【Chima インタビュー】TV アニメ『月とライカと吸血姫』エンディング主題歌「ありふれたいつか」収録したミニアルバム『nest』リリース!

シンガーソングライター・Chimaがミニアルバム「nest」をリリース。リード曲には10 月クール放送のTV アニメ『月とライカと吸血姫』のエンディング主題歌「ありふれたいつか」を収録。そのほか過去タイアップ曲含めた、計6 曲入りのミニアルバムとなっている。moraではリリースを記念したスペシャルインタビューを実施。楽曲と本作の魅力についてたっぷりお話をお伺いした。

インタビュー:mora スタッフ

Chima 「nest」

Chima

試聴・購入 [ハイレゾ] 

AAC 試聴・購入

 

――アルバムタイトル「nest( ネスト)」には『巣』のイメージが込められているとのことですが、本タイトルに込めた思いを教えてください。

Chima さん(以下、Chima):それぞれの作品からイメージを頂き、出来たタイアップ曲を並べたときにとてもカラフルになったなぁという印象がまずありました。それぞれ共通して、曲を聴くことで肩や頭やいろんな力がファーと抜けたらいいなぁという思いがあったので、巣(お家)やひと休みなどの意味がある「nest」にしました。
また、鳥の巣みたいに聴く方それぞれのいろんな地域で、いろんな形の巣が出来たら楽しいなぁと想像しています。

――「ありふれたいつか」は10月より放送開始のTVアニメ『月とライカと吸血姫』エンディング主題歌となっています。制作をする上でアニメとのつながりを意識されましたか?

Chima:原作やビジュアルにイメージや考え方など、どんどん世界に引っ張られていく時間が好きで。今回も主人公のイリナとレフを思って歌詞を書きました。また1960年代の宇宙のお話ということで、シンセの音そのまま使うのではなく、生音を素材としてアナログ感を要所要所に散りばめました。

 

――「ありふれたいつか」の歌詞には宇宙に関することばが多く出てきますが、特に気に入っているフレーズがあれば理由とともに教えてください。

Chima:2サビ頭の”ありふれた夢の感覚”という歌詞です。
一見「ありふれた」と「夢」は相反する感じなのですが、なんとなく環境に対する皮肉みたいな。
きっと無謀で心のどこかで叶わないと知っているけれど、ただの夢物語の感覚で終わらさず口にも出しちゃうし。夢を目標に変えて、感覚を感触にしていくみたいな、イリナの強さにグッときて書いた歌詞なのでここの部分が好きです。

 

――「ありふれたいつか」のレコーディング時に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

Chima:コロナになってから宅録はしていたのですがスタジオrecは久しぶりで。さらにライブもずっと会場でしていなかったので、まず「音が良い!気持ちいい!」となりテンションめちゃくちゃ上がったのを覚えています。歌うの楽しいなぁ、って。笑
なので自然と家で歌っていた時より空が広く、力強くなっていきました。
また2A終わりでコーラスがわぁっと出てくる部分があるのですが、脳みそが開放されていくイメージだったので、ディレイをかけたものを切ってみたり一音ずつ録音して重ねたり。やりたいことをたくさん詰め込み、楽しかったです。

 

――moraは高音質ハイレゾ音源も取り扱っている音楽配信サイトですが、ハイレゾで聴く時に是非注目してほしい、サウンドのこだわり等の聴き所があれば楽曲の紹介と併せて教えてください。

01. はじまりのしるし(TV アニメ『ゼロから始める魔法の書』ED 主題歌)
もともとドラムの宮川さんとピアノの永見さんと3人でセッションしている中で輪郭が見えてきた曲で、その時と同じメンバーで録音出来て、とても自然な流れで完成した曲です。山口さんのアレンジで曲に温もりが加わり、楽曲の柔らかさや弦の表情は是非ハイレゾで体感して欲しいと思います!

