【連載】「FLOW×mora ~アニメ縛り~」第1回(全5回)

デビュー15周年イヤーを迎え、12月開催予定の”アニメ縛り”ライブも話題のFLOWを特集!
これまでFLOWが担当してきたアニメタイアップがついた楽曲について
毎月26日の”FLOWの日”にメンバーインタビュー記事を公開します!

ライター大窪由香


── この11月から2018年3月まで全5回、moraでFLOWの連載がスタートすることになりました。タイトルは「FLOW×mora ~アニメ縛り~」。
毎月26日、“FLOW”の日に更新されますので、よろしくお願い致します!
  (一同拍手)
 
というわけで、毎月アニメ作品ごとにFLOWの曲を紹介していきたいと思います。

第一回は“テイルズ オブ”シリーズ。2016年8月にリリースした「風ノ唄/BURN」の「風ノ唄」はテレビアニメ「テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス」のオープニング主題歌、「BURN」はゲームソフト「テイルズ オブ ベルセリア」、そして今年2月にリリースした「INNOSENSE」はテレビアニメ「テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス」第2期エンディング主題歌としてオンエアされました。

3曲共にストリングスがファンタジックな世界観を広げていますね。
 

 

TAKE「“テイルズ オブ”シリーズ自体が王道のファンタジーということで、FLOWが担当させてもらったアニメの中では他に類のないものだったので、そういう意味ではファンタジックなものを音で表現するという、初めての挑戦でしたね。一番最初に取り掛かったのは「BURN」。
 
ちょうどその頃のFLOWは、いろんなアーティストの方とコラボをしながら新しいサウンドを模索している頃だったんですね。その後、『#10』っていうアルバムが出るんですけど。そこでコラボしたキバオブアキバのメタリックなフレーズとかが非常に「BURN」に合うんじゃないかなというのがあって。そういうメタルの攻撃的なサウンドと、ストリングスの雄麗なファンタジーな世界観との融合を目指しました」

 

IWASAKI「「BURN」の方は攻撃的なアプローチが詰め込まれていて、すごく大変だった記憶があるんですけど、「風ノ唄」ではTAKEの中にあるビジョンがより伝わってきて、それが明確に出てきたからこそ、やりがいがありましたね」

GOT’S「「風ノ唄」では壮大感とか、あと土着的っていうワードをよく聴いたんで、茶色いベースを使おうと(笑)。色で表現してみました。表現できてるかは分からないですけど(笑)」

TAKE「「BURN」は、船での旅立ちの瞬間から、途中激しくなって主人公が戦いに向かっていくっていう、プロデューサーの方がもっているゲームのオープニングのイメージが非常に明確だったんです。それでサウンドもそういうイメージを反映したんですけど、そのアプローチは絵がはまった時に非常に納得しました。
「風ノ唄」は物語の始まりっていうテーマが一つあって、物語が始まるワクワク感とか壮大なファンタジーの世界観を、ストリングスとバグパイプのちょっと牧歌的で北欧的な景色の見えるサウンドで構築できました」

 

── そういうコンセプトやビジョンは歌詞にも反映されていますか?

KOHSHI「そうですね。「BURN」は主人公の女の子の復讐劇という話を聞いて、そこからイメージを膨らませていって。わりと細かいワードのチョイスはプロデューサーの方の意見をもらって書き上げたので、すごくスムーズなやり取りができた記憶があります。
テイルズ オブ ベルセリア』の主人公のイメージは赤だったんですけど、「風ノ唄」の『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』の主人公スレイは青のイメージがあって、その対比ができて面白いなと自分でも思いながら書いてました」

KEIGO「一方の主人公は憎悪を抱えてるのに、一方は憎悪を消し去りたいっていう主人公だし、作品自体も本当に対比していたので、表現するのも分かりやすくて、歌っていても面白かったですね」

 

── 第2期エンディング主題歌の「INNOSENSE」の方も、同じく制作側との密なやり取りで仕上げていった曲ですか?

TAKE「『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』に関しては、制作が始まる前の、一番最初の打ち合わせから参加させてもらって。こういう楽曲が必要だっていうことを制作側のみなさんと密に打ち合わせできた希有な例なんですよ。
この2期のエンディングに関しては、まだまだ戦いは終わらない、続いていくんだっていうところがテーマとしてあって。2期になってより戦いの激しさが増していったので、その激しい部分を表現しました。サウンド的には「BURN」と「風ノ唄」を足してさらに増幅したっていう感じです」

GOT’S「サビで一気に爆発する感じだったり、ストリングスの存在感とかもすごいですよね。アニメの内容も1期より戦いの激しさが増しているので楽曲に合っていて。2期の最終話のラストシーンでは、FLOWの曲ではなく、そのシーンに合う別の曲が使われたりもしていて。その世界観を表現するために、すごく考えられているんだなあと、改めて思いました」

