崎山蒼志さんとギターを弾きながら―――「並む踊り」リリース記念moraインタビュー

2002年生まれ、静岡県浜松市在住のシンガーソングライター、崎山蒼志

昨年の鮮烈な登場から、1stアルバム「いつか見た国」のリリース、翌年の1st TOUR「国と群れ」の開催を経てアーティストとしての存在を確固たるものとし、2019年も配信リリースを重ねてきた彼が10月30日、遂に2ndアルバム「並む踊り」をリリース。

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君島大空、諭吉佳作/men、長谷川白紙という、彼の敬愛するアーティストそれぞれとの共作曲も含んだ一枚。今回moraでは、崎山蒼志さんとスタッフがお互いギターを持って向かい合う形で、色々お話を伺うことが出来ました。

インタビュー/テキスト:横倉 涼(mora)


―――今回はお忙しいところお時間を頂き、ありがとうございます。昨年、Abema TV「日村がゆく」で崎山さんが一気に世に知られた時、「すごいアーティストが現れた!」と思ってmoraでも「五月雨」という楽曲にフォーカスして記事を書かせていただいたのですが…

今回遂に念願かなって直接お話を聞かせて頂くことになりまして、本当に光栄です。今日はよろしくお願いいたします。

いえいえ、そんな……よろしくお願いします。

―――まず、以前ギターマガジンでのインタビューで挙げられていた「お気に入りの7つのコード」というのがありましたが…

その7つは、引き続きめちゃくちゃ多用していますね。
こういうの(※1)とか、それからこういうの(※2)とか…「蜘蛛みたい」って言ってたやつですね。これはほんとに多用していて。もう変わらずですね。今回のアルバムの曲でも出てきます。

※1「C△7」 ※2「Dm6(9)」

あとは、こう(※3)弾くよりこう弾いた方が(※4)いいな、みたいな。

※3「C#m」  ※4「C#m9」

 

―――おぉ~。「五月雨」でもマイナー9thは出てきてましたもんね。これはもう引き続きという事で。

なんか…不思議な感じですね(笑)。ギターでこう……(※moraスタッフもギターを弾きながらインタビューしている状況について)

―――当時のインタビューでも、コードを表現するときに「曇ったような」という言葉を使われていて。例えばアコギでよく弾かれるCやGのようなシンプルなコードよりは、そういったはっきりしない響きの方が崎山さんの心をより表現できるという事でしょうか?

そうですね。例えばDm7だったり、GとかCを弾くにしてもこうやって……(※5 ハンマリング・プリングを交えつつ)

⇒  ※5「Dm7(13)」 → 「C△7」

あとはコードを探すっていうか、知らないやつとかも押さえてみたりして、「これいいな」っていうのもありますね。

―――元々ある楽曲やコードをコピーして、それをずらしていって…というだけではなく、自分で弾きながら、ゼロから作ってしまう事もあるんですか?

それもあります。

―――おお。そういったものが見つかった時は、コードネームを付けて理論的に整理したりは……

あ、それは全くないですね。このキーだったらこうずらして使えるな、というような事もしないです。

―――コードの合間にハンマリングなどでメロディを入れるのは、以前おっしゃっていたトム・ミッシュなどのネオソウル系アーティストの影響もあるんでしょうか?

はい、メラニー・フェイって方とか…ハマっていた時期がありました。その時に小指を使ったり、コードの合間にフレーズを入れたりがカッコイイなと思いながら、そういうのを家で弾いていたら段々と手癖のようになっていって。

―――こういったフレーズは、エレキで弾かれている方が多いですが、崎山さんはアコギでも使っているという。

はい、こういうやつが今回入っているのは……あ、「むげん・」っていう曲でエレキ弾いてるんですけど、それでやってますね。

※「並む踊り」3曲目に収録

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―――あ、うっすらリバーブのかかったギターが入ってますよね?

そうですね、あとはノイズを入れたり。「ピ―――」と……

―――すごく新鮮なアプローチでした。あれはダンエレクトロを使われたんですか?

はい。ダンエレクトロですね。

 

諭吉ピアノに対して、ベースはこの音だ!みたいな


―――では話題に出たところで、今回先行配信もされていた「むげん・ (with 諭吉佳作/men)」についてお話を伺いたいのですが。とにかく衝撃的な1曲でした。

はい、諭吉さんが本当にすごくて。

―――今回コラボしていた方は、皆さん3人ともスタイルが全然違うじゃないですか。
君島大空さんは崎山さんと同じギタリストですが、諭吉佳作/menさんはiPhoneで作った音源とハンドマイクでライブしますし、長谷川白紙さんは打ち込みに加えて鍵盤を弾きながら歌うわけですが…

そういったミュージシャンと、どのように音楽的なコミュニケーションを取っていったのですか?

