すすめ!ハイレゾ横丁 〜ハイレゾくんと学ぶハイレゾ講座〜 第3回「ウォークマンでハイレゾを聴こう」

最近話題のハイレゾ。これはハイレゾ愛にあふれた若者+おじさんの物語である。

 

 

登場人物

ハイレゾくん 音楽が大好き。ハイレゾにも興味を持つ好奇心旺盛な青年。

オーディオおじさん 隠居生活をしているオーディオ好き。

ハイレゾ子 隠れオーディオ女子。趣味は三度の飯。ハイレゾくんの恋人。

レゾ郎 忍者のくせにハイレゾが好き。ハイレゾくんの遠い親戚。

 

 

第3回 ウォークマンでハイレゾを聴こう (前回はこちら

 

ハイレゾくん こんにちは。

 

オーディオおじさん いらっしゃい。しばらく姿を見せなかったということは、ずっとハイレゾを聴いていたわけじゃな。

 

ハイレゾくん ふふふ。これを見てください。

 

オーディオおじさん おっ、それは! ソニーのメモリ内蔵型ウォークマンじゃな。

 

ハイレゾくん はい、ちょうど10月に新製品が出たので買いました。NW-A40シリーズです。僕のは「NW-A45HN」。ハイレゾ対応ヘッドホン付き16GBモデルです。

 

オーディオおじさん どれ、見せてみい。

 

ハイレゾくん Xperiaでもハイレゾは聴けますけど、ハイレゾの良さを知ったら、じっくり聴きたいじゃないですか。ならやっぱりウォークマンかと。16GBが一杯になるまで、思い切りハイレゾを聴くつもりです。

 

オーディオおじさん 16GBどころではないよ。microSDメモリーカードを装着できるから、もっと沢山のハイレゾを聴くことができる。シリーズにはもっとメモリ容量の大きいモデルもあれば、ヘッドホンを自分で選ぶ人用にヘッドホンのないモデルもある。

 

ハイレゾくん ええ、でもやっぱり専用のプレーヤーはいいですね。こんなに軽くてコンパクトなボディから、豊かで厚い音が飛び出してくる。つくづくハイレゾの時代に生まれてよかったと思います。

 

オーディオおじさん 何を言っておるか、わしの若い頃だってカセットのウォークマンで……(頭を振って)、いやいや音質、容量とも全然違うことは認めざるをえん。確かにNW-A40シリーズはいい!

 

ハイレゾくん あと僕が気に入ったのは、圧縮音源やCDの音をハイレゾ相当にアップスケーリングする「DSEE HX」機能です。これで今まで聴いてきたお気に入りの曲も“いい音”で聴けます。

 

オーディオおじさん まだあるぞ。Bluetoothも装備しているから、ワイヤレスのヘッドフォンやスピーカーでも聴ける。オーディオ・マニアには様々な聴き方ができそうじゃ。

 

ハイレゾくん かぶせてきますね。ならこちらも言いましょう。ハイレゾ対応のデジタルノイズキャンセリングの効果もスゴいですよ。電車の中のゴーという音が小さくなって、静かな音場があらわれます。

 

オーディオおじさん それそれ! 昔は電車の中でウォークマンを聴いていても、半分くらいは電車の音。音楽はメロディを追っかけているだけじゃった。それがノイズキャンセリングを使えば、静かな空間で音楽を聴いている状態になるのじゃからな。これは確かに新技術の恩恵じゃ。

 

ハイレゾくん あと、ノイズキャンセリングの逆となる「外音取り込み機能」もあれば、FMラジオも受信できます。語学学習用の聴き方もできる機能もあります。こういう細かいところまでは興味ないかもしれませんが……。

 

オーディオおじさん そんなことはない。ワクワクするオーディオはみな素晴らしい。でも正真正銘、オーディオ・マニアが唸る機能がNW-A40シリーズにはあるぞ。

 

ハイレゾくん それは何ですか?

 

 

ウォークマンなのにUSB-DACにもなる

 

オーディオおじさん NW-A40シリーズはUSB-DACとしても使える。それがスゴイ。

 

ハイレゾくん 初耳です。USB DACとは何ですか?

 

オーディオおじさん まずDAC(Digital to Analog Converter)を説明すると、これはデジタルをアナログに変換する回路のことじゃ。どれだけデジタル全盛の時代になっても、我々が聴く音は最終的にはアナログにしなければならない。それがDACの役割じゃ。別に珍しいものではない。CDプレーヤーにもスマートフォンにも組み込まれている。黒子みたいに、ほとんどのデジタル機器に入っていると言っていい。

 

ハイレゾくん ではUSB-DACとは?