IWASAKI「「風ノ唄」がアニメのオープニングとしてテレビで流れ始めた頃に、“テイルズ オブ フェスティバル”に出させてもらったんですよ。その時に初めてテイルズファンのお客さんと接することになって、すごく緊張したんです。FLOWの曲が受け入れられているのかどうか。結果“テイルズ オブ フェスティバル”に出演できてよかったんですが、逆に次作品の「INNOSENSE」に向かっていく気持ちに恐怖心が生まれたっていうのもあったんですね。この曲であのテイルズファンの皆さんの期待に、さらに応えられるのか?って。だけど物語とのリンクも「INNOSENSE」には強く感じられて、いい楽曲ができたなと思います」

KOHSHI「激闘をテーマに書いていただけたらというヒントをいただいて歌詞を書いたんですけど、「INNOSENSE」は他と打って変わって、何回直しても全然OKが出なくて。より主人公スレイに焦点をあてた歌詞にしてくださいって言われたんです。1期をやらせていただいて内容も見ているから、俺なりには分かっているつもりだったんですけど、完成するまでになかなか時間がかかって。そんなやり取りも有意義だったし、作品自体に寄り添えた歌詞になったなと実感しました」

── イノセンスって正しくは“INNOCENCE”という綴りだと思いますが。

KOHSHI「CじゃなくてSにしたのは、スレイのS。タイトルでも主人公のスレイに近づけたくて。スレイは人間なのにいろんな能力があるから、そのSENSEにもかけたんです」

 KEIGO「こうやってストーリーの続きをやらせてもらうことで、「風ノ唄」からちゃんと一歩そのキャラクターの内面に踏み込んだ作品になったなっていうのをすごく感じていて。「風ノ唄」との対比もすごく面白いし、激しさでいうと「BURN」との対比も面白い作品になったなと思うんです。ストーリーを見てエンディングで「INNOSENSE」が流れて、っていうのを繰り返し見ていくと、どんどんはまっていくんですよね。それだけ作品に寄り添えた曲になったんじゃないかなと思います」

TAKE「moraさんと言えば、ハイレゾですよね。ストリングスの楽曲はうってつけですから。バグパイプの超倍音とか、なかなか聴こえないところが聴こえると思いますので、ぜひハイレゾの方で楽しんでいただければと思います」

 

── そして即完だったと伺いましたが、12月21日に日本青年館で、アニメタイアップ曲縛りのワンマンライブが開催されますね。

TAKE「デビューして15年、その中で21曲、アニメ作品とのコラボレーションができたので、これはいよいよそれだけでライブができるなと。意外とみんなが待っていてくれたんだなとビックリしました。だからこそ、演出も普段のライブではない、より楽曲に入り込めるような演出を考えているので、泣いちゃうんじゃないかな?」

── それはお客さんがですか?

TAKE「うん。……俺も泣いちゃう」

KEIGO「気持ち悪いな(笑)」

KOHSHI「15周年のFLOWとして、アニメは切っても切り離せないので、これまでのキャリアの中で培ったアニメに対する感謝の気持ちをもって、アニメやFLOWの楽曲を愛してくれている人と、最高の夜にしたいですね」


★ 今回のご紹介作品 ★

次回 第2回は12/26更新!
何縛りになるのかはお楽しみに!
 
 
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FLOW information

★【情報1】FLOW史上初!!!アニメ主題歌のみを集めた一夜限りの”アニメ縛り”単独ライブ!

【公演】「FLOW THE CARNIVAL 2017 〜アニメ縛り〜」
【日時】2017/12/21(木)
【会場】日本青年館

15周年突入記念ツアーに続き、アニバーサリーLIVE第2弾!
15年の歴史の中で、10のアニメ作品へ、合計21曲ものアニメ関連曲を提供してきたFLOW。
それはバンドの歴史でもあり、誇りでもあります。
その全てに感謝と敬意を表し、15周年の名のもとに、一夜限りのスペシャルライブとして満を持して決行されます!!

さらに!ライブ・ビューイングも決定

ライブ・ビューイング「FLOW THE CARNIVAL 2017 〜アニメ縛り〜」
【日時】2017年12月21日(木)18:30 開演
【会場】全国各地の映画館
▶ 会場の詳細はこちら (外部サイトへ遷移します。)
※開場時間は映画館によって異なります。
※大阪府では条例により16歳未満の方で保護者同伴でない場合、終映が19:00を過ぎるためご入場いただけません。
予めご了承ください。

【料金】3,600円(オリジナルグッズ付/全席指定/税込)
※3歳以上有料/3歳未満で座席が必要な場合は有料となります。
※オリジナルグッズは本公演の特典と同じものになります。詳細は後日発表致します。

【一般発売(先着順)】
2017年12月3日(日)12:00 〜 2017年12月20日(水)12:00
▶ 詳細はこちら (外部サイトへ遷移します。)
▶または全国のローソン、ミニストップの店内端末「Loppi」にて販売
※先着順での受付となりますので、予定枚数に達し次第受付終了となります。

★【情報2】FLOW×GRANRODEOの最強コラボ復活!

【タイトル】「Howling」(ハウリング)
【発売日】2018年1月24日

2014年にコラボしたTVアニメ「七つの大罪」エンディングテーマ「7 -seven-」に続き、「七つの大罪 戒めの復活」(2018年1月よりスタート)のオープニングテーマに起用が決定!

FLOW×GRANRODEO 7人が荒々しくも力強く“ほえる”音が詰まったシングルです!