mora独占先行配信!DISSIDIA FINAL FANTASY -Arcade- Original Soundtrack vol.2 制作者インタビュー

歴代 FANTASYFINAL FANTASYのオールスターが共演する『DISSIDIA FINAL FANTASY』シリーズよりオリジナル・サウン ドトラック第2弾が、 moraで独占先行配信開始! オリジナル・サウンドトラック第2弾となる本作は、  歴代 FINAL FANTASY楽曲のアレンジなど 『DISSIDIA FINAL  FANTASY』の世界を彩る BGMに加え、ボーナストラックとして 「Massive Explosion 」アコースティック 」Ver. も収録されています。今回moraではサントラ音楽を担当した 石元丈晴氏、関戸剛氏、河盛慶次氏に制作秘話やサントラの聴きどころをお伺いしました。配信と共にこちらもお楽しみ下さい。

 

「DISSIDIA FINAL FANTASY -Arcade- Original Soundtrack vol.2」

8/23~mora先行配信開始

 

――『DISSIDIA FINAL FANTASY -Arcade-』のサウンドトラックも2枚目となり曲数も多くなってまいりましたが、一貫しているサウンドのこだわりなどありますでしょうか。

石元 ディレクター鯨岡からいろんなジャンルの曲が欲しいというのは1枚目からのコンセプトでした。ロックとオーケストラをベースに様々なジャンルにトライしています。レコーディング曲も多く今回のは生のサウンドにこだわりました。ロックサウンドを中心とした曲が多く収録されています。

関戸 私の場合はギタートラックをアレンジして加えることが多かったのですが、それぞれの楽曲が持つ方向性を損なわないように注意しつつ制作を進めて行きました。業務用ゲームアーケードゲームのロケーションでは他にもたくさんの音楽が流れているかと思いますので、そんな環境でも埋もれないようにリズムを強調したりもしますが、サウンドトラックCDなどでの視聴もあるかと思いますので、そのバランス調整は慎重に行いました。どんな環境で聴いてもその楽曲が持つイメージが大きく崩れないように心がけました。

河盛 原曲の持つ大事な部分は失わない様に注意しつつ、戦闘曲なので勢いが更に増すように考えて制作しました。

 

――今回も歴代ファイナルファンタジーシリーズの名曲を多数アレンジされていますが、お気に入りの一曲がありましたら理由とともに教えてください。

石元 Disc 1-3「メイン·テーマ – arrange -」 from FINAL FANTASYですね。バンドサウンドにコーラス、子供のコーラスをプラスしてポップでキャッチーな感じが気に入ってます。Disc 2-7 「我ら来たれり – arrange -」 from FINAL FANTASY零式はアビーロードスタジオでレコーディングした曲です。

関戸 どの楽曲もすごく良く出来ているので甲乙つけがたいのですが、強いて言うなら、FF14の『究極幻想』です。この楽曲は元々のオーケストラに加えたエレキギターバッキングとドラムのリズムアレンジが非常にうまくマッチしたと思っています。ギターのメロディーも入れているのですが、ストリングスやブラスとの相性もなかなか良い感じになったと思います。

河盛 お気に入りの一曲はなかなか迷って決められないですが、今回、やっぱり生ドラムっていいなと思いました。ドラムがエモーショナルな楽曲達はお気に入りです。

 

――サウンドトラック第1弾の時にアビーロードスタジオでのレコーディングを行ったとお伺いしていますが、今回第2弾でも海外でのレコーディングは行っているのでしょうか。

石元 前回アビーロードスタジオに行った時に11曲レコーディングして、アーケード実装の前半と後半にゲームに実装したんですが、今回のは後半の実装に残していた曲が収録されています。

 

――制作にあたって苦労した点などございますか。

関戸 一番苦労したのはミックスに関してですね。オーケストラ楽器は(エレキギターなどに比べて)アタックが柔らかく残響音も込みのふっくらした音像なのですが、ギターやドラムなどはアタックが強く尖った音像であるので、これらのミックスに関してはまだまだ試行錯誤の途中であったりもします。アレンジに際してはギターも弾きすぎると目立ちすぎてしまいますし、その逆もあります。フレーズや存在感など、そのバランスがアレンジにマッチしているかどうかの判断が非常に重要になると考えていますので、この部分も少し苦労しました。

 

――『DISSIDIA FINAL FANTASY』ならではのこだわりなどありますでしょうか。または、『DISSIDIA FINAL FANTASY』とほかのFFシリーズとはここが違う!などありましたらお聞かせください。

河盛 やはりゲームが対戦という事でゲーム性もナンバリングのFFとは違うと思います。そこは意識してなくても自然にアレンジ等に反映されていると思います。

 

――ボーナストラックに「Massive Explosion」と「我ら来たれり」のAcoustic ver.が収録されています。どちらの楽曲もシンプルなアレンジ故にボーカルとメロディーの美しさがより際立っています。どういった意図で今回収録されたのでしょうか。

石元 うちの音楽出版スタッフと話してサントラに特別感を出そうという企画で収録されました。テープでのフルアナログレコーディング、ミックスなので空気感が伝わると思います。9/30にイベントで演奏するのでライブで再現性がある方がいいので編集は無しで行いました。ギターは自分が弾いてます。笑

 

――サウンドトラック第2弾の聴きどころをズバリ教えてください。

石元 自分でアコースティックギター弾いた「Massive Explosion」と「我ら来たれり」のAcoustic verですね。今の時代なかなかこういうサウンドも聞けないと思うので。9/30にイベントで演奏するので楽しみにしてください。

関戸 第1弾と同様に人気のバトル楽曲たちがいろいろな方向性でアレンジされていますので、お楽しみいただければ幸いです!!

河盛 前作のサントラより更に多彩になっている点が大きな聴き所です。

 

――石元さん 関戸さん 河盛さんありがとうございました。

インタビュアー:斉藤健二(2083)

 


<プロフィール>

石元 丈晴:スクウェア・エニックス所属のコンポーザー。
『ディシディア ファイナルファンタジー』、『クライシス コア ‐ファイナルファンタジーVII‐』、『ビフォア クライシス ‐ファイナルファンタジーVII‐』、『すばらしきこのせかい』、『ファイナルファンタジー零式』などを手掛ける。『すばらしきこのせかい』から派生したバンド「The Death March」ではプロデューサー、ギタープレイヤーとしても活動しており、多くのファンから支持を集めている。

関戸 剛:数多くのゲーム、映像作品、音楽アルバムの制作に携わる。代表作には『チョコボの不思議なダンジョン2』、『ファイナルファンタジーVIIアドベントチルドレン』、『ラストレムナント』、『ジャイロマンサー』、『キングダム ハーツ3D』、『三国志乱舞』、『聖剣伝説RoM』、『ファイナルファンタジー エクスプローラーズ』、『戦国やらいでか』、『ファイナルファンタジー エクスプローラーズ フォース』などがあり、ロックギター演奏を活かした楽曲には定評がある。

河盛 慶次:スクウェア・エニックス入社後、ファイナルファンタジーシリーズを初めとする各タイトルでシンセサイザー・オペレーターとして活動。現在では作編曲や音楽ディレクションも手がけるなど活躍の場を広げている。近年の担当タイトルは『ファイナルファンタジーXV』、『キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV』、『キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ』など。

 


 

DISSIDIA FINAL FANTASY -Arcade- ORIGINAL SOUNDTRACK

 

 

 

 

DISSIDIA FINAL FANTASY -Arcade- Original Soundtrack vol.2

8/23~mora先行配信開始

 

 


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