オランダ出身のピアニスト/コンポーザーのユップ・ベヴィンがアルバムリリース記念ショーケースを開催

身長約207cmのオランダ人コンポーザー/ピアニスト、ユップ・ベヴィンが6月21日に日本で発売となったアルバム『プリヘンション』プロモーションの為初来日し、7月11日オランダ大使館でメディア向けリリース記念ショーケースを行った。

 

今回のショーケースの会場となったオランダ大使館内、オランダ大使公邸内のダイニングルームの真ん中には、蓋を全て開放させた状態で置かれたアップライトピアノ、そのピアノを囲むよう扇状に配置された座席。

 

開会に先立ち駐日オランダ王国大使アルト・ヤコビ氏から「国際的に活躍しているオランダのアーティストをサポートする活動の一環で本日はここでショーケースを開くことになりました。ユップ・ベヴィン氏は自身の音楽のことを“複雑な感情のためのシンプルな音楽”と評されていますが、これは日本でいう“もののあわれ”というものに近いかと思います」と挨拶があった後に、哲学者のような髭と髪に覆われたルックスのユップ・ベヴィンが登場。メジャーデビューアルバム『プリヘンション』(Prehension)から「はじめから」(Ab Ovo)、「偏心」(Sonderling)、そしてユップが世に出るきっかけとなった自主制作盤『Solipsism』から「Etude」の3曲を続けて演奏。海外では“ジェントル・ジャイアント(優しき巨人)”と呼ばれるユップ・ベヴィンのその大きな体からは想像もつかない、繊細で優しいピアノの音色は観客を魅了し、緑に囲まれたオランダ大使公邸の美しい空間がよりドラマティックなものに変化するような演奏を披露。

 

3曲演奏の後に、インタビュアーとの質疑応答の時間となり、「初めて来た日本の印象は?」という質問に対して「昨日の夜に、日本に到着したので、まだそこまで堪能できてはいませんが、夜に散策してよっぱらい横丁などを見てきました」と答え、207cmという高身長について聞かれる「日本に来てすでに頭をぶつけてしまいました(笑)。日本では道で会う人に、身長が高く驚かれましたが、日本の方は皆礼儀正しく、敵意があるわけではないとわかりますので、気にしていません」とにこやかに語った。

 

その身長の高さと、髭に覆われたルックスとは逆に、非常に繊細な音について聞かれると、「若い時はよく弾いていたのですが、久しぶりに弾いてみたら、今までになったような演奏になりました。自宅でアップライトのピアノを弾いていたこともあり、子供を寝かしつけた後、家族が寝静まった後に演奏をしていたので、こういうソフトな音楽がうまれたのかもしれません」と自身のサウンドが生まれた経緯を話した。最後に今後について聞かれ、「ゆっくりとではありますが、次回作に取り組み始めています。次は自分だけではなく、クワイヤやストリングスと一緒に演奏することを考えていて、来年の暮れごろまでに出せればと思っています」と既に次回作への取り組みを行っていることを明らかにした。

 

その後、最後に『Solipsism』から「Midwayer」「Sleeping Lotus」、『プリヘンション / Prehension』から「ハンギングD / Hanging D」の3曲を演奏、ショーケースの幕を閉じた。

 


プリヘンション / Joep Beving

プリヘンション/Joep Beving

 

■関連サイト

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