ジョジョの奇妙な元ネタ紹介~黄金の風編~ 第5回「セックス・ピストルズ」vs「クラフト・ワーク」

「ジョジョの奇妙な元ネタ紹介」第5回更新! 今回は第7話と第8話を振り返っていきます。

 

カプリ島を目指すブチャラティ一行。船の上で一行を襲ったスタンド使い、ズッケェロには仲間がいた! 勝利したことを悟られないように撃破するため、「暗殺向き」のスタンドを持つ拳銃使い、ミスタが一肌脱ぐことになります。

ミスタのスタンドは「セックス・ピストルズ」。言わずと知れたパンクバンドのアイコンですね。オーバードーズにより夭折したベーシスト、シド・ヴィシャスはTシャツのプリントなどで、一度は見たことがあるかもしれません(椎名林檎の初期楽曲「シドと白昼夢」の元ネタでもあります)。ボーカルのジョニー・ロットン(ジョン・ライドン)は、のちに「パブリック・イメージ・リミテッド」を結成し、こちらも世界的な成功を収めています。

 

Never Mind The Bollocks, Here's The Sex Pistols/Sex Pistols

Sex Pistols『Never Mind The Bollocks, Here’s The Sex Pistols』

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小人のような容姿の「ピストルズ」、可愛いですよね。一人ひとり(「一匹」と言うと怒る!)性格が違う彼らは、ミスタ役の鳥海浩輔さんが全員分アフレコしているそうです! 単なる「ミスタのスタンド」というだけでない活躍をこれから随所で見せてくれるので、ぜひお楽しみに。

 

さて、ミスタが追うズッケェロの仲間のスタンド使い、サーレーももちろんスタンド使いでした。
その能力名は「クラフト・ワーク」。元ネタはドイツのテクノバンドで、かのYMOにも影響を与えている電子音楽の始祖といえる4人組。サカナクションのラップトップを並べて演奏するパフォーマンスも、彼らのスタイルをオマージュしたものです。

以下紹介するアルバムは、2010年代に入って行われた、8晩かけて8枚のアルバムを完全再現するツアー<クラフトワーク 3D CONCERTS 12345678>の模様を収録したベスト盤的作品。

 

3-D The Catalogue/Kraftwerk

Kraftwerk『3-D The Catalogue』

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物体を「固定する」というシンプルゆえに応用の利く能力は、序盤で登場するチンピラの能力にしては惜しい! とファンの間でもよく話題になります。走行するトラックの上での戦闘描写は、すさまじかったですね。ミスタとピストルズの「チームワーク」で、辛くも切り抜けたという感じでしょうか。

 

今回の元ネタ紹介は以上ですが、触れておかなければならないのは第7話の冒頭で流れた衝撃のダンスシーンでしょう!
原作でも、まったく脈絡なくダンスが始まることでファンの間でも人気のシーンで、音と動きが付くアニメではどのように表現されるのか注目が集まっていました。

ファンキー&サイケデリックな映像表現は、個人的には大・大・大満足でした!!! 今後発売されるであろうサントラにも、音源の収録を期待しちゃいますね。

 

To Be Continued…

 


 

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