「COUNTDOWN JAPAN 15/16」1日目レポート! moraで人気のアニソンアーティストも大活躍

年末恒例の邦楽ロックフェス「COUNTDOWN JAPAN 15/16」。 千葉・幕張メッセで開催されたこのフェスのラインナップは年々進化を遂げており、特に1日目である12月28日にはアニメのタイアップソングを中心に歌うアーティストや声優などのステージも繰り広げられました。 moraのダウンロードランキングでも常に上位を席巻する彼女たちが、一見「アウェー」にも思えるロックフェスという空間でどのようなパフォーマンスを見せてくれたのか……その模様をお届けします。

 


 

Aimer

「COSMO STAGE」のオープニングアクトとして登場したAimer。Galileo Galileiの楽曲へのゲスト参加やONE OK ROCKのオープニングアクトを務めるなど、ロックファンにも着実に認知を広げつつある彼女が、満を持してCOUNTDOWN JAPANに登場。ライブは「Hyperballad」(björk)のカバーからスタート。ロックフェスという空間に敬意を表しつつ、ぶれることない「歌」の力で観客を包み込む。深淵を感じさせる歌声はバンドサウンドにも映え、2曲目の終わる頃にはエリア後方まで観客が詰めかけていた。最終曲「六等星の夜」ではしっかりと熱を維持したまま、静かなピアノのみの伴奏で締め。自らの世界観を余すことなく描ききった、素晴らしいステージだった。

(写真提供:rockin’on japan)

 

<セットリスト>
1. Hyperballad(cover)
2. StarRingChild 【試聴
3. RE: I AM 【試聴
4. Brave Shine 【試聴
5. 六等星の夜 【試聴

 

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Kalafina

大ヒットアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のED曲としてお馴染み、ダークで重厚な「Magia」からスタート。シンフォニックな梶浦由記ワールドは、バンドサウンドによるライブでこそ映える。意外にもロックフェス向きのグルーブ感を生み出していた。メンバーの三人は衣装をひらひらとはためかせ舞い踊り、妖艶かつゴシックな世界観を描き出す。以降はアッパーなロックチューン中心のセットリストで、タイアップ曲は少なめの「攻め」の姿勢。 「COUNTDOWN JAPAN、初めて来た人!」のコールに対するレスポンスが大きく、新たなファン層を獲得せんとする主催側の面目躍如といったところか。MCで飛び出した「エンジン全開」のかけ声通り、最後まで全力で駆け抜けたステージだった。

(写真提供:rockin’on japan)

 

<セットリスト>
1. Magia 【試聴
2. identify 【試聴
3. destination unknown 【試聴
4. 音楽 【試聴
5. One Light 【試聴

 

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藍井エイル

本会場から離れたASTRO ARENAでのアクト。2015年は世界ツアー&武道館、そして今回の「COUNTDOWN JAPAN 15/16」出演と初物づくしだったという。四方を囲まれたアリーナでのステージであることを十全に活かし、映像とのシンクロが素晴らしい。サイバーな幾何学模様が楽曲に合わせて展開し、SFチックな演出にアニメファンも大盛り上がり! セットリストはタイアップソング中心の構成で、感情のフックがたくさんある「アニソン」のパワーを目の当たりにした。本人もファンも、とにかく楽しそうで、この波に乗っていけばもっともっと遠くまでいけそう! そう思わせてくれるステージだった。

(写真提供:rockin’on japan)

 

<セットリスト>
1. INNOCENCE 【試聴
2. シリウス 【試聴
3. シューゲイザー 【試聴
4. ラピスラズリ 【試聴
5. IGNITE 【試聴

 

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OLDCODEX

「前代未聞の絵描きのいるバンド」とのMC通り、ペインター・YORKE.によるパフォーマンスが衝撃的。ステージ上に設置されたキャンバスに、容赦なく塗り重ねられていくペンキは、「二度と元に戻らない」ライブ性を表現しているのだろうか? この日一番の黄色い歓声が飛び交っていたのがこのステージだったのではないかと思う。ライブはラウドなロックサウンドを基調に、静動織り交ぜながら独特の世界観を展開していく。ボーカル・Ta_2が最近読んだという漫画の一節を引用し、「つらいこと、苦しいことは必要なこと」というメッセージを投げかける場面も。熱量と説得力に富んだ、まさに圧倒のステージだった。

(写真提供:rockin’on japan)

 

<セットリスト>
1. Reminder 【試聴
2. Feed A 【試聴
3. Stained me 【試聴
4. Bitter Aspiration 【試聴
5. Aching Horns 【試聴
6. Eyes in chase 【試聴

 

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茅原実里

アニソンってなんでこんなに泣けるんだろう……ふとそんなことを思ってしまった。舞うサイリウム、図らずも萌えてしまう「アニメ声」のMC……「Paradise Lost」ではオタ芸も飛び出し、完全にアニメファンの「ホーム」が出現していた。ここでふと思ったのが、「アニソンアーティストがロックフェスに出る意味」である。ひとつは、アーティストと観客の適度な距離感。ワンマンでもジョイントコンサートでも、アリーナやホールなどの大会場が彼らの公演には多いのだ。そしてもうひとつは、サウンドのバランスがロックバンド仕様ということ。歌を「立てる」ように楽器が鳴るのでなく、楽器隊もまた主役というバランス感覚がある。アニソンアーティストのバックを務めるのは、渋さを感じさせるベテランミュージシャンが実は多い。彼らにスポットが当たることでまた新たな音の楽しみ方ができるだろう。(ハイレゾ音源ならそんな楽しみ方にもピッタリ! と宣伝しつつ……)

(写真提供:rockin’on japan)

 

<セットリスト>
1. 恋 【試聴
2. 境界の彼方 【試聴
3. PRECIOUS ONE 【試聴
4. Paradise Lost 【試聴
5. Freedom Dreamer 【試聴

 

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LiSA

アーティスト志向を強める近年の彼女らしい、ノンタイアップシングルやアルバム曲が中心の「攻め」のセットリスト。 「COUNTDOWN JAPAN」は2回目、夏も出演したとのことだが、ステージのトリを務めるのは自分でも予想外だったとのこと。 時に妖しく視線を投げかけるその挑発的な身振りは、彼女が次なるステージに歩みを進めようとするその意思の表れだろうか? バンドアンサンブルは幾度もの大ステージを共にすることで強靭さを増しており、もともと地元でバンド活動を行っていたという彼女にとって、ようやく本来見たかった景色に辿り着けたのかもしれない……。「ロック」と「アニソン」の垣根をぶち壊す起爆剤になるのは彼女以外にないだろう。そう思わせてくれる大団円のステージだった。

(写真提供:rockin’on japan)

 

<セットリスト>
1. L.Miranic 【試聴
2. Empty MERMAiD 【試聴
3. say my nameの片想い 【試聴
4. DOCTOR 【試聴
5. crossing field 【試聴
6. シルシ 【試聴
7. Rising Hope 【試聴
EN. best day, best way 【試聴

 

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