ジョジョの奇妙な元ネタ紹介! その㉔「チープ・トリック」

~今週のスタンド~

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チープ・トリック
(元ネタ:アメリカのロックバンド「Cheap Trick」)

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 本人いわく「チンケな能力」ながら、その応用の幅広さで仗助たちを追い詰めた難敵「エニグマ」。「ハイウェイ・スター」噴上裕也の侠気溢れる行動も手伝い、無事撃破に成功しました(本体は「クレイジー・ダイヤモンド」の能力によって“本”にされてしまうという結末に…)。

 一方の岸部露伴は、火事で焼けた自宅の修繕見積りにやってきた建築士・乙雅三(きのと まさぞう)と接触。「絶対に他人に背中を見せたくない」という奇妙すぎる強迫観念の正体を探るべく、悪知恵を働かせたのが運のつき。実はスタンド使いだった――とはいっても彼自身にその自覚はなかった――乙の能力「チープ・トリック」の攻撃を受けてしまうのでした。

 「意思をもったスタンド」である「チープ・トリック」。彼(と言っていいのでしょうか)にできることは「背中に取りついて、ただささやくだけ」。しかし背中を他人に見せたら最後、とりつかれた人間は身体中の生気を吸われて絶命してしまいます。「吉良のおやじ」とつながっているらしい「チープ・トリック」の目的はどうやら川尻浩作に化けた吉良につながる手がかりを消し去ること……露伴はこの難局をどう切り抜けるのでしょうか?

 「チープ・トリック」の元ネタはアメリカの同名ロックバンド「Cheap Trick」です。フロント2人の甘いマスクも手伝って本国アメリカよりも先に日本でアイドル的な人気を博し、武道館公演が実現。その時のライブ盤が本国に“逆輸入”される形でヒットし、名実ともに人気バンドのひとつになったという異色の経歴を持っています。「BUDOKAN」が世界に知れ渡ったのもこのライブ盤がきっかけだったそう。当時のエピソードは以前にmoraで実施した日本での担当ディレクター・野中規雄さんへのインタビューに詳しいので、こちらもぜひご一読を。

 予告ではもうひとつの物語、吉良(川尻)の正体に迫りつつある川尻早人の物語も佳境に近付きつつあることが示唆されています。普通の小学生、スタンド使いですらない彼が最凶の殺人鬼を前にどのように立ち回るのか!? こちらからも目が離せません!

 

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TO BE CONTINUED…

 


 

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