手掛けたのはでんぱ組 Inc.などへの楽曲提供でも活躍するヒャダイン(前山田健一)。第2クールのEDは各話ごとに変わり、なつかしの合唱曲をキャラクターたちが歌った。
第1クールOPテーマ 「ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C」 |
第1クールEDテーマ 「Zzz」 |
第2クールOPテーマ 「ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C」 |
第2クールEDテーマ集 「日常の合唱曲」 |
ゆるゆり
ガールズラブ、いわゆる「百合」ものの漫画誌に連載の作品ながら、中学生のまったりとした日常を楽しむ「日常系」に近い形の受け入れられ方をした作品。後に3期まで制作される人気シリーズに。
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