その3人は、元々インターネット上で交流があって、「いずれ曲を作ったらおもしろいだろうな、作ってみたいな」と思っていたんです。ただ皆さん3人とも、今後めちゃくちゃ忙しくなっていくだろうから……

出来るのは今だけかもしれないなと思って、「じゃあやろう」となりましたね。

―――例えば君島さんだと、「潜水」という楽曲自体は元々存在していましたし、ギターを弾けばお互いわかりあえますよね。

そうですね、もうかなり早いですね。
(鼻歌を歌って)タ~~ラ~ラ~~ラ~♪ 「今の、こうでこうでしょ」みたいな(笑)。

―――それが諭吉佳作/menさんになると、ギターでコードを鳴らしあって…という風にはいかないですよね?

実はあの曲、すごい不思議な作り方をしていて……詞も曲もごっちゃに作ったんです。
分担したんですよね。「ここは諭吉さんが作って下さい」みたいな。

あの曲にはテーマがあって、まず諭吉さんが最初にそれに沿った、ピアノで弾き語っているものをデータでポン、とくれて。それに応じて僕がBメロ、というか続きをまたポン、と。それで何となく同じキーになったんですよね。

―――という事は、最初に全体の流れのようなものが決まっていたわけではないんですか?

そうですね。お互い少しずつ作っていく感じでした。
僕から送るときはアコギの音源なんですけど、最後に諭吉さんがiPhoneでまとめてくれて。そうなったものは僕が作ったパートも諭吉さんの和音というか……諭吉さんなりの音になっていて。諭吉さんにはもう、感謝ばかりです。

―――楽曲の展開もAメロ、Bメロっていう感じではないですよね?

そうですね、サビが4つくらいあるぞ、みたいな(笑)。

―――あの曲をギターで弾くのは、難しいですか?

でもどこかは何となくわかるから、それでだいたいは弾けますね。ライブでも出来たらいいなとは思ってます。

あと諭吉さんが作ってくれた曲なんですけど、ベースは僕が打ち込んでいて。

―――そうなんですか!

諭吉さんの鳴らしてる和音に対して、「ここはこの音だな!」みたいな。「これだ。ビ―」と。

―――ではお互い顔を見合わせての制作ではなく、作って投げての繰り返しだったんですね。

始めは何度も会って、話をしました。カラオケボックスとか、静岡のスタジオで。ピアノは全部諭吉さんで……あの諭吉ピアノが(笑)。編曲という形で全部をまとめて下さって、感謝しかないですね。

僕が入れたベースも残ってるんですが、これはエンジニアのzAkさんにミックスですごく生っぽくいい感じにして頂けたんです。その次はエレキを入れようという話になって。弾いてるのか弾いてないのか……漂ってるようなギターを入れたいなと。

GarageBandの音源を聴きながら二人でスタジオで歌入れをして、それが全て終わった後にギターを弾いたんですが、僕、ノイズがすごい好きで。ノイズミュージック、めちゃくちゃ好きなんです。ノイズって本人は思ってないのかもしれないですけど。

(iPadで動画を再生しながら)アート・リンゼイさんっていう方がいて。

ダンエレクトロの12弦で、ノンチューニングなんですよ。弦をダルンダルンにしてて。
この人が歌を歌ってるときに、ノイズを急に入れてくるんですよ。(動画を流しながら)それにめちゃくちゃ衝撃を受けて、ポップスみたいなものにノイズを入れてみたいな、と思って。

―――確かに、「むげん・」で鳴っているイメージと近いものがありますね。

こういうちゃんとした歌ものにノイズが入っているのがカッコイイな、いつか入れてみたいなと思ってたら……
「あ、今だ」と思って(笑)。

―――ギターでノイズ、というと例えばソニック・ユースとかも聴かれますか?

そこからの影響は、今作は無いかな……ただ、ソニックユースの2人のギタリストが好きで、家で真似してます。
ハードオフで買ったイカれたディストーションを2つおいて、ヘッドを叩くんですよ。それで“ゴ―――ッ”といわせたりして(笑)。30分とかやってます。その2人の、ノイズが大好きなんですよね。

―――変則チューニングも使ったりされますか?

あ、それはないですね。それ(むげん・)以外のアルバムの曲では普通にギターを弾いていて。

 

コードを弾いて、「これヤバくない?」って(笑)


―――そういったギターのフレーズを作ったり、作曲される時というのは、頭の中で鳴っている音をギターに置き換えるか、ギターを鳴らしてからその響きに引っ張られていくかでいうとどちらの方が多いですか?

