ジョジョの奇妙な元ネタ紹介~黄金の風編~ 第15回「グリーン・ディ」&「オアシス」
ボスを倒す方法を知っているという「謎の男」からの電子メッセージを受け取り、ローマに向かうブチャラティ一行。待ち構えるは……ボス親衛隊「最凶」の二人組、チョコラータ&セッコ!!!
チョコラータの過去のエピソードは、原作を知っている人間からしてもあらためて心底恐ろしい、と思わされるものでしたね……。
(そういえば暗殺チームのソルベ&ジェラートを殺害し世に言う「輪切りのソルベ」を実行したのも、チョコラータだったという暗示がアニメオリジナルで入っていました)
ジョルノをして「悪の限界がない男」と言わしめたチョコラータの凶悪スタンド、カビで無差別に生物の身体を腐らせるという「グリーン・ディ」。元ネタは言わずと知れた世界的パンクロックバンド、グリーン・デイです。
日本ではパンク史上初のグラミー賞の最高賞「最優秀レコード賞」を受賞した『アメリカン・イディオット』のヒットで最もよく知られているでしょうか。
Green Day『American Idiot』
その音楽性はメロディアスでキャッチー、先述の『アメリカン・イディオット』もイラク戦争下で反戦をテーマに掲げるなど、聴けば聴くほど、スタンドと本体とのギャップに驚きます。
そしてそのチョコラータの忠実なる助手(?)、コンビを組むセッコのスタンドが「オアシス」。
こちらの元ネタも説明不要ですね。「UKロック」というジャンルはこのバンドを指すと言っても過言ではない、ノエル&リアム・ギャラガー兄弟を中心としたバンド、オアシスです。
代表作は全世界で2500万枚を売り上げた『モーニング・グローリー』。日本ではウォークマンをはじめ、数々のCMソングに使用されていることでおなじみの「Whatever」も人気です。
音楽性的にはやはりスタンドと本体のイメージには遠いですね……。
OASIS『(WHAT’S THE STORY) MORNING GLORY?』
3人のメンバーの関係性が良好で今日まで活動を続けているグリーン・デイとは対照的に、リアム&ノエル・ギャラガー兄弟の仲の悪さはロックファン以外にも知られるところ。2009年にはついに解散しています。
また、彼らは他のバンドにも痛烈な批判を浴びせる口の悪さでも有名で、グリーン・デイとも論争となり「不仲」だとか。
どちらが正しい、というわけではないのですが……。
この2組の名前を冠したスタンドが「小指が赤い糸で結ばれてるコンビ」(by ミスタ)と喩えられるというのも、なかなか因果な話ですよね。
ブチャラティの肉体が「すでに死んでいた」という、衝撃の事実が明かされた前回。その詳細も気になるところですが……まずはこのコンビを退けなければなりません。
コロッセオで待つ「謎の男」の正体、そしてボスを撃破するという方法も気になります。
クライマックスに向けて加速する運命。一秒たりとも目が離せません!
To Be Continued…