02. ありふれたいつか (TV アニメ『月とライカと吸血姫』ED 主題歌)
壁があってその奥や手前に音が入ってたり、たくさんのいろんな音が散りばめられたアレンジになっています。永見さんと何度も何度も相談しながら音を足していったので、きっと聴けば聴くほど、あ、こんな音入ってたんだ、とイースターみたいに遊びながら見つけていく楽しさがあるのかなぁと思うので、是非たくさん聞いてください!笑

03. lien ( アプリゲーム『最果てのバベル』ED テーマ)
石川さんのアレンジで歌うのは初めてだったのですが、聴いた時にオケだけでも満足しちゃうような力強さと美しさがあり、それに負けないように歌おうと、ものすごく贅沢な気持ちで歌いました。とにかくとにかくゴージャスなのです!

04. 僕らのはなし
”ありふれたいつか”と同時期に作った曲なのですが、原作を読んで生まれた感情や景色を無意識にひきずりながら自分の現実世界に落とし込んだものになっています。イリナにとってのレフは、自分にとってのお客様や今まで出会ってきた各地の会場や音楽仲間で、自分の曲でも珍しいくらいストレートな歌詞になっています。曲のイメージに合わせてミックスでも他の曲と比べて丸く優しくなっているので、包まれる感じになったら嬉しいなぁと思います!

05. urar (TV アニメ『ハクメイとミコチ』OP 主題歌)
個人的にアルバムの中で一番トリップする曲かなぁと思います。
高野さんに初め弾き語りデモをお渡ししたのですが、テンポを書いてアレンジを進めてくださったので、弾き語りの独特の揺れがエモーショナルだったり、タイトルにもなっている「urar(=霧)」の未知数の奥行きやゴンと前に出てくる部分があったり、とても映像的で。是非大音量で聴いていただきたいです!

06. たより (弾き語りVer.) (提供曲セルフカバー)
上田麗奈さんに楽曲提供した曲ということで初セルフカバーで緊張しましたが、この時もスタジオでヘッドホンから聴こえる音がめちゃくちゃ気持ちよく。一瞬でテンションが上がり、録音しだして一回目のテイクがオッケーになりました。笑
アルバムにいつものライブスタイルでもある弾き語り音源が入っていることが、距離も近く新鮮で嬉しいです!

 

――本作はまさに心の休憩所になるようなアルバムに仕上がっているかと思いますが、Chimaさんがリラックスできる場所やストレス解消方法を教えてください。

Chima:私はとにかく散歩が好きで、歩いていると頭も心もスッキリします。山もよく登りますが、川と空が見えるところは特に好きです。
ストレスは実はあまり感じるまではいかなくて、、楽天的なのか、嫌だと思うことがあると、なんでそう思うのか、なにがそう感じさせるのか、とか原因を考えてそれを好転できないかとか。時間は流れていくし、もし何かしらで今命が消えてしまうとして最後の瞬間は笑ってたいなと思うので出来るだけ早く脱出します。笑

 

――Chimaさんが最近心を動かされた楽曲があれば教えてください。

Chima:玉置浩二さん作曲、ビートたけしさん作詞の”嘲笑”という曲です。
ある企画で教えてもらった曲なのですが、初めて聴いたときは衝撃でした。願う美しさや祈る儚さを真正面から浴びているみたいな、かっこよくて優しい曲だと思いました。

――moraでミニアルバム「nest」を楽しみにされている皆様にメッセージをお願いします。

 Chima:今回ミニアルバム「nest」をリリースできること、とてもとても嬉しく、自分にとってはご褒美みたいな出来事です。

マスタリングで順番に曲を聴いているときに、自分の時の流れを思い出すのではなく、それぞれの作品を思い出したのは初めての発見で驚きました。是非アニメ作品とともに曲をいろんな場所で楽しんでくださったら嬉しいです!!

 

――Chimaさん有難うございました。さまざまな思いが込められた本作を是非moraのサイトでお楽しみください! 

Chima 「nest」

Chima

試聴・購入 [ハイレゾ] 

AAC 試聴・購入