それは、響きに引っ張られてですね。
弾き語りで作曲するときは、メロディーと歌詞が同時に浮かんできて、それに合わせてギターを鳴らしてみて、コードを決めるという感じです。
印象的な部分以外はコードから作ったりもしますが、最初はメロディーと歌詞しか鳴っていないことが多いですね。

―――ギターを弾かないとメロディーが出てこない、というわけではなく、自分の頭から出てきたメロディーと歌詞が、鳴らしたギターとハマっていくんですね。使っているコードは、テンションが多いですよね。

でもやっぱ、そういう変なコード好きなんですよ。押さえるのが…楽しいんですよね(笑)。
曇り空っていうか…
こういうのじゃなくて(※6)、こういう方が(※7)しっくりくるっていうのもあるし、押さえてるのも楽しいし。

※6「C」※7「C△7」

あとはほんと単純に……(Em6(9)を弾きながら)「これヤバくない?」って(笑)。そう言ってるうちに、そんな風に弾くのが癖になっちゃうって感じです。

―――でもギタリスト同士なら、「ヤバくない?」ってなるのはわかります(笑)。例えばいわゆるベタなコードで、カノン進行のC→G…のようなものがあると思うんですが、これを自分ならこう弾くというのはありますか?

これですか?(コード進行を見て、テンションコードを次々と繰り出しながら)
あ、でもこういうのでいうと、「on G」すごい好きなんですよね(※8)。

※8「C△7 on G」

アンディ・シャウフっていう人が好きで、あまりガチャガチャ弾く方ではないんですが、こんな感じで…(※9)。
そこから、onGの響きがすごい好きだなってなりました。

 ⇒  ※9「「C△7 on G」 → 「Dadd11 on A」

「The Party」…大好きですね。

Andy Shauf「The Party」

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歌とは別にやりたいんですよね。やりたいんです。


―――崎山さんはKIDS A(キッズエー)というバンドもされていて(現在は活動休止中)。君島さんとの曲が公式音源だと初のバンド音源になりますよね。石若さんも入って。それでバンド欲に火がついた、みたいなことはありますか?

※「並む踊り」2曲目に収録

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潜水は、確かにバンド音源ではあるんですけど、ベースとかほとんどの音は君島さんが家で弾いたり打ち込んで作ってくれていて。レコーディングは石若さんのドラムに、僕のアコギとボーカルだけだったんですよね。

で、石若さん……バケモノですね(笑)。
サッとスタジオ来て、「うんうんうん、君ちゃん、ドラムの叩き方言って。ドンツトパッ…オッケー♪」って感じで。
それで山口へ旅立っていきましたね。もうおかしなスケジュールで……弓とかを持ち込んでシンバルに使っていたりして。今はいろんな現場に引っ張りだこですし……本当にすごい人です!

―――潜水に関しては、せーので皆さんで音を鳴らすというレコーディングではなかったという事ですね。そういうのもそろそろやってみたいなと思ったりは…?

確かに、柴田聡子さんの「in FIRE」とか、折坂悠太さんの重奏とかみたいに、今ある楽曲でベースやドラムを弾いてもらって、というの本当にいいとは思うんですけど……
僕、ボアダムスとかバトルスとか、大好きで。ブラック・ミディとかそういうのが本当に大好きでやりたくて。
歌とは別にやりたいんですよね。(スタッフさんの方を向いて)やりたいんです。

(一同笑)

―――今、すごい主張が……(笑)

やりたいんですよね。なので今ガレバンで音源とか作って、送ってます。もうハチャメチャな奴を。

―――その話を踏まえて、今回のアルバムではこれまで通りにギターと歌、というスタイルの曲がある一方で、打ち込みやコラボの楽曲ではギターがほとんど聴こえてこなかったりとハッキリ分かれている印象があります。楽曲によってはギターと意図的に距離を置こう、みたいな思いはあったんでしょうか。

そこまでではないですね。自然と……
その時はまだバトルスとかの影響もなく、ただ曲を作る感じで打ち込んでました。でも今は、バトルスとかブラック・ミディみたいなバンドをやってみたくて……ヤバいやつを(笑)。

 

自分の中で混沌としたものを体現したい、というのがあるのかも


―――弾き語りの方だと、スラップやスラム奏法のようにアコギ演奏自体の可能性を突き詰めていくという方向性もあると思います。今はそういうのものよりは、純粋にいいなと思った音を打ち込んだりという感じでしょうか?

元々バンドをやっていたというのもあって、アコギのストロークで“ひとりバンド”というか、「ドラムがいてくれたらいいな」と思いながら激しく弾いていた時もあったんです。

でも実は僕、もうあまりガチャガチャ弾きたくなくて。うまく言えないんですけど、結構いい感じに……やりたいなっていう。だからこれからアコギを考えて弾くというよりは……

―――もっと音楽的に考えて、という?

