ジョジョの奇妙な元ネタ紹介! その⑯「シアーハートアタック」

~今週のスタンド~

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シアーハートアタック
(元ネタ:クイーンのアルバムおよび曲名「Sheer Heart Atack」)

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重ちー……。やはり彼の死を悼むところから始めねばなりません。

原作読者とすればわかりきっているはずの展開。それにも関わらず、目頭が熱くなってしまったのは演じる山口勝平さんの熱演もさることながら、やはり重ちーというキャラクターが、どんなに恐ろしい殺人鬼を前にしても「大好きな両親と、その両親が住む街」を守るために闘った、その姿に感じ入ってしまうからでしょう……彼の死をもって、杜王町に住むスタンド使いたちも動き出します。

そんな中でも余裕の表情を崩さない吉良吉影でしたが、Bパートではすぐに重ちーの遺した手がかり(スーツから千切れたボタン)から、承太郎と康一くんがその正体に迫りつつありましたね(原作では「山岸由花子はシンデレラに憧れる」のエピソードがこの間に入っていたので、もう少し吉良に余裕があったように感じられたのですが)。

しかし吉良吉影、まだ奥の手を隠していました。それが今回紹介するスタンド、「シアーハートアタック」です。

……ん? 吉良のスタンドは触れたものを爆弾に変える「キラークイーン」じゃなかったっけ?

そうお思いのあなたの直感は正しい。この「シアーハートアタック」、ファンの間でもかなり解釈の割れる、反則的な能力なのです(同じ「爆弾」に関する能力ということで、「キラークイーン」の一部であると認識する見方が広く受け入れられてはいますが)。

能力の詳細に関しては本編を待つとして……元ネタを紹介しましょう。「キラークイーン」と同じく、英ロックバンド・クイーンの楽曲から取られています(6thアルバム『世界に捧ぐ(News Of The World)』に収録)。
しかしこれまたややこしく、「Sheer Heart Atack」という言葉自体の初出は「Killer Queen」を収録した3rdアルバム『シアー・ハート・アタック』なんですね。間に4th, 5thを挟んでいますから、相当この言葉が気に入っていたんでしょうか。
楽曲の作曲を手がけたのはドラムのロジャー・テイラーで、ディープ・パープルの楽曲を思わせる高速ハードロック・チューンに仕上がっています。

今回のエピソードは承太郎&康一くんコンビの戦いぶりに注目です。戦いの始まる前、「何考えてるかわからなくて(承太郎さんは)苦手だなぁ~」とぼやいていた康一くんと承太郎の間に、確かな信頼関係が芽生えていく様には胸が熱くなること必至。ぜひ、手に汗握ってお楽しみください!

 

TO BE CONTINUED…

  


 

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