 

オーディオおじさん USB-DACというのは、パソコンにUSBでつなぐDACのこと。当然パソコン内にもDACは組み込まれていて音楽や動画を楽しんでいたと思う。しかしそれはあくまで一般用。音楽を聴くための高性能DACではない。

 

ハイレゾくん そしてパソコンのDACはハイレゾにも対応していない、と。

 

オーディオおじさん そのとおり。さすがハイレゾ横丁の新米。だからNW-A40シリーズをUSB-DACとして使えば、パソコンでハイレゾ音源本来の魅力を楽しむことができるんじゃ。音質重視のUSB-DACだから音もいい。(ハイレゾの再生にはWindowsなら「Music Center for PC」、Macなら「Hi-Res Audio Player for Mac」をダウンロードして使おう)

 

ハイレゾくん パソコンでもハイレゾが聴けるなら、楽しみが広がります。

 

オーディオおじさん ハイレゾだけではない。圧縮音源も「DSEE HX」機能で“いい音”で聴けてしまう。

 

ハイレゾくん そうか。USB-DACも使い道が多そうですね。

 

オーディオおじさん 第1回でもちょっと話したけれど、ハイレゾが世に出たころは、パソコンでしかハイレゾは聴けなかった。そこで必ず必要だったのがUSB-DACだ。「ハイレゾを聴く」ということは「USB-DACを買う」と同義語じゃった。マニアは数万円から10万円以上したUSB-DACを購入したものじゃ(遠い目)。

 

ハイレゾくん そんな時代があったとは。

 

オーディオおじさん それがNW-A40シリーズを買えば、USB-DACも手に入る。時代と言えば、それまでだけど。

 

ハイレゾくん ようく分かりました。

 

オーディオおじさん いいなあ、NW-A40シリーズ。ワシも欲しくなったよ。

 

ハイレゾくん 「ワクワクするオーディオはみな欲しい」ですね(笑)

 

 

外出先で、自宅で、ハイレゾを目いっぱい楽しめる機能が満載!

 

次回に続く!)

 


 

今回ハイレゾくんが使ったハイレゾ対応機器

ウォークマンAシリーズ[メモリータイプ]
NW-A40シリーズ

主な特徴

1. 「S-Master HX™」で最大11.2MHzのDSDネイティブ再生を実現

ハイレゾ音源のクオリティーを存分に引き出すフルデジタルアンプ「S-Master HX」*1を搭載。DSD音源はDSD 11.2MHzまでの再生*2に対応しています。また、圧縮音源やCD音源もハイレゾ相当にアップスケーリング*3できる「DSEE HX」や、Bluetooth®のワイヤレス音楽再生をハイレゾ相当*4で楽しめるLDAC™にも対応。

 

2. ノイズキャンセリング機能で電車やバスの車内、航空機内などでもノイズを軽減

常に周囲の騒音を分析し、その場に適したノイズキャンセルを自動選択する「フルオートAIノイズキャンセリング機能」により周囲の騒音を低減。シチュエーションを選ばず、いつでもどこでもハイレゾの高音質を楽しめます*5。また付属のヘッドホンには新たに「外音取り込み機能」が搭載されており、使用することで音楽再生中に周囲の音も聴くことが可能となります。

 

3. USB-DAC機能

お持ちのPCとUSBケーブルで接続すると、ウォークマン®がDAC(Digital Analog Converter)として機能するため、PC*6の音源をハイレゾ相当*7の高音質で楽しむことができます。

 

*1 ワイヤレスリスニング(Bluetooth®接続時)およびFMラジオには無効です。
*2 リニアPCMへの変換再生になります。
*3 最大192kHz/32bitまで拡張。
*4 ハイレゾ音源を990kbpsで伝送する場合。
*5 NW-A46HN/A45HNに付属のヘッドホンまたは別売の対応ヘッドホン(IER-NW500N)を使っているときにのみ有効です。周囲の騒音がまったく聴こえなくなるわけではありません。
*6 USB-DAC機能を使用時には別途ドライバーのインストールが必要となります。インストールは こちらをご覧ください。
*7 「DSEE HX」機能ON時。

 

ソニーモバイル公式:http://www.sony.jp/walkman/products/NW-A40_series/

 


 

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牧野 良幸 プロフィール

1958年 愛知県岡崎市生まれ。
1980関西大学社会学部卒業。
大学卒業後、81年に上京。銅版画、石版画の制作と平行して、イラストレーション、レコード・ジャケット、絵本の仕事をおこなっている。
近年は音楽エッセイを雑誌に連載するようになり、今までの音楽遍歴を綴った『僕の音盤青春記1971-1976』『同1977-1981』『オーディオ小僧の食いのこし』などを出版している。
2015年5月には『僕のビートルズ音盤青春記 Part1 1962-1975』を上梓。

マッキーjp:牧野良幸公式サイト

 

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