はい。

―――その一方で、ライブだと五月雨を筆頭に、原曲よりかなり激しく演奏している印象があって。

今は一人でしかできないので、もうパンク精神ですかね。

―――ドラムのいるバンドには負けないぞ、という?

負けないぞ、というよりも……一人だけども……「あああ!」って感じです。
上手く言えないですね。

―――特に最近は、ライブでの佇まいが鋭いというか、周りを寄せ付けないようなオーラを感じる時もあるのですが、それはパンク精神で?

ほんとに上手く言えないんですけど、ハードコアというか、パンクとかそういうものが大好きで。今自分がライブで出来るのが一人の弾き語りだから、そういう緊張感のようなものを少しでも体現したい、というのがあるのかもしれないです。

僕がやりたい事の一つにハードコアだったり、サウンド面を押し出したような音楽があって、でも一方で今やっている歌もののように、もっとちゃんといい曲が歌いたいなって思いもあって。
ただライブではそれらが一緒に、いい意味で混沌としているというか。本当はもう(音源などの作品としては)分離していきたいという思いがあります。わからないですね……

 

ライブでは、結構コードを変えちゃいます。


 ―――ライブでのギターの音も、すごくドスが利いています。ベースアンプにも繋いでいるように見えるのですが。

はい、それはOvationの代理店さんの提案ですね。それで今はそういう形になっています。

―――ライブではお一人なんですが、極端な話、セットリストを決めないでその場の気分で変えちゃったりとかは……

それは無いですね。しっかり決めてます。

―――以前、渋谷で行われた「メッチャドスエダモンデ」では、1曲目から「ソフト」で始まったのが意外というか、すごく鮮烈でした。

あの辺から、結構「ソフト」を1曲目に持ってくることが多くなりました。ある時期までは2曲目だったりしたんですけど。

―――ステージングとかパフォーマンスで意識されていることはありますか?

うーん、でもそれはあんまりないですね。
その時にやりたいように、“ライブ”って感じで。
今は一人でアコギでやってるので。ガツンって感じでやれるようには意識してるかもしれないです。

―――ライブでギターの弾き方を変えちゃうこととかは、あるんでしょうか?

ライブ中に急にコードを変えちゃうことはありますね。毎回同じようには弾かないです。

―――あ、すごいですね、コードまで変えちゃうんですね。

なんかもう、飽きちゃって(笑)。ずっと同じ曲やってるというのも。ソフトとかはやりすぎて、終わってから、「変えたでしょ!」って言われたことがありました。

(ソフトの一節「両眼を開けて~」を歌いながら:※10


※10「D#m7(b5)」→「D△7」→「C#m7」→「C△7」→「Bm7」→「E7」→「F#m7(11)」→「B7」

※「いつかみた国」5曲目に収録

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―――すごい!結構大胆に変えるんですね。

こういうのは結構やっちゃったことありますね。

―――いちファンの目線としては、カッコいいしどんどんやって欲しいです。

じゃあ、やっていきます!(一同笑)

―――そういう大胆なアレンジって、他にベースやキーボードがいなくて一人だからこそ出来るという面も?

確かに、それはありますね。まあ大丈夫だろうな、って。和音的にも間違いないだろうし、という。

―――じゃあどこが原曲と違うか、という目線でもライブを楽しめそうですね。

はい、ほんとに気分で変えちゃいます。例えば(ゆくゆくは)「ソフト」とかもイントロが違くて、歌詞で気づくみたいな……(笑)

―――それはもうボブ・ディランの域ですね(笑)。歌以外に、イントロのフレーズを変えたりとかは?

イントロはないですね。歌中のコードは変えまくっちゃいます。

―――「五月雨」とかも原曲とだいぶ印象が違います。

テレビとかで披露する機会があって、ある時からスタッフさんに「強く弾いてみてよ」って言われたりして。そういうのもあって、いつの間にか五月雨はそういう曲、みたいになったんですよね。

―――「五月雨」という曲で世間に衝撃を与えて、その後アルバムを出して、ワンマンライブも開催したり……という中で、ご自分の中ではリリースやライブの度に「変わってるな」という実感はありますか?

やっぱりありますね。その時で好きな曲も違うし…ライブもやって、人の音源も聞いて、自分の心情も変化していくので。そういった変化は絶対あると思います。

―――そういった変化を経てのニューアルバム、そしてライブツアーも本当に楽しみです。本日はいろいろお話を聞かせて頂きありがとうございました!

 


 インタビューに加え、ビデオメッセージも頂きました!ありがとうございます!

※文中のダイアグラムはリットーミュージック「ギターコード指板図くん」で作成したものを使わせて頂きました。またコードネームの表記、採譜はmoraスタッフによるもので、アーティスト本人の意図とは異なる場合